山高神代桜と八代ふるさと公園

釈迦堂遺跡博物館から
 ままの赤い車がいいと娘は主張したが、カーナビもETCも付けていない軽自動車で遠出はできないのでレガシーで出かけた。
 出発が7時とやや遅めだったのでところどころ混んでいる箇所もあったが、順調に笹子トンネルを抜けると、まだ雪深い白根三山から聖岳までの南アルプスがよく見えたので釈迦堂PAで休憩。遺跡博物館で梅と桜を見て、先を目指す。白根三山がよく見える高速道路の脇にある案内版の北岳の標高も3193メートルに書き換えられている。

山高実相寺 境川PAをすぎると前面にこれも雪深い八ヶ岳がよく見える。
 須玉ICで降りて日野春トンネルを抜けると釜無川のむこうに甲斐駒とアサヨ峰が白く美しい。
 実相寺に近づくと駐車場待ちの渋滞となったが、すぐに入れた。
 水仙は満開、神代桜もほぼ満開。

 その後、山梨農業大学に行ってみたが、桃はまだ咲いていなかった。新府の桃もまだのようだし、この標高ではちょっと早いのだろう。

蚕影桜(こかげざくら)
 ということで桃が咲いているのは一宮御坂あたりということで笛吹市八代町のふるさと公園に行ってみた。ここでは明日6日にお祭りが開催されるので今日でないと車であがれない。
 カーナビどおり甲府昭和ICで降りて信玄公祭りで混み合う甲府市内を抜けて行く。甲府は東京と変わらぬお店が数多く並ぶかなりの都会である。しかしふと遠くを見ると御坂山塊の向こうに富士山がのぞき、振り返れば八ヶ岳、そしてもちろん南アルプスの白い峰も間近に見える。進む先には山頂部分だけが白い金峰山も見える。
 都会の町並みの向こうに間近に雪山が見える感覚はちょっと不思議でもあり羨ましくもある。

八代ふるさと公園では桃よりも桜が元気だったのが予想外だった。古墳公園の横にある大きな桜が「蚕影桜(こかげざくら)」ということを昨日WEBで知った。

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広瀬和之「安曇野」


 広瀬和之という画家の絵を入手した。
 「安曇野」、たぶん豊科あたり光城山山ろくからの爺が岳と鹿島槍。雪の量と新緑から見ると5月中旬あたりだろうか。爺が岳の一番左のピークには種まき爺さんの雪形らしきものが見える。鹿島槍の獅子はちょっと見にくい。
 同じ構図の作品はいくつかのサイズがあったが、これがもっとも小さく、安く、かつもっとも爺が岳の姿がいい。キャンパスのサイズは227x158mmで額を入れても380x310mm ということで、とりあえずPCの上のプリンターの横にそのまま立てかけてある。
 昨年、入手した中村清太郎の「立山圏谷面」は爺が岳と鹿島槍の間にある冷池乗越から立山を描いたもの。その冷池が「安曇野」では正面になる。冷池まで行くには1泊の山行となるが、「安曇野」の風景は車でも楽しめそうだ。
 左の写真は06年5月に光城山からのもの。絵はこの山の山ろくあたりからだろう。

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2008年正月 多摩市から見える山


 久し振りに市内をめぐって山岳展望して来ました。デジタル一眼になってはじめて市内からの山の写真を撮りました。前回は2005年だったのでなんだかんだ言って3年もさぼっていました・・・。ただ展望ポイントの周辺の開発は進み、一等三角点の天王森が三角点と神社を残して公園ですらない状態になり、農鳥岳や上越の展望ポイントであった鶴巻東公園は駅周辺のビル建築が進み、上越・日光方面の展望がかなり悪化しました。一方、同じ開発でも連光寺のNTT鉄塔周辺はみはらし緑地として公園化され新たな展望ポイントが整備されました

 デジタル一眼(コニカミノルタαSWEET digital)のおかげで塩見岳の尾根や山襞が見えるようになりました。
多摩市から見える山 (2008/1/3)

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清春芸術村


 清春芸術村には昔、そばやの「翁」が移転したての頃に2,3回行った記憶がある。「翁」が有名な割りにはいまいちだったのでその足でみんなで小海線に乗って小諸のそばやまで行く、などとアホなことをやっては喜んでいたのが懐かしい。


 今回は目的は紅葉なのでここはどうかなとは思ったが、割と近いので予定のコースを変えて来てみた。駐車場のある冬青庵とラ・リューシュの間の桜並木がなかなかきれいな紅葉となり、冬青庵のバックにはわずかに雪がついた甲斐駒が大きい。
 開館前の芸術村はどきどき準備をする人が通るが、静かだ。
 ラ・リューシュの後の庭には娘が苦手な犬がうろうろしていた。
 あの桜の中に小林秀雄の鎌倉の家から移植された桜があるのだろうか。


 開館までわずかに時間があるので、見覚えのある親指のモニュメントを通りすぎて美術館が開くのを待ち、9時ちょうどに入館した。
 岸田劉生の麗子(といっても教科書で有名な奴とちと違うが)を見て娘は「わたしに似ている」と言っていたが、どこが似ているんだろう?少なくともあんなにひしゃげた顔をしてはいないが・・・。
 最近読んでいる白洲正子の本によく登場する梅原龍三郎の作品も多く展示されていた。たしかに力強いのはわかるが、それ以上は理解できない。むしろ併設されていたルオーの宗教画のほうがわかりやすかった。
 カレンダー好きの娘は売店で東山魁夷の2008年カレンダーを見つけてしまい買わされた。ま、中はけっこう有名作品ばかりなのでいいんだが。

 来る途中では「疲れないように早く帰る」と言っていた娘は俄然元気になり、「星野道夫のところに蛇をみに行く」と主張。星野道夫メモリアル展を開催し今でも彼の作品を展示している清里の八ヶ岳自然ふれあいセンターに行く、ということだ。長坂ICをはさんで反対側、距離はそこそこあるが30分もあれば行けるし、せっかくなので八ヶ岳の紅葉も見てみることにした。
 八ヶ岳高原大橋からは広葉樹の黄葉がなかなかきれいだった。


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中村清太郎「立山圏谷面」

中村清太郎「立山圏谷面」
 中村清太郎の「立山圏谷面」という油彩を入手した。12号F(606x500mm)という小部屋に飾るにはやや大きめの絵である。
 後立山連峰から立山の山崎カールを中心に描いたものである。実物が来る前にカシミールで描画地点を調べてみたが、だいたい冷池小屋あたりから描いたもののようだ。あかね書房の「日本山岳名著全集11」に収録された「山岳渇仰」付属の年譜によると昭和17年冷池に滞在して剱岳、立山を写したとあるのでその時のものかな、と思ったが、カタログには製作年不詳とあった。

 さて、物が来て裏の木枠を見る。昭和19年山岳画協会出品とある、やはり昭和17年に描いたもののようだ。しかし、同じ木枠を良く見ると「新越乗越から」との書き込みがあるのでびっくり。新越乗越とは同じ後立山連峰でも岩小屋沢岳の南、現在アルペンルートのトンネルが下を通っているあたりである。カシミールで描画してみると図のとおり雄山(立山の一番左のピーク)からの尾根の傾きが全く違う。


新越乗越からのカシミール描画
これは中村画伯の勘違いだろうと思いつつ念のため、山岳展望の権威が集まるFYAMAPに照会したところ、間違いなく冷池からであること、左手前の尾根は岩小屋沢岳から2339mの三角点まで伸びる尾根であることが分かった。
 この絵には立山の二つの有名な雪形が描かれていることを思い出し、田淵行男「山の紋章 雪形」をめくってみたら、ありました、同じ場所からの写真が。
 さらに同じ田淵行男「山の手帖」にはカラーで冷池山荘からの写真もあった。

 やはり書き込みは画伯の勘違い、弘法も筆の誤りならぬ画伯も絵の取り違え、か。 田淵行男「山の手帖」より

田淵行男「山の手帖」Ⅲ 尾根を行く 3.残雪は語る「立山連峰のカール群(後立山鹿島槍冷池小屋より)

田淵行男「山の紋章 雪形」より

田淵行男「山の紋章 雪形」Ⅳ 雪形ニューフェース 218立山(鹿島槍冷池山荘より) 左のサルマタは以前から知られていたが右のピエロは田淵が命名。

中村清太郎の絵

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新府桃源郷とわに塚桜

新府桃源郷。金が岳と茅ヶ岳 今日は新府桃源郷の桃と王仁(わに)塚の桜を見てきました。
 一宮御坂あたりの桃は先週から満開(今週も満開のままでした)でしたが、新府は少し早いせいか意外にも人がおらずちょっと拍子抜け。もっとも来週15日は祭りに重なるので人も車も多すぎになるだろう。桃は概ね8分咲きくらいか。雲が多くて八ヶ岳も赤岳はなかなか顔を見せず、甲斐駒はほんのちらりと顔を出す程度であったが、雲から覗き見る山もなかなか良い。時間があればじっくり粘るところであるが(でもきっとすぐに飽きて帰ると思う)・・・。

わに塚の桜と八ヶ岳
 王仁塚は初めてだった。こちらは満開は少し過ぎた印象があり花のボリューム感は少しなくなってきたがまだまだ十分鑑賞に堪えうる。こちらは市街から近いせいか、選挙と重なったせいか、けっこうな人出だった。桜の右下にきっちりと八ヶ岳が収まる位置は多数のカメラマンの列で、その脇でややずれた視点での撮影をすると早々に切り上げた。
 大月あたりの高速の周囲に咲く山桜がけっこうきれいだった。

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山高神代桜・フラワーセンター+少し桃

釜無川からの甲斐駒
 晴れのち雨との天気予報どおり国立ICから乗った中央道でも奥多摩の山もよく見えず、岩殿トンネルを抜けたいつもの富士山チェックポイントでもうっすら冬富士が見えるだけだった。勝沼から見下ろす甲府盆地には朝霧が広がり、南アは甲斐駒から赤石まで見えるもののいかにも透明度が低かった。しかし韮崎ICで高速を降り、日野春トンネルを抜け釜無川の河岸段丘まで来ると間近に迫る甲斐駒は相変らずすばらしい。

実相寺の神代桜とアサヨ峰
 山高神代桜付近は相変わらずの人出。桜も水仙も満開で、NTT東日本のカレンダーの4月の写真そのまま。境内を一回りしてゆっくり桜でも撮影しようかと思いきや、きれいなトイレをさがせとの娘の厳命により早々に車に乗り、山梨の花めぐりのサイトで見かけた山梨県立フラワーセンター・ハイジの村をめざす。ここは以前に行った明野のふるさと太陽館のすぐそばと覚えていたので・・・。

フラワーセンターからの八ヶ岳 広域農道からすっきりした八ヶ岳を眺めながら30分ほどで到着。障害者手帳を忘れたので正規料金のひとり500円を払おうかと思ったら、今日4月1日は1周年記念とのことで入園料は1円・・・。コスプレ大会の日のようで思い思いの衣装に身を包む男女が居た。コスプレの対象になるアニメはよくわからないので誰がいるのか全くわからなかったが、入り口ですれ違った長身の男性が「風の谷のナウシカ」のユパ様だというのはわかった・・・。
 クロッカスやパンジーなど花はあったもののフラワーセンターを名乗るほどの規模ではなく設立趣旨がやや不明確な印象もあり、入場料1円の今日は別として採算とれるのかとの疑念もあったが展望塔からの眺めが良かったので許す。
 行きの高速で御坂一ノ宮あたりの桃が満開だったので帰りに釈迦堂PAに車を停めて周囲の桃でも見ようと思ったのだが、娘も疲れたようなのでちょっとだけ見て帰った・・。

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城山カタクリの里


城山かたくりの里に行ってきた。
自宅からけっこう近いが、それなりに渋滞箇所を通るため、カーナビの30分の予想は大外れで1時間近くかかった。
 近隣は里山と新興住宅地が混在している。
 人出と駐車場を心配したが、無料の駐車場が近隣にかなりあり、駐車は問題なかった。
 愛の手帳を持つ娘との入園のため入園料300円は無料だった。
 人はかなり多い。特に入り口からいきなりカタクリが咲いているので最初が人で渋滞するが、それを過ぎればそれなりになる。
 30万株といわれるカタクリは満開でカタクリが群生する斜面の裾にはカメラを構えたマニアがずらりと陣取ってなかなか動かない。けっこう迷惑。カメラを持っているぼくもその末端に数えられるが、ああいうことはしない。だからいい写真が撮れないのだろうが・・・。

カタクリ

 里山にはカタクリはもちろん、こぶしやツツジなど色とりどりの花が咲き、そちらの眺めも見事。ところどころ売店に加え休憩用のベンチもあり、山頂付近は見晴らしも良くゆったりと散歩できる。なかなか気持ちの良い場所である。

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蓼科・御泉水自然園

黄葉と紅葉
 蓼科山の麓の御泉水自然園に行きました。
 当初は娘と下の蓼科牧場に行って眺めがよさそうならゴンドラであがって自然園にでもと思っていたが、娘が来なかったので最初から上の自然園を目指した。
 東京は曇りがちだったし、甲府盆地に入って上空は晴天でも遠望はきかなかったが、今回は紅葉めあてなのであまり気にすることなく車を進めると八ヶ岳だけが雲が切れ始める。
 大門街道への道はところどころにコスモスが咲き、大門街道を登るにつれて山が色づき始める。霧が峰は上部が草原なので草紅葉一色、白樺湖の周囲の山は適度に赤が混じった黄葉だった。
 夢の平、御泉水という名前は以前、蓼科山に行ったときに知ったが、なんとなくいい加減に付けられたようにも思えるし、それなりに由来のある名前のように思える。御泉水自然園は位置的にも女神湖より遥かに上であり、営業目的で作ったようには思えず気になっていた。(ちなみに御泉水自然園は長野県が明治100年事業として作ったものでした。夢の平の由来はわかりません)

 女神湖から夢の平林道に入ると車はほとんどいなくなり、まもなくビジターセンターについた。花もないこの時期に人もいないだろうと思ったらそこそこ人がいた。ビジターセンターの受付で展望ポイントを聞くとゴンドラの駅とのことなのでとりあえずそちらに行く。
 スキー用のゴンドラがひっきりなしに登ってくるが、降りる人はほとんどいない。
 ゴンドラ駅から槍穂高
 正面に美ヶ原が見え、眼下には女神湖が見える。よく見れば美ヶ原の左に穂高と槍がうっすら見える。目をこらせば白い山も見える。白い山はその場では同定できず、立山かとも思ったが、帰宅して確認したところ、裏銀座の野口五郎岳だった。穂高や槍にほとんど雪がついていないのに裏銀座は雪景色なのか。

 自然園はこのゴンドラ乗り場以外はすべて林の中である。北白樺高原の名に恥じず、カラマツの中で白樺の白い幹と黄葉が目立つ。自然園なので基本的に造形物は少ない。縦横に散策路がめぐらされ所々に丸太のベンチと案内図がある。管理費として入園料300円がかかり、ビジターセンターとゴンドラ駅に人がいるが、周囲に柵があるわけでもなく、夢の平林道からは出入りもできるし、道路の反対側の自然園の一部である。入園していたのは1時間ほどだけだが全体をみるのは数時間かかるだろう。花の時期に再度行きたい。

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野辺山の牧場と清里散策


茅ヶ岳と初冠雪の富士

 秋晴れが見込まれたので、娘を連れて再び八ヶ岳山麓に出かけた。前回は娘の希望の牛の放牧を見ることができなかったので野辺山の滝沢牧場という観光牧場を目指した。紅葉が盛りの美ヶ原にも食指を動かされた。山本小屋までビーナスラインで向かえばすでに美ヶ原牧場入り口。しかし広大な美ヶ原牧場のどこまで行けば牛がいるかはわからない。まあ、塩くれ場まで行けば間違いないだろうが、山本小屋から20分歩けるかどうかわからないし、自宅からの距離、時間も考え野辺山にした。
 清里や野辺山も以前は須玉ICから141号をだらだらと登ったが、今は長坂ICから北杜八ヶ岳高原線という道路でラクラク行けるので助かる。

 6時半頃、国立ICに乗ったらすでに軽い渋滞が始まっていた。八王子料金所でETC用の2箇所のみが手前から渋滞しているのでETCのトラブルか事故かと思ったら、その先が渋滞していただけだったが、談合坂SAの駐車場はかなり混雑していた。
 甲斐駒と八ヶ岳だけが雲がとれないまま、長坂ICで降り、野辺山を目指す。八ヶ岳は雲の中だが右手の相木山群の男山、天狗山が大きい。
 
 滝沢牧場で念願の?牛を見てあっという間に引き返す。途中、一度くらい見ておくかとJR最高地点に寄ったが、大きな目印の看板がある以外は当然何もなく、線路をはさむように両側にみやげ物やがあるだけだった。
 娘の希望で美し森にも寄る。今回はゆっくり歩いて展望台まで達したが、犬連れの人が多く、犬が大の苦手の娘は苦労していた。展望台まで来たのは30年ぶり。30年前には展望台からもよく見えた御座山や男山は木立の陰で見えず、途中からしか見えなかった。30年前に訪れたのは真冬の12月下旬だったので人っ子ひとり居なかったが、今日は観光客と犬ばかり。展望台からはどこよりも安価なジャージー牛乳のソフトクリームの宣伝文句が流れてくる・・・。

 さらに娘の希望で前回、星野道夫を展示をやっていた自然ふれあいセンター(清泉寮の向かい)に行くと、なんと星野道夫の展示はまだ続いていた。よく見ると没後10年のことしはメモリアルイヤーということで一定期間ごとに展示内容を変えて継続している。今回はパネル写真が多かった。
ピンバッチ

 ついでに近隣のやまねミュージアムにも行ってみた。ミュージアムそのものはこじんまりとしていて、これで入場料300円はちと高いかなとも思えたが、敷地の維持費と考えて入場した。もっとも入場記念のピンバッチ代と考えれば安いか。
 室内はやまねに関する展示やグッズ販売、ビデオが流れていた。広い敷地に向かい合うテラスには双眼鏡がおかれ、やまねは無理かもしれないが、バードウォッチングなどができるようになっている。正面には富士山。
ヤマネの棲む森
 ヤマネそのものにあまり興味はないが、ヤマネには妙な縁がある。
 左の写真は、ヤマネの研究家の写真家・西村豊氏がインターリミテッドロジック(ILL)社から刊行したCD-ROM「ヤマネの棲む森」(廃盤)のジャケットである。@niftyのフォーラムFYAMAPでこのCD-ROMが話題になり、「ぼくの会社で作っています」と書き込みをしたのがILL社の社長HIBIさんで、これをきっかけに、当時フォーラムのスタッフだったぼくや、カシミール3Dの作者・DAN杉本さんなどとの交流が始まる。これがなければカシミールによるオンライン地図サービス「山旅倶楽部」はもちろんなかったし、ハンディGPSへの対応などカシミールの進化ももう少し時間がかかっただろう・・・。などと昔話を思い出しながら、ミュージアムを出て帰路についた。

 久しぶりにこのCD-ROMを見てみようかな。

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「山 記憶と表現」展

 田淵行男記念館の特別展「山 記憶と表現ー杉本誠収集作品によるモノクローム写真の世界ー」に行ってきた。
 山岳写真史研究家 杉本誠氏が収集した黎明期の原版によるモノクロ写真の展示会である。

 開催期間が10月1日までで、週末の天候がすぐれずとなかなか行く機会がなかったが、今週末は天気はもちそうなので出かけることにした。久しぶりに富士山も南アルプスも見えない中央高速だったが八ヶ岳だけはくっきりとよく見えたのが儲けもの。豊科ICを降りると安曇野はすっかり秋の装いで、北アルプスは見えないものの道路脇にはコスモスなど秋の花が多かった。
コスモスと表銀座遠望
 開館15分前に到着し、開館と当時に入館。
 1階ホールが特別展の会場。順路をしめす札のすぐ横に河野齢蔵の1907年撮影「八ヶ岳高山植物採集会会員の記念写真」があった。中央の牧野富太郎の服装が妙にラフで現代的で、周囲の軍服、詰襟と違和感があって面白い。
 上高地の河童橋の変遷、野営の小屋架けの写真など興味深い。中でも黒部渓谷の代名詞ともいえる冠松次郎の南ア、聖岳の写真が今も変らぬ山のすがたとその横の人たちの風俗との2つのギャップがよかった。
 船越好文の「雪煙をついて」は「雪線」(復刻版)「山を愛する写真家たち」のふたつの写真集に収録したものが手元にあるが、そのどちらともレベルが違う迫力だった。この写真も雪の剱岳が迫力をもって迫り、よく見ると歩いている人の装備の違いで時代の差に気が付くという感じ。古さがない。写真集に収めてしまうと視点の移動の手間がないせいか、そのような効果がない。
 写真の大きさの違いだろうが、同じことは、同時開催の企画展「山の博物誌」でも感じた。

 「山の博物誌」は田淵の「山の時刻」「山の季節」収録作品を中心とした展示であったが、最初に写真集「山の時刻」を見た(読んだ)ときのようなわずらわしさは何もなく作品を楽しめた。現物を見るということはこういうことなのだろう。
 ガラスケースに収容され、1冊しかないのだから触ることもできないが、田淵デビューのきっかけとなったオリジナルの「山のアルバム」をガラス越しに食い入るように眺めた。その大きさはもちろんであるが、文字ひとつひとつの別の紙でのレタリングなど几帳面さがにじみ出ている。いちど中身を拝見したいものだ。
ミドリヒョウモンかな

 Tシャツと帽子を思わず購入して外に出ると、入り口の花に無数の蝶が群がっている。ギフチョウは時期的にも当然いなかったが、名前のわからないまま写真に収めて、帰宅してなんとか名前らしきものがわかった。

 蝶とパンフレットとグッズの写真

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スカンジナビア号沈没

洋上ホテルの頃 9月2日にスカンジナビア号が沈没した、というニュースをさきほど知った。
 母国スウェーデンへ帰る準備(修理)のために上海まで曳航されている途中に和歌山で沈没したようだ。
 この船ではかつてニフティのオフもやったので思い出があり、海上ホテルの営業不振で売却される前後では署名運動にも参加したのだが・・・。
 署名運動の主催者でこの船に富士山ライブカメラの草分けとなる設備を運営してきたサンプラスさんのサイトの情報では、曳航していくのは船体の老朽化からかなり困難だったようだ。それでも事前にダイバーがいちおう検査はしていたようだが。いろいろとグレーな部分もあるようだ。

 いずれにせよ、さびしいニュースだ。

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「山 記憶と表現」展 AT 田淵行男記念館

9月5日(火)から10月1日(日)まで「山 記憶と表現」が田淵行男記念館で開催される。
http://azumino-artline.net/tabuchi/2006/08/post_9.php
 
9月17日(日)には山岳写真研究家の杉本誠さんによるギャラリートークも開催される。
http://azumino-artline.net/tabuchi/2006/08/post_4.php

山を愛する写真家たち―日本山岳写真の系譜ナチュラリスト・田淵行男の世界
 杉本誠さんと言えばたぶん日本でただ一人の「山岳写真研究家」ではないか。


 先日「ナチュラリスト 田淵行男の世界」を再読したが、ご子息の田淵穂高氏や弟子の写真家水越武さんの文章に混じってある意味で異彩を放っていたのが杉本さんの文章だった。
 また「ナチュラリスト~」と同じ東京都写真美術館刊行の「山を愛する写真家たち 日本山岳写真の系譜」の冒頭にも杉本さんの文章があり、この本も購入してしまったので余計に氏の印象がある。

 田淵行男記念館のサイトの情報によれば、今回の展示は「穂苅三寿雄・冠松次郎から白籏史朗・水越武まで」「 ほかには百瀬藤雄・河野齢蔵・船越好文・風見武秀・新妻喜永といったいずれも必見の作品」で「山岳写真史を彩る写真家18名の作品全40点で構成」とのこと。
 白籏史朗は食傷気味だが、最近は船越好文や山本和雄、岩橋崇至、新妻喜永あたりも見始めているのでちょっと興味がある。

ギャラリートークの日は無理としても見に行きたいものだ。まだ招待券が1枚残っている(といっても入館料は300円だが・・・)

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清里

いかにも梅雨らしい赤岳
 梅雨入り直後の晴れ間を狙ったつもりでしたが、イマイチでした。
 娘を連れていたので長い時間を歩くのは無理(←自分ひとりでも無理だったりする)なので、高ボッチにでもと思って出かけ、バックアップに清里を考えていた。いつもどおり笹子トンネルを出てから考えることにした。
 出発が7時と出遅れたが、中央道からの富士はくっきりと見え好展望を期待させるが、笹子トンネルを抜けると上空は薄日がときどきさし、青空だが、遠望はあまり効かない。韮崎を過ぎても甲斐駒がすっきりとしないので、高ボッチをやめて清里にした。
 清里と美森はたしか98年の夏の朝にビデオカメラを抱えて出かけたがガスで何も見えずに撤退。その前は高校時代に遡る。

 清泉寮はたぶん県内と思われる中学生の集団のほかは観光客がちらほら。空いている。
 遠望はあまり利かないもののそれでも冬にはなかなか姿を見せない北岳と間ノ岳を見ることができた。
 ソフトクリームを食べると言っていた娘が、やっぱりいらないということになり、牛の放牧もないとなると清泉寮に留まる理由はなく、隣の「八ヶ岳自然ふれあいセンター」なる施設を覗いてみると、「星野道夫メモリアル展」が展示されていた。アラスカなどの動物や自然の写真がテントなどとともに展示されていた。星野道夫については名前を漠然と知っている程度だったので、展示会場の入り口に「遺品の展示ではありません」とのコメントに少し奇妙な印象があったが、帰宅後に調べるまで96年にヒグマの事故で逝去したことは知らなかった。もう少しよく見ておくのだった。
 その奥には「やまねミュージアム」もあったが、開館時間前だったのと娘が興味を示さないので行かなかった。こちらは有料、300円。

 美し森も以前よりも駐車場が広くなったようだ。頂上まで幅の広い木道の階段が続いていたが、あまり記憶にない。残念ながら富士山は見えなかったがその他は霞がちながらも、御座山から金峰山、茅ヶ岳、南アルプスは北岳、間ノ岳、もちろん鳳凰も甲斐駒、それと赤岳が見えたので良しとする。下りの木道で娘につきあってゆっくり歩いていたら右足の太ももをつりそうになり焦った・・・。

 帰りはカーナビ任せで八ヶ岳の裾野を下りていったが、清里駅手前でいきなり左折して下の道路をオーバーパスすると初めて通る立派な道路をくだり、八ヶ岳高原大橋という橋の元で記念撮影。
 娘の要望によりEOSさんの家の前を通って帰った。

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その山岳保険でカバーされますか?

山岳保険について少し調べてみたが、あまりに無知なことに自分でも驚いた。

  あなたの山岳/ハイキング保険は以下の事例でヘリの費用を保険金を支払ってもらえますか?

   ・夏の白馬大雪渓を4本歯アイゼンで登行中の落石により骨折し、民間ヘリで下山

   ・夏の北岳で高山病にかかり民間ヘリで広河原まで降りて事なきを得た。

   ・秋の大雪山で発達した低気圧に遭遇、雨具を着けていたが浸水激しく衰弱して歩行不能となった。

 たいていのハイキング保険では上記はすべて補償の対象にはならないようである。ぼくの保険は3年契約だったので満期は来年の7月だったが、見直しが必要かもしれない。

山岳保険 集成

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雪形探訪 大町・鷹狩山と八方尾根

鷹狩山
 
諏訪湖SAで給油したときも天気晴朗なれど雲多く、という感じで周囲の山はほとんど見えない。これでは大町の山岳博物館でもじっくり観覧するかなという逃げ道も考えながら豊科で長野道を降り、大町に向かう。途中、松川の道の駅まで来ると後立山の峰々が見えてきた。
 山岳博物館の前を通り、鷹狩山へ。
 頂上直下の広い駐車場には車がいない。徒歩数分で頂上。
 頂上からも北アルプスは見えるが落葉松林がやや邪魔。展望台に登ってみる。双眼鏡がある2階の主展望台ではガラス越しなので、さらに登ると屋外の展望台があった。
 信濃大町で一番目立つ蓮華岳を筆頭に右は白馬まで、左も大滝山までよく見える。ただ東側は霞んでいて全く見えなかった。

 時刻は9時を廻ったばかり。山岳博物館と居谷里湿原という手もあるが、湿原のミズバショウは終わっている。
山岳博物館は今日の目標だったけど、企画展の最中で、常設展の中村清太郎の絵を見ることもできない。
展望台からは爺ヶ岳と鹿島槍の雪形がよく見えた。白馬の雪形も良く見えたが、あれをもっとそばで見られるのはこの時期しかないので、八方へ行ってみることにした。念のため、昨晩、八方ゴンドラの往復割引券をネットでゲットして印刷してきた(せこい)。

 八方への道は空いていた。何より山を見ながらなので気分がいい。佐野坂は太平洋と日本海の分水嶺にあたる。ここを越えて日本海側に久しぶりに来たな、という感慨。スキー以外でこのあたりに来るのは初めてだ。1時間足らずで白馬に着いた。
 無料駐車場からゴンドラ乗り場までは少し歩く。2日前でスキー場がクローズしたので新緑の中、町は閑散としている。それでも家族連れや若いカップルなどが時々歩いている。八方にはスキーで何回か来たが晴れた白馬を見たのは1回だけ、しかも帰る日だった・・・。そんなことを思い出しながら歩くと見慣れた乗り場が見えてきた。客はそこそこ居るようだ。やはり立派な観光地である。
鷹狩山

 スキーで来たときは上、すなわち進行方向を向いて座っていたが、今日は下、下界を見ながら座る。ゴンドラからリフトを2本乗り継ぎ八方池山荘に着いた。一面の雪である。登山道は一部見えているが概ね雪という感じ。八方池までのトレッキングコースは時間がないので当初から諦めていた。けっこうな人が歩いている。

 白馬三山の雪形とこのあたりから見ると迫力がある五龍岳と、どこから見ても立派な鹿島槍、そして久しぶりに見た北信五岳の展望を楽しんで帰宅した。渋滞はクリアできる予定だったが相模湖付近で事故車と故障車のおかけで渋滞し、4時間半かかって帰宅。
写真


鷹狩山

scale:250000
36/30/11.978,137/53/23.914

八方尾根
scale:250000
36/41/38.147,137/48/6.786


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山岳保険は進化したか?

 中高年登山が盛んでどこへ行っても満員御礼の割りには「山岳保険」はあまり進歩していないのかなあ、損保っていかに払わないかが仕事だからそうなのかなあ、その点、とりあえず死んだら払う生保の方が払いがいいよ、という某金融機関の知人の台詞を思いつつ、今年で満期を迎える山岳保険の更新をどうしようかと調べてみた(ら、満期は来年の7月だった・・・)。

 増補版「山岳保険 集成」をwebに記載しました。今後の追加変更はWEB側に行います(ブログは誤りのみ修正します)。

保険名称等連絡先等救援者費用
捜索費用
年間保険料引受会社
 山岳共済日本山岳協会
http://www.jma-sangaku.or.jp/sangakukyousaikai/
300万円
(I型II型とも)
I型3,000円
II型6,000円
三井住友海上
特別共済は個人加入可能。常時、ピッケルやアイゼン、ザイル等を使用しないで登れる登山行為をいいます。※よって、岩登り、沢登り、スキー登山、冬の雪山などは特別共済の対象とはなりません。

モンベル野外活動保険モンベル
http://www.montbell.com/japanese/insurance/
救援者費用 500万円2,500円
(シンプルプラン)
富士火災海上
下記、山岳保険との比較からアイゼンピッケル登攀は対象外と思われる。

モンベル山岳保険モンベル
http://www.montbell.com/japanese/insurance/
救援者費用 500万円
遭難捜索費用 200万円
14,630円
(捜索費用100万円で8,230円)
富士火災海上
ピッケルやアイゼン等を使用した本格的な山岳登はんや山岳スキーなどをする方を対象とした保険

レスキュー費用共済日本山友クラブ
http://www16.ocn.ne.jp/~n-sanyuc/index.html
150万円6,000円
保険会社の保険で対象とならない病気や衰弱を原因とする遭難も補償の対象となることが大きな違いです。自力下山、自力脱出が不可能な場合は、ご本人またはご家族から警察に救出要請していただき、遭難事故と認定されれば対象となります。登山やハイキングはもちろんのこと、スポーツ活動全般、キャンプ、釣り、キノコ採りや山岳写真撮影など、野外活動全般が対象になります。季節、場所、活動形態を問いません。

都岳連 遭難共済都岳連
http://www.e7a.jp/tmf/
Aタイプ:150万円
Cタイプ:300万円
Aタイプ:4,000円
Cタイプ:8,000円

都内在住でなくても個人加入可能。新規入会には+1,500円。ハイキング、登山、岩登り、アイスクライミング、山スキー等ほぼあらゆる範囲をカバー
事務代行はセブンエー

ハイキング保険三井ビューロー大川氏
(山岳保険センター)参考サイト http://www.valley.ne.jp/~ishikida/hoken.html
救援者費用 500万円3,000円
個人経営で連絡先も電話だけでやや不安。

登山ハイキング保険木村総合保険事務所(有)
http://kshj.co.jp/mountain/
救援者費用 500万円3,000円富士火災海上
登山・ハイキングの保険は、市販の登山地図に於ける一般登山路で無雪状態の登山をされる方に限り、募集対象とさせて頂きます。

オールラウンド遭難捜索費用保険木村総合保険事務所(有)
http://kshj.co.jp/mountain/
遭難捜索費用 100万円
救援者費用 500万円
9,000円富士火災海上
一般登山に加え積雪期登山、残雪登山、軽アイゼンを使用する登山、藪こぎなど非登山道登山、岩登り、沢登り、アイスクライミング。等も対象

山岳保険千代田保険センター天野 博文
http://www.sangakuhoken.com/
遭難捜索費用 100万円(基本プラン)8,000円あいおい損保
ぼくが最初に入った保険会社。Webでは今井通子が推薦している。個人経営。

ハイキング保険千代田保険センター天野 博文
http://www.sangakuhoken.com/
救援者費用 300万円2年間 10,500円あいおい損保
こちらは登攀は対象外。遭難捜索費ではなく救援者費用。

(注)引受会社:三井ビューローはネットでは不明でした。共済は仕組み上引受け会社はないものと思います。いずれにせよ申し込む場合はちゃんと調べてね。

 ざっくりみた印象では遭難費用、捜索費用の適用にはいろいろ細かな条項がある。例えば
【モンベルの特約条項】
救援者費用等担保特約:現地からの移送費用(遺体移送費用または治療中の被保険者を被保険者の住所もしくは住所の属する国の病院に移転するために要した移送費。付添医師、看護師の付添いに要する費用を含みます。)

遭難捜索費用担保特約:被保険者が日本国内において山岳登はんの行程中に遭難したことにより、その捜索、救出もしくは移送のため捜索活動を行った者に対し、負担する費用をお支払いします。

となっている。これ要するに救援者費用等(上)はヘリで移送される場合に治療状態にある必要がある、ということ。怪我をしていれば明白だろうが体力消耗などの場合は微妙(病院で点滴しろ、といえば対象になるのかどうか)。また上記の保険のひとつには「高山病はふつうは対象外」となっている。
 また共済以外のほとんどの保険は就業者とそうでない人(学生、主婦等)では保障時間の関係で後者の方が保険料が高い。

 せいぜい1泊の夏山に行くかどうかのレベルでは考え物の保険が多いなあ、と思う。現在加入中の木村総合保険はネットで評判が良くないのとなんといっても個人なことがネックかなあ。

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安曇野の春を満喫。長峰山、光城山と田淵行男記念館

長峰山から後立山連峰

 5時19分に中央道に乗った頃はまだ雲が多く、見通しも悪かった。甲府盆地に入っても白根も見えず、韮崎あたりでも鳳凰には雲がかかり、八ヶ岳がやっと見える状況で、今日ははずれかと思ったが、次第に天気は良くなり諏訪の手前では遠くに穂高が見えてきた。穂高を含め北アルプスを見たのは2002年以来だろう(天気運よりもそもそも遠出の回数の問題・・・)。
 塩嶺トンネルを抜け、安曇野平野に入ると北アルプスが見え始めた。梓川SAで常念山脈から鹿島槍まで見えたので安心して長峰山に向かう。
 この山のことを知ったのは実は2日前。信州は今が桜の旬という場所も多く、ネットで桜情報を検索したら、この山が満開だと出ていた。場所を調べると本日の目的地である「田淵行男記念館」にほど近い。「記念館」からは光城山も近いがここはふつうは麓から歩いて登る山のようで、地図を見ても山頂周辺の道は細くなっている(というのが大間違いであることが後ほど判明)。一方、長峰山は車で山頂付近まで行けるようであり、娘も行く可能性があったのでここを選んだ。

 篠ノ井線の明科駅の先から舗装された林道をあがると随所に山桜と山吹が咲き乱れる。信州はこれからが春本番なのだろう。GWにしては時間のせいもあるのか対向車はほとんどいない。やがて「天平の森」との分岐があり山頂方面への道をとるとすぐ脇から階段状の登山路が見えたので車を降りた。階段を数分息を切らすと「チョウの道」の看板がある場所に出た。山頂のように見えるが雑木林に囲まれていてあまり展望はよくない。雑木林越しに常念岳が見える。はるか左に白い嶺が見える。並びは穂高っぽいが方向が違うし、乗鞍でも御嶽でもなさそう(帰宅後中央アルプスと判明)。
 むむ、ネットでの評判とはずいぶん違うなあ。それとも歩いて登るルートにはもっといいところがあるのだろうか、と思いつつふらふらしていると、そこからまだ登山道が延びていたのがわかり先に進む。チョウの道から数分で別のピークが現れた。なんと直下に立派な駐車場とトイレがあり、車も10台ほどいるではないか。さきほどの登山路の入り口の道をそのまま車で進むとここまで来れたようだ。まあ、少しくらい歩いたほうがいいけど。

 山頂は西面が開けていて桜と草原になっている。草原の下部にはハンググライダーの出発場所と思われる施設があった。さすがにかなりの人の数であるが、それでも10数人というレベルで連休の割りには空いている。正面の常念岳を中心に左は蝶ヶ岳、大滝山、右は白馬三山までパノラマが広がる。
 時期尚早と期待していなかった雪形もいくつか見えた。常念岳の「常念坊」と爺ヶ岳の「種まき爺さん」、鹿島槍の「獅子」はいずれも未完成ながらそれとわかる。五龍岳の武田菱は方角的に無理。白馬は親子ともまだ。
 久しぶりの北アルプスに満足したのであとは麓の「田淵行男記念館」に寄るだけと、カーナビをセットする。てっきり登ってきた林道を戻るのかと思ったら、車を止めた分岐を左に行けとの指示。ということは地図の細い道ではなく立派な道がまだまだ続いているのか。
 桜と山吹の中を車を進めると急に車が多い場所に出た。ふと見ると「光城山」とある。なんだ、こんなところまで林道が来ているのだ。行きがけ(帰りがけだが)の駄賃と車を止めて、光城山に向かう。数分で山頂。こちらは長峰山と違って人の山。家族連れも若いカップルも老若男女問わず。
 長峰山とはわずかに視点が違うものの、見える山はほとんど同じである。常念を眺めていると、そばに居た人が「槍が顔を出している」というのでその場所を教えてもらう。なるほど肉眼ではよく分からないがカメラのレンズ越しに見ると横通岳の稜線にはっきりと見える。
田淵行男記念館

 さすがに人の多さにそそくさと引き上げ、「田淵行男記念館」を目指す。途中、鉢伏山の雪形「雁」も見た。麓に下りるとかなり渋滞。渋滞のさなか、水田に映る逆さ常念を見つけたが車を降りるわけにもいかず・・・11時過ぎにやっと到着。
 「田淵行男記念館」は「あずみのガラス工房」などがある「安曇野の里」の敷地内にある。山岳写真の個人の記念館にどれほどの来客があるのかと思ったが、数人居た。「田淵行男作品集Vol.1」をここから通販で購入したときに招待券が同封されていたので、入場料300円はなし。中は2つのフロアに分かれ、今は雪形の写真を中心に展示している。その他に氏が使ったテントやカメラ、未販売の山旅の記録アルバムなど貴重な資料も展示されている。大きなサイズで見る写真はもちろん良かったが、驚いたのは蝶の細密画のサイズ。田淵の多数の著作や写真集の各所に登場しているギフチョウなどおなじみの細密画であるが、大きさは新聞紙半分くらいもあろうか、あれほど大きなものとは思わなかった。蝶などのオリジナルグッズを仕入れて帰宅の途に着く。
 仕上げにみどり湖PAで穂高をカメラに収め、まだ渋滞のない中央道を快調に走り、3時間ほどで帰宅した。
写真

長峰山

36/19/56.738,137/56/37.378

光城山
36/18/54.309,137/56/43.528

田淵行男記念館
36/19/21.001,137/54/26.001

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新府桃源郷

桃と甲斐駒

 8時に国立ICに乗った直後はやや混雑気味だったものの、やや曇り気味ながらも見通しはかなりよく富士山の山肌がきれいに見えて、順調に西に向かった。2週間前に雪が残っていた大菩薩の草原も雪はなく春から初夏への歩みに気がつく。
 初の娘連れなので談合坂で早めに休憩してみる。幸い娘の機嫌は良いようなので暫定的にカーナビにセットした釈迦堂遺跡から行き先を新府城址に変更した。
 甲府盆地に入ると前回よりもより鮮明に南アルプスが見えてきた。一宮御坂あたりの桃はすでにピークを過ぎてきているようだ。韮崎まで来ると右に八ヶ岳が大きく、左に鳳凰と甲斐駒が迫るが、甲斐駒や鳳凰の雪もかなり少なくなってきた。しかし鳳凰観音岳の斜面に雪形はまだ見えない。

 韮崎ICで一般道におり七里岩ラインを15分ほどで新府城址に着く。昨年はピークだったのかかなりの車がいたが、今年は公園の駐車場に止めることができた。
 歩き慣れない娘連れなので、階段急登の新府城址に登るはやめ、景色的にも良い農協(新府共選場)の建物までの散策に変えた。歩き始めるとかなりの人がカメラを肩に歩いている。今日は富士山もよく見える。菜の花と桃はピークのようだ。桜もかなり残っている。見通しは良いのだが空の色がややくすんでいるのが残念。30分ほど散策をして、駐車場の露店で娘が行きに目をつけた草もちと柏餅を買ってそのまま帰路に着くはずだったが、行きの車中から気にしていたEOSさんの家に行きたいということになり、とりあえずそちらに向かう。到着してみるまで本当に行くかどうかもわからないので突然の訪問となってしまったが、快く出迎えいただいた。娘の場合「会いたい」となれば1秒でも会えば目的を達成したことになるので、EOSさんにお会いして大満足(苦手の犬を思いっきり避けていたが・・)してものの5分としないでおいとました。帰り際にEOSさんから近くの山梨県立農業大学校の敷地を教えていただいたので、さっそく向かってみた。

農業大学校から八ヶ岳

中央線の手前に小さめの池があり、踏切のそばに車を止めて降りてみる。娘は鉄道の踏切を渡るのが初めてだった。
 線路の向こう側に実験果樹園が広がり、線路の脇には桜がまだかなり咲いている。正面には八ヶ岳、振り返れば甲斐駒が見える。数は多くはないが桃や梨も植えてあり、いい感じの里山の風景になっていた。
 気がつけばすでに11時を過ぎていた。
オオムラサキセンターに寄って帰宅した。

 さて、終わってみれば山高神代桜と新府城址の桃。去年と同じパターンでした。

写真

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「カシミール3Dで見る・自分で描く空から眺める鉄道ルート」

カシミール3Dで見る・自分で描く空から眺める鉄道ルート
 題名のとおり、カシミール3Dを使った鳥瞰図で鉄道ルートを空から眺めてみる本である。
 前半7割くらいが鉄道ルートで、後半3割くらいがカシミール3Dの操作解説となっている。

 版元がカシミール3Dの解説本シリーズを出している実業之日本社なので、ヒットした「カシミール3D」の解説本にあやかって鉄道マニア向けの本を出したのかな、という感じがちょっとするが、鉄道マニアは写真マニアであることも多く、デジカメとPCの流れを考えれば、当然こういう類の本も出てくる頃だろう。
 アマゾンで見ると4/17時点で5,716位とそれなりに健闘している。


 というわけで、全般に、鉄分(鉄道おたく度)の強めの人向けの本である。カシミール3Dの操作をマスターしたい人向けとはあまり言えない(操作を知りたい方には「山あるきを楽しむカシミール3D活用術」をお勧めする)。
 
 各ルートごとに記事はコメントが多数加えられた鳥瞰図で始まり、その後に解説本文が続く形になっている。
 知っている鉄道ルートの場合には、最初の鳥瞰図とそれに加えられたポイントごとの解説コメントを読んでから本文に入ればいいが、知らないルートの場合は鳥瞰図のどのコメントから読めばいいのか悩んでしまう。知らないルートの場合には、最初に本文を読み、そのルートの歴史や意義、ルートの解説などを頭に入れてから、仕上げに鳥瞰図に戻るほうがわかりやすい。
 すでにカシミール3Dの操作に慣れている人は、本と同じような鳥瞰図(カシバード)の製作にトライしてみよう。

 関東人のぼくがはまったのは、やはり関東周辺の上越国境、碓氷峠、箱根越、中央線・小海線あたり。あとは乗ったことがある函館本線、それに最近BSデジタルで見ている鉄道番組(あれ、けっこう鉄分あるみたい>ぼく)に出て来た木次線、肥薩線など。そうそう冒頭を飾る宮脇俊三の「上高地鉄道」はやはり面白かった。