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村上春樹「ラオスにいったい何があるというんですか?」

 いくつかの雑誌にバラバラに発表した紀行文のまとめ。
 トランジットのベトナムで現地の人に言われたセリフが表題。インドシナ半島でも忘れかけられているラオスに対するベトナム人の優越感とラオスへの蔑視が込められているが、それでもラオスにはラオスにしかないものがあった、それが旅というもの。
 以前に住んでいたボストンやイタリア、ギリシャ。小説では想像で描いたフィンランドなども巡る。ひとつひとつの文章が飛びぬけているというものはない、いつもながらの村上春樹の語り口で、書き終わって「やれやれ」と言っているのが聞こえそうだ。

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