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病む女はなぜ村上春樹を読むか

 大江健三郎が好きで村上春樹が嫌いな人の評論であるが、題名はややウソ。本書で主張しているのは「村上春樹の作品に出てくるのは病む女性ばかり」ということ。
 純文学は私小説であることと村上春樹嫌いの2つの考えが著者の主張の骨格である。私小説以外は通俗小説らしいので、トルストイもドストエフスキーもダメ、三島も川端もダメらしい。ここまで好き嫌いがはっきりしていると読んでいて逆に楽しい。
 それと「もてない男」「友達がいないということ」という作品を持つような、友達もいなくてもてない男なので、モテる男やそういう情景がお嫌いのようだ。年齢的にはぼくとほぼ同じでバブル世代なのだが、WikiPediaを見ると、女性に対して興味があるのに本当にモテなかったようだ。
 ここまでひとりの男として魅力がないと読者は優越感に浸れる。「女のいない男たち」を図書館で思わず借りてしまった。ここに出てくる男たちはモテないわけではないが。
 題名を「病む男はなぜ村上春樹が嫌いか」にしたほうがいい。

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