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和田竜「村上海賊の娘」

 本作が2014年の本屋大賞を受賞した作品だとは知っていたが、前年の大賞があの忌まわしき「永遠のゼロ」の百田尚樹「海賊とよばれた男」だったこともあり、売れればいいのか?という感じで敬遠していた。
 「村上海賊の娘」も百田の著作と名前が似ていたので(^^)敬遠していたが、作者の和田竜が「のぼうの城」の作者と知ったので読むことにした。「のぼうの城」は野村萬斎の映画しか見たことがないけど、戦国時代でもああいう隙間というかニッチは面白いからである。
 で、「村上海賊の娘」
 面白かった。エンタテイメントですね。決して映画化はできなそうだが。
 この作品が素直だったのは能島村上海賊の当主に娘が居たとの記録は1つしかない、と最初に宣言して、これは木津川合戦を借りたフィクションですよ、と言っているところ。司馬遼の「竜馬が行く」を読んであれが坂本龍馬の実像と勘違いさせてしまう(そう思う読者が悪いが)司馬遼太郎よりも素直である。まあ、昭和30年代前半という高度成長期だからああいう小説になったのだろうけど・・・。

 「村上海賊の娘」は全体としてはエンタテイメントだが、短い台詞しか話さない信長の描き方とか、様々な地域の海賊や毛利家の描き方など味がある。
 ただ、景(きょう)と七五三衛門(しめえもん)との最後はちょっとくどい。
 エピローグのまとめも司馬遼ほどうまくはない。





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