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美濃部美津子「おしまいの噺」

 志ん生の長女である著者が2005年に書いた美濃部一家の伝記である。
 母と志ん生を見送り、弟である馬生に続いて、妹も13歳も離れた弟の志ん朝も見送った人生なので最後の方は楽しく読めるわけではないが、読みでがある。
 しかし志ん生が自分の父親だったらとても我慢できないだろうなあ、家族は。
 大酒飲みの印象が強いが著者によればそんなことはなくてふつうコップ2杯でピタッとやめるらしい。

 著者の母の葬儀の二日後に芸風が正反対で志ん生の好敵手だった、文楽が亡くなる。妻を亡くしたあとも平穏で涙ひとつ見せなかった志ん生が「みんな先に逝きやがる」と大泣きする場面が印象に残る。

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