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もっと知りたい片岡球子―生涯と作品

 私の出身小学校で30年くらい教鞭をとっていたという。私の頃はすでに居なかったが同じ小学校出身の父が「片岡先生によく指導された。あの先生は男みたいな筆使いだった」と生前何度も話をしていた。
 当時、そんなことには全く興味がなかったので聞き流していたが、最近になって小学校にあった絵がこの先生の絵だったことを知ってから少し興味を持っている。
 ああいう強烈なデフォルメの絵にはなかなかなじめないのだが、デフォルメされた富士山と前景の花の組み合わせがいいななどと思い始めている。面構えシリーズの背景の描画にみるデッサンとかも。
「落選の神様」だった頃に「あなたの絵はゲテモノと言われているが、ゲテモノと本物の差はわずかです。あなたはそのゲテモノを捨ててはいけません」と言った小林古径はやっぱりすごいな。

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生島 治郎「片翼だけの天使」

本田 靖春「戦後の巨星 二十四の物語」の対談者のひとりの生島治郎の自伝的小説。この人は韓国生まれのソープランド嬢を夫人に迎えることになるが(のちに離婚)、その経緯を綴ったもの。生島氏は上海生まれの引揚者、インタビューワの本田氏は韓国生まれの引揚者。ふたりともかつての植民地の人へ複雑な懺悔の念を抱いている。このあたりの間隔はそういう世界とは全く無縁だった自分には理解できないが、韓国世論はともかく、明治以前は別国家だった沖縄にはそういう部分もあるのだろうか。
 小説そのものは続編以降離婚まで何作かあるようだが、正直これ以上は読む気になれない。


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本田靖春「戦後の巨星 二十四の物語」

 著者の2005年逝去後の出版された本。24人との対談時期は触れていないが80年台だろうか。
24人の中には物故者も多い。私の世代ではあまり知らない人もいるし、この人が24人に入るのか、と疑問に残る人もいるというのが目次を見た印象。しかし、読んでみるとたとえば私には縁遠い美空ひばりなら、やはり女王といわれただけの自負と責任感を持っているし、芸人では植木等も桂三枝もなるほどと思う。


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