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山と溪谷 田部重治撰集

山と溪谷 田部重治撰集
「新編 山と渓谷 (岩波文庫)」の電子版かと思ってkindle版を購入したら、底本が違った。編集者によるあとがきを見て初めてわかった。どおりで全く記憶にない文章が多かったわけだ。おかげでゆっくり読むことができた。
 それにしても昔の人の足の速いこと。上高地を未明に出発して槍ヶ岳日帰りなんてことを登山道もなく梓川を遡行しながらやっている。しかも、それは靴ではなくて草鞋のおかげだという。当時の靴がどんなものかわからないが(草鞋も当然知らないが)。
 剱岳や鹿島槍には何度か案内人の長次郎を伴っている。長次郎谷に名を残すあの長次郎である。彼の岩場や雪渓での間違いのない見極めには田部も感嘆しきり。長次郎谷の隣にある平蔵谷は当然、佐伯平蔵が開いたためと思っていたが、実は長次郎のほうが早かったという。

新編 山と渓谷 (岩波文庫)

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復活走 浅川・京王線・豊ヶ丘 2014/10/25

 6月末の左足親指骨折以来、4か月ぶりの実走。ということで平坦な浅川CRでコスモスでも見ようかと「さいたまクリテリウム」の生中継を録画セットして出かけた。少し前まで咲いていた一の宮公園のコスモスはなく、四谷橋をくぐって浅川との分岐でやっとコスモスを見つけた。このまま先に行こうかと思ったが、昼間にみた豊ヶ丘の紅葉がきれいだったので、軽い登りの練習のつもりで豊ヶ丘へ。だいぶ傾いた西日のせいで、昼ほどではなかったが、このあたりで最初に色付く紅葉は今年もきれいだった。
 足のほうはローラーを9月半ばから漕いでいることもあり乗っているときは問題ない。ブレーキをかけて左足を着地した時に強い加重がかかるとちょっとひやっとするが、ふつうに止まる分には大丈夫。

写真

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山田洋次「東京家族」

 山田洋次「東京家族」をやっと見た。小津安二郎「東京物語」を下敷きにした現代版へのリメイクなのだが、設定や台詞はリメイクだとわかるようにしてあるが、いかんせんヒロインが弱い。「東京物語」は原節子がヒロインなのが自然とわかるが、「東京家族」はそうしていない。戦死した息子の未亡人という設定とできの悪い息子の婚約者ではそもそも設定に無理があるが、「東京物語」で原節子が印象に残るのは、実の子供を邪険にあつかう両親を、子供以上に真摯に接するからであり、それでこそラストシーンの笠智衆と原節子のシーンが生きる。しかし、「東京物語」では、蒼井優ひとりにこの役割は無理なので、息子の妻夫木とふたりでこの役割をあてはめた。しかしラストシーンでは父の橋爪功と向かい合うのは蒼井優ひとりなので、中途半端になってしまったし、父が妙に素直になるのに違和感がある。
 まあ、「寅さん」シリーズの山田洋次であり、このあたりが限界だろう。

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