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ホリイのずんずん調査 かつて誰も調べなかった100の謎

ホリイのずんずん調査 かつて誰も調べなかった100の謎
 週刊文春に17年にわたって連載していたネットでは調べられないさまざまなどうでもいい疑問の調査、そのうち100テーマを掲載している。
 面白い。
 90年代の調査も多く鮮度ではいまいちではあるが、なるほどな調査も多い。

 「当選して自分もバンザイしちゃう「のたり」な議員連中一覧」
 お辞儀をしないで支援者と一緒に万歳している当選者を2005年と2009年に調査しているが、自民党の長老格は頭をさげ、新人になるほどいっしょに万歳している。新人でも二世議員などそれなりの教育を受けている議員は頭を下げていた(二世でも河野太郎はバンザイしていた)。2009年の民主党躍進のときは民主党新人がほぼ全員バンザイ、無所属で出馬した2005年は頭を下げていた田中真紀子が2009年の民主党からの出馬ではバンザイ・・・。

 意外だったのは「エスカレーターで右に立つのは大阪だけ。京都は右には立ちませぬ」
 漠然と西日本全般が右に立つのかと思っていたが、結果は上のとおり。
「大阪が「右や!」と言い出したとき、兵庫は「そやそや」と力強く同意し、奈良は気弱に同意し、和歌山はにたにた笑いながら大阪の言うことを聞いている。京都は「はあ・・・」と笑顔ながら腹の中では全面服従する気はなく、滋賀は京都だけを見ている」
この解説がいいと何かの書評で読んでこの本を読んでみたが、たしかに全編のなかでも秀逸なコメント。
(岡山も広島も九州も左だそうです)

 いろいろくだらない調査が多いが、大河ドラマ「龍馬伝」が好評だった2010年に書かれた
「坂本龍馬は維新の最重要人物ではないという当たり前の事実」では昭和37年の「竜馬がゆく」以前の書籍からどの程度坂本龍馬が出ているかを調査し「竜馬がゆく」をものすごく好きな著者をして、サブカルだった坂本龍馬をメインストリームに押し上げてあたかも史実のようにみせかけるはもうよそうと言わしめている。この調査はなかなか格調高い。

 この人のことは落語のエッセイで知ったが、ダジャレがくどくて文体はいまいち。本書でもそれが強いが歴史に詳しいのは随所に出ており、ちょっとだけ知性を感じるところは意識しているとしてもいまいちなダジャレをカバーしている。

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