« 満雲天 2013/7/7 | Main | ハイジの村のラベンダーと明野のひまわり 2013/7/16 »

岡本嗣郎「陛下をお救いなさいまし 河井道とボナー・フェラーズ 」

岡本嗣郎「陛下をお救いなさいまし 河井道とボナー・フェラーズ 」

岡本嗣郎「終戦のエンペラー 陛下をお救いなさいまし 」

 7月27日に公開される映画「終戦のエンペラー」の原作。すでにこの名前での文庫本もあるようだ。
 映画は予告編を見る限り、太平洋戦争の真の戦争犯罪人を探すストーリーが中心になっているが、本書は2/3は河井道の伝記に近い。伊勢神宮の神官の家に生まれ、新渡戸稲造に見いだされ、アメリカに留学し、ボナー・フェラーズと出会う。

 フェラーズはマッカッサーに天皇不起訴の意見書をあげるが、もともとラフカディオ・ハーンの著作に影響された親日家。著者も最後に書くように、河井道がいなくても当時の世界情勢などから天皇は訴追されることはなかっただろう。

 河井道は恵泉女学園の創立者であり、教育者としての彼女の生き方のほうが、天皇訴追云々の本題よりも興味深かった。近所にこの学校があり、自転車ではよくその前を通る。この通り(尾根幹線)沿いには、他にも多摩大学、国士舘、大妻女子とあるのだが・・・。
 今日も通った。ああ、これが河井道の学校か、と思い、河井道の記念のものを見たいとか申し出れば、見せてくれるかも、と思った。

 なお、作品中には河井道が「陛下をお救いなさいまし」と言ったシーンはなく、フェラーズが意見書を書くために、河井の意見を聞いているに過ぎない。題名から想像すると河井が積極的に動いたように見えるのが、どうかな、と思った。

|

« 満雲天 2013/7/7 | Main | ハイジの村のラベンダーと明野のひまわり 2013/7/16 »

TrackBack

TrackBack URL for this entry:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/2457/57745176

Listed below are links to weblogs that reference 岡本嗣郎「陛下をお救いなさいまし 河井道とボナー・フェラーズ 」:

« 満雲天 2013/7/7 | Main | ハイジの村のラベンダーと明野のひまわり 2013/7/16 »