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泉麻人「箱根駅伝を歩く」

泉麻人「箱根駅伝を歩く」

 久しぶりのいかにも泉麻人的な本。最近はややマンネリ系のふつう本が多かったが、箱根駅伝のコースをじっくり歩くという素材選びが今回は功を奏し、かなりの面白本になった。
 泉麻人らしい、マニアックな資料と地図マニア、はやりもの、懐かしものマニア的な描き方が良い。

 駅伝の沿線はそれだけで語るに足るランドマークが豊富。蒲田の京急踏切、権太坂、戸塚の踏切、ワンマン道路、横浜ドリームランド、ホテルパシフィック(2つとも今はない)、鈴廣の蒲鉾・・・。

 駅伝は2区で勢いを得て、3区、4区はやや流し気味になって、5区の山登りでピークが来るが、この本は1区から少しずつペースをあげ、駅伝では5区を控えておとなしめの4区もなかなか。そして5区はやはりピーク。

 サザンの歌で知られるラチエン通りの場所、ユーミンの歌で知られる老舗サーフショップのゴッテスなど、いかにも泉麻人世代のネタはもちろん、駅伝ネタも豊富。
 政治家の河野洋平が陸連の会長とかして駅伝にも関係しているが、4区沿線の地盤のためかと思ったらおやじの河野一郎、おじの河野謙三が早稲田で兄弟で駅伝ランナーだったとは知らなかった。

 
 箱根駅伝ミュージアムなんていう施設があってやたらマニアな副館長がいるとか(復路スタートの1月3日は朝4:30から開館して選手がウォームアップするのに解放している)駅伝からみのマニアックな話題ももちろん面白い。
 5区の途中の双子山は毎年、この山の通信機器を使って放送しているようなことをTVでも宣伝しているが、最近のこの地のお土産は「第3新東京 双子山土産」というそうで、土産物屋のおっさんが「ヤシマ作戦の舞台なんだよ」とか言ってるらしく(意味はわかってない)、すっかりエヴァの世界らしい・・・。

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