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佐藤孔亮「忠臣蔵事件」の真相」

佐藤孔亮「忠臣蔵事件」の真相」
 片岡源五右衛門の暇乞いはなかった。「風さそう、花よりもなお・・・」の辞世は創作。怨恨説はありえない・・・。
 松の廊下で刃傷事件におよんだ経緯もいまだに実はわかっていないという。

忠臣蔵については昔、司馬遼太郎の小説を読んだくらいであとはTVの時代劇レベルの知識しかない。司馬遼太郎の小説では刃傷事件の背景は塩田問題ということになっていたが、赤穂の塩と、吉良の三河の塩とは時代が違うようでこの説はないという。またいわゆるいじめ説もそもそも吉良がリーダーである勅使饗応プロジェクトにあたり、その手足として動く浅野に不作法があれば、それは結局は吉良の責任として跳ね返るのでそれもあり得ない。

 歴史学では「赤穂事件」であり、忠臣などという言葉はどこにも出てこないこの刃傷事件と仇討(あるいは46人のよる集団テロ)が、いかに「忠臣蔵」になっていったかを著者独自の資料の読み方と判断で解き明かして行く。
 なかなか面白い本だった。

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