« 半田淳子「村上春樹、夏目漱石と出会う―日本のモダン・ポストモダン 」 | Main | 橋本五郎「総理の器量 - 政治記者が見たリーダー秘話」 »

鈴木和成「村上春樹とネコの話」

鈴木和成「村上春樹とネコの話」
 著者は「村上春樹クロニクル1983-1995」という評論を書いているし、AMAZONのコピーでは「村上ワールドの中枢に埋め込まれた「ネコの謎」とは何か? 80年代から先駆的に村上文学を批判してきた著者が、「ネコ」という視点から作品群をミステリーのように解読。」となっているが、それを期待して読むとがっかりする。
 で、がっかりした。

 題名を注意深く読むと「村上春樹「と」ネコの話」であって「の」ではない。村上春樹の猫の話ではない。
 猫好きの著者は猫とはこういう生き物だ、猫好きとはこういう思考をする、という持論を村上春樹の作品を中心に引用しつつ、自宅の猫を礼賛しているだけである。途中、これもひとつの文芸評論のスタイルかもしれないとも考えたが、自宅の猫の遍歴を記したエピローグを読むにつけ、やはり自宅の猫礼賛であったと思った。
 
 直前に読んだ半田淳子の本は深い批評だっただけに比較する気にもなれない。

|

« 半田淳子「村上春樹、夏目漱石と出会う―日本のモダン・ポストモダン 」 | Main | 橋本五郎「総理の器量 - 政治記者が見たリーダー秘話」 »

TrackBack

TrackBack URL for this entry:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/2457/55785255

Listed below are links to weblogs that reference 鈴木和成「村上春樹とネコの話」:

« 半田淳子「村上春樹、夏目漱石と出会う―日本のモダン・ポストモダン 」 | Main | 橋本五郎「総理の器量 - 政治記者が見たリーダー秘話」 »