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泉麻人「昭和切手少年」

泉麻人「昭和切手少年」
 著者自身の幼少のころの切手集めについてのエッセイ。最後に泉と同じ歳のみうらじゅんとの切手趣味対談がある。
泉麻人のエッセイは毎回楽しく読んでいるが、今回はいまいち乗らなかった。
 
 小学校の頃、切手採集は昆虫採集と同じくらいメジャーな趣味であったはずだが、ぼくを含め周囲には切手も昆虫もそれを趣味にしている子供はほとんどいなかった。そのせいもあり、子供雑誌に載るこれらの記事は、ほとんど素通り。もちろん「見返り美人」くらいは知ってはいたが。
 という嗜好の不一致により、このエッセイが良いのか悪いのかはよくわからなかったが、ひとつだけ言えるのはページごとに掲載される切手の写真がモノクロなので、本文で色合いについて語っていても全然ピンとこない。もちろん切手通であれば、切手の名前を言っただけでその図柄はもちろん色合いもわかるのだろうが、素人には全然わからない。

 とはいえまったく面白くなかったら、途中で投げ出すところだが、そうならないのが泉の筆致のうまさだろう。で、やはり、みうらじゅんとの対談が一番面白かった。同じ趣味を語る対談は語っている中身を理解できなくても、話している二人の乗りに乗せられてしまうのだ。特にみうらじゅんのようなやや変人がまったく別の変人でもある泉と同じ趣味で同じ行動をしていたというのを想像するとなかなか笑える。

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