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二つの「砂の器」

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 二つの「砂の器」を見比べてみた。二つとはすなわち和賀英良役が加藤剛による元祖の映画とSMAP中居くんのTVドラマ(10話)ものである。ちなみに松本清張の原作は未読。
 中居くんのは10話もあるので映画版にいろいろ追加エピソードを入れ、時代設定も現代になっている。時代設定を現代にするにあたり親子が放浪する理由は何になるのかと期待しつつドラマの進行に注目。松雪泰子扮する女優を目指す劇団員が目撃者になって登場するのがTV編のキーになるが、これは時間かせぎのような印象をぬぐえない。期待した放浪の理由が東野圭吾的な設定で、これはこれで現代的であり成功しているようにも思えるが、そちらのテーマが重くなってしまい、本来の醍醐味である謎解きが目撃者の件もあり、今西刑事の渡辺謙が映画版の丹波哲郎よりも重くて、サスペンスよりはヒューマンドラマな感じ。とはいえ、中居くんは少なくとも歌唱力よりは演技力のほうが良いようで、10話の長丁場を退屈はさせない構成にはなっていた。ただ10話全体に千住明のテーマ曲「宿命」が延々と流れるのはちょっと飽きた。

 一方の映画。これは大昔にTVで見た記憶がある。そのときは構成や芥川也寸志のテーマ曲をバックに丹波演ずる今西刑事の犯人の生い立ちなどその構成にかなりの印象を受けたが、今回はこってりしたTV版を見ている途中で映画版を見たせいか、とてもあっさりしていた。しかしキャストのバランスを見ると、放浪時代とのつながりでは中居くんよりは加藤のほうが上だし、放浪理由の違いがあるとはいえ、父親役も映画のほうがいい。

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