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「河合隼雄を読む」

「河合隼雄を読む」
「河合隼雄を読む」は1998年に刊行された河合隼雄の著作の書評集である。河合先生の代表作32作を各界の有名人(どんな人が書いているかはAMAZONにある表紙に記載されている)がそれぞれに関わる著作について述べている。書評というよりも個人的感想文に近い。たとえば白洲正子は「明恵 夢を生きる」の解説をしている。実は白洲正子の「明恵上人」も読んだことはないので、どっちを先に読むべきか迷う・・・。この書評集の良いところは河合先生の膨大な著作の中で興味が持てそう、自分でも読めそうな本を選ぶ指針になりそうなところである。河合先生の本には児童文学や童話関連の本も多く、中にはアニメ映画にもなった「ゲド戦記」や先日読んだ「西の魔女が死んだ」なども取り上げられている。

 そういえば河合先生は村上春樹のメンターとしても知られ「村上春樹 河合隼雄に会いに行く」なんて対談集もあるが、読み終わったばかりの「村上春樹の短編を英語で読む1979~2011」にも何回か登場している。その最後が最新の短編「品川猿」の女性カウンセラー坂木さんという加藤典洋の説には膝を打った、というのはレス違いだが・・・。

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加藤典洋「村上春樹の短編を英語で読む1979~2011 」

加藤典洋「村上春樹の短編を英語で読む1979~2011 」
 村上春樹の80の短編のうち英訳されている主要なものを読み、主に非日本人学生向けに講義した授業を元に日本語で記載された本、というわかりにくい題名の本である。
 短編を題材にしたのは長編と長編をつなぐ著者の成長や思考のあとが見つけやすいこと、英訳本にしたのは原作との対比でより考えることができるから、というのがざっくりした理由。
 ざっと厚さ5センチ500ページ近い大部の本であるが、最初のほうは著者の意思がよく見えず、うろうろしていたが、途中から面白く読んだ。

 村上の短編は長編以上に不可思議な話が多いが、それをいかに深読みできるか、という素人的な興味で読んでも十分面白い。加藤典洋はイエローページも2作出しており村上フリークの一人ではあるが、イエローページよりも突っ込みどころが満載であり、読み応えがある。作者自身も途中で言い訳するように、それは深読みしすぎだろうというところもあるのはご愛嬌。
 
 最大の読みどころは「デタッチメント」から「コミットメント」への変化についての意味合いの違いではないかな、と思う。一般的には村上春樹が初期の「デタッチメント」すなわち社会に対して無関心的な方向の作品だったものから、阪神大震災と地下鉄サリン事件を機会に「コミットメント」すなわち社会的な責任をまっとうする方向に向かうという説明についての異論である。そして最初に出てくるこの部分の説明がかなりわかりづらく読み進めない理由でもあったが、それでも無視して読み進むと著者の言わんとするところが呑み込めて、あとはさああと読み進める。

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ONKYO SE-150PCI

SE-150PCI
 サブPC(XP)の音源をアンプにつなげようと思ったら、オンボードのカードが不良らしく、前面のヘッドホンは正常なのにリアの出力の片チャネルがNG。ヘッドホン端子からの出力は低すぎてアンプにつないでも音量を相当上げないと聞こえない。
 ということでサウンドカードをヤフオクで探した。
 昔はサウンドカードといえばサウンドブラスターでゲーマーには今でも人気があるようだが、種類が多すぎて良くわからないので、ONKYOを探す。ちなみにメインPC(Win7)に載せているボードはサブPCに載っていたSE-90PCIである。


SE-90PCI

 サブPCなんで90PCIならベスト、80PCIでもいいと探すがけっこう高い。5,000円程度する。と思っていたら思ったら思わぬ安値でSE-150PCIが出品されている。SE-150PCIは90PCIを購入した頃にまだ高価で断念したカードだ。ONKYOのサイトを見ると、Windows7用のドライバーも出ている。
 通称「石油コンビナート」と言われる外観(見てのとおり・・・)のこのカードはメーカーディスコンだが現役で販売中。AMAZONでは新品9,800円、中古でも6,000円近いSN比110dbはSE-90PCIと同じ。違いは録音までできる。ということで即決1,470円で入手。
 手持ちのアナログレコードをおおよそデジタル化したし、最近のiTunesによるCDの取り込み音質を考えれば、すぐに録音機能を使う必要はなさそうだが、Windows7までカバーされるのであと10年近く現役でいられるカードかも(90PCIもそうだけど)

 というわけでサブPCも格安でメインPCと同じ音質を確保した、というお話。

P.S ONKYOのこれらのカードを使うとPC用のアンプ内蔵スピーカーは接続できなくなるが、音の差があほらしくてPC用スピーカーを聞きたくなくなるのも事実。困ったもんだ。

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NS-1000MM vs SX-L33 on A-922M


 PC用のスピーカーを従来のVictor SX-L33からYAMAHAのロングセラーNS-1000MMをヤフオクでゲットして変えてみた。
 すぐに分かったのはSX-L33よりも低音、高音とも伸びが足りず中音域でまとまっているということ。出力音圧もSX-L33の87dBから86dBと落ちているので、アンプのボリュームで時計の針でいえば40分と42分くらいの差がある。

 NS-1000MMはかなり売れていたので(SX-L33ともどもすでに販売終了)それだけにネットでは毀誉褒貶があり、この2つを比較してSX-L33を薦める2CHスレッドもあるのは知っていた。しかし、以前SX-L33をオーディオからはずしてPC用にした時も鳴らないのでがっかりした(その後PCの音源ボードをONKYO SE-90PCIにしてかなり復活)こともあり、セッティングとかの問題もあるので、聞き比べをしたくなった。

 で、スピーカー切替器を探してみたが、これってピュアオーディオの世界のものらしく最低でも数万円する。では2系統出力可能なアンプを入手しようと、ONKYOのアンプ A-922Mのメンテナンス済のものををゲットして、従来のCR-185IIと交換してみた。
 音を出したとたんびっくり・・・。今までの音は何だったのか・・・。
 CR-185IIもマニアの間では有名な高音質(かつ廉価)のアンプとして人気があるが、比較にならない・・・。
 オーディオの音質を決定する要因はスピーカーが7割、入力ソース側(CDデッキとか)が2割で残り1割がアンプと聞いていたが、1割とは到底思えない別ものの音になった・・・。ま、もちろんスピーカーをJBLの4345とかにすればもちろんその違いは大きいだろうけど。

 で、2つのスピーカーを接続した。置き場所が異なるので正確には言い切れないが、やはり第一印象と同じ。SX-L33は(今までは鳴らなかったのに)こんなに低音も出るのか、高音もここまで出るかという広範囲をカバー。一方NS-1000MMは中音域はよくまとまっているが、音量が小さいとまとまりすぎる印象で、ある程度の音量を出さないとこもってしまう印象。まるでアンプ交換前のSX-L33のよう。SX-L33が1本25,000円、NS-1000MMが2本で30,000円の価格差だろうか。いずれにしてもSL-L33は楽器向け、特に音域が広いクラシックやジャズなどに良く、NS-1000MMはボーカル中心だろうか。SX-L33との比較では定位感が良いということ。以前SX-L33を置いてあった場所、すなわちデスクトップPC本体の右と、ディスプレイの左奥に置いてあり、途中にPCとディスプレイがあるにもかかわらずボーカルの定位感がかなり良い。

 しかし、そのまましばらく聞き比べていると少し印象が変わってきた。

 SX-L33は音が明瞭すぎて高音が響きすぎて、長い時間聞いていると聞き疲れするのだ。今まではそういうことはなかったのでアンプ交換による副作用。一方、NS-1000MMは今までのSX-L33のようなやわらかめの音なので聞き疲れすることはない。

 ということで、BGM的に聞くときはNS-1000MMのほうが良さげで、真面目に聞き入るときはSX-L33が良さそうだ。
 当初は、NS-1000MMをゲットしたら、SX-L33を手放す予定だったが、2つのスピーカーで用途が変わってきたし、このあとも変更が起こるかもしれないので、SX-L33も残すことになった。

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津本陽「信長私記―下天は夢か」

津本陽「信長私記―下天は夢か」 津本陽はけっこう毀誉褒貶が激しい歴史作家らしい。事実の淡々とした羅列、深みのない文章、資料の勝手な引用・・・。
 「下天は夢か」は日経新聞に連載していたころは知っていたが、ぼくは連載小説は読まない主義なので中身は知らない。この小説で記憶にあるのは、2つ上の同僚の祖先が信長に滅ぼされた戦国大名として描かれていたという社内での雑談くらい。

 というわけで、本編も読んでいないのにエピソードを読んでいいのかなとも思ったが、手持ちの本がなくなったので読んでみた。

 エピソードでもあり、たしかに淡々とした羅列や、資料の引用が多い。まあ、それでもこれは本書の性格上やむを得ない部分もあろう。
 で、素材が信長という日本史上最高の革命児なので、何を読んでも面白い。というか信長を描いて面白くなければ、書く方が悪い。
 桶狭間からの破天荒な人生だが、実はひとつひとつの戦や政策は実に用意周到。だからこそ、なぜ本能寺にあれだけ手薄な状態で居たのか、あるいは黒幕はだれかという話題はこれからも新事実が判明するまで、ずっとわれわれを楽しませてくれるであろう。

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梨木香歩「西の魔女が死んだ」

梨木香歩「西の魔女が死んだ」

 図書館でちらっと背表紙を見た。「西の魔女が死んだ? 映画にあったかも」ということで読んでみた。
 題名からの先入観はホラーかミステリー・・・。

 もちろん本当は違う。
 中学でいじめにあったヒロインがイギリス人の祖母と暮らした話。祖母は魔女の家系なのだ。
というようなファンタジーであるが、最近は河合隼雄関連の本でファンタジーやおとぎ話、民話、神話といった話題を読んでいるせいか、こういうのもまともに読んでしまう。
 で、けっこう癒される読後感があって良いな、と素直に思う。

 ちなみに背表紙には「ティーンズ(向け)」とシールが貼ってあった。

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ジャイアントストア 2011/10/8

 稲城まで往復した帰りに地元では本当に鳴り物入りでオープンした「ジャイアントストア聖蹟桜ヶ丘店」を見てきた。まあ、店内は開店初日に覗いており、大したことないな、というのが印象。
 今日は思いついて写真を撮りに行っただけ。
 ここの売りは90台収容の通勤用バイクステーションなのでお店そのものは平均的なジャイアントストアなのかもしれないが・・・。
 むしろ、気になったのは向かいにあった、思いっきり昭和の模型屋さん。ちらっと見たところ、モデルガンなどがあったが・・・。実家の店舗改装前(すなわち昭和36年の開店の頃)の雰囲気すらある。

 今日は時間も短かったせいか、EDGE500はすこぶる順調。途中で走行距離が表示していないのに気が付き(前回3画面めを非表示にしたのでそのため)2画面めに表示するように設定した。ポタの途中でも簡単に設定できる。

 コース詳細&写真

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河合隼雄「より道・わき道・散歩道」

河合隼雄「より道・わき道・散歩道」

 福田和也を読んで、なんか妙にギスギスした印象が残ったので、少し癒されるものを読みたいと手にしたのは、河合隼雄先生の本。心理学者でありカウンセラー自身が相談にくる最後のカウンセラーでもある河合先生の本は、その性格がにじみ出ていて、何を読んでもゆったりした気分になれる。
 この本は2000年前後に各所で書かれたエッセイをまとめたもので、ものによっては掲載誌の背景を知らないと、あれと思うような文章もあるが、おおむねどれをどこから読んでも間違いない。

 日本はもちろん各国の神話や民話への河合先生の興味、そして源氏物語への新しい視点など示唆に富む内容も多い。「できればXXXしないほうがいい」という程度の養生訓も昨今の厚生省と製薬会社が作られた健康ブームを予見しているようで、心の病気の先生は体の病気についてもいいところをついているなあ、と感心する。

 AMAZONで中古は1円から。それだけ多数の人が読んでいるということか。

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福田和也「東京の流儀」

福田和也「東京の流儀」

「鰻屋でビールはよしなさい」というコピーに目が付き、しばらく前に読んでみた。
 著者は文壇評論家の中では村上春樹を支持する異端として知られているが、どうも専門はよくわからない印象の人。近代史、天皇などの著作も多い。
 これだけだと、それなりかなと思ったが、読み進むとどうもいろいろ鼻につく表現が多い。
 帝国ホテルへの賞賛やフランス料理店や寿司屋の老舗への礼賛など、ひとつひとつは納得できるのだが、どうもその裏に、都心に住み、銀座界隈を根城にして夜な夜な闊歩している地位と経済力をチラつかせるような雰囲気がある。書名の「東京の流儀」も正確には「東京で贅沢をするための流儀」という感じがする。
 まあ、貧乏人の僻み根性からくる感想にすぎないが・・・。

 というわけで、あまりここに書くべきものでもないのだが、次の記事のための布石。

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EDGE500初フリーズの津久井湖 2011/10/1

 ルートラボで作成したコースをEDGE500に入れて津久井湖に出かけたが、がたがた道の急坂で画面を切り替えたらフリーズした。
 その後、いろいろなボタンを押してみたが画面は変わらず電源も落ちず、どうなるのかと思ったが、気が付いたら自然に電源が落ちており、以降はふつうに使えた。でもそれ以降、勾配の表示が妙におかしく、これは高度センサーに異常があるのかと思ったが、帰宅してログをPCに取り込んだらふつうだった。

 さて、久しぶりの津久井湖を見下ろす周回コース。初回よりは楽に思えたがそれでもこの程度で私には十分である。

詳細&写真

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