« 原武史「「鉄学」概論―車窓から眺める日本近現代史」 | Main | 霧が峰 2011/7/18 »

伊藤礼「大東京ぐるぐる自転車」

伊藤礼「大東京ぐるぐる自転車」 前作「こぐこぐ自転車」が面白かったので、続編のこちらも読んでみた。

 前作がかなり衝撃的な面白さというか、こういうのもありかと発見の喜びがあったので、続編は発見の喜びはないものの、そもそもの面白さは同じ。

 相変わらず、78歳!の老骨に鞭打ちつつ、同年代や80歳オーバーのお爺さんチャリ小僧?たちはよく出かける。
 今回は「大東京」ということで基本的に東京だけの話であるが、それでもネタは持つ。
 もっともそれは純粋な自転車小旅行の記録とはならず、話がどんどんそれていつも規定の枚数では終わらず、次回に繰越したり、いきなり終わってしまう。
 感心するのは、老人のためか、元大学教授の博学のためか、はたまた伊藤整の息子であるからか、50過ぎの読者であるわたしにはなかなかついていけない知識がぽろぽろと出てくることであり、それがこの人の文体の面白さだろう。
 
 2階ほど近隣の多摩ニュータウン地区の話が出てくるが、著者はニュータウン開発以前の頃はこのあたりで猟銃をかついで猟をしていたらしい。小野路や野津田、はたまた現在の東京薬科大学のあたりだとのこと。野津田付近の綾部原トンネルや東京薬科大学付近の第3堀の内トンネルの開通に驚いたりしているが、この2つはこのあたりに20年近く住むわたしにとっても驚きである・・・。

 全く関係ないが、山岳展望ソフト「カシミール3D」が先日のバージョンアップで「空中写真(電子国土)」に対応したので、カシミール3Dの本体をインストールするだけで、無料で現在から過去の空中写真を見ることができるようになった。これでわたしの住む多摩市の開発の変遷がいつでもPCで見られるようになった。新興住宅地に住む人はこれで過去の写真を見ると開発前は実は沼地で、次の地震では液状化が現実化するかも、というようなことがわかる。

|

« 原武史「「鉄学」概論―車窓から眺める日本近現代史」 | Main | 霧が峰 2011/7/18 »

TrackBack

TrackBack URL for this entry:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/2457/52230933

Listed below are links to weblogs that reference 伊藤礼「大東京ぐるぐる自転車」:

« 原武史「「鉄学」概論―車窓から眺める日本近現代史」 | Main | 霧が峰 2011/7/18 »