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『攻殻機動隊 S.A.C. SSS 3D』

『攻殻機動隊 S.A.C. SSS 3D』を見てきた。
 遅まきながら初の3D体験。
 めがねをしている上に3Dめがねなのでめがねが重い。

 本編前にパイレーツオブカリビアンの3D編のPR映像があったが、これはなかなかのものだった。それとこれも本編前のタチコマのギャグっぽいアニメ。あの中でタチコマが変形して脚をなくして円盤みたいになると「足がないとただのUFOみたいだ」と揶揄される。すると揶揄されたほうが「足なんて飾りですよ、それが上のほうの人間にはわからない」っていうのがおかしかった。もちろん会場にいたアニメおたくたちには通じるギャグだったはず・・・。
 さて、本題とははずれるけど、この「足問題」、いうまでもなくファーストガンダムのア・バオア・クーで、まだ足を装着していないモビルスーツ・ジオングの完成度を「80%と聞いているが」とシャアに聞かれた整備兵が 「100%です。あんなの飾りですよ。偉い人にはわからんのですよ」というシーンである。実際ジオングはそのあとで無重力の宇宙空間では胴体だけで浮上しガンダムと戦うことになる。では「80%」と言った(誰だか忘れた、キシリアか?)のはなんでかという話が、以前ここに書いた「ガンダムと日本人」に書いてあった。あれは量産型としては80%である、という意味だと。その章ではガンダムのような特殊・特別仕様の武器だけでは戦争は勝てず、量産型のジムがあって初めて勝てる、ジオンでいえばシャア専用の赤ザクだけではダメで量産型のザクがなければいけない、という話の流れである。重力のある地上戦を想定するなら常時エネルギーを消費する脚なしではダメで脚までセットしてはじめて量産型ジオングが完成する、そういう意味であれは80%といっているのだ、という話。ジオングそのものが量産型かどうかもわからないし、どうでもいいといえばどうでもいいが・・・。

 ずいぶんそれてしまった。
 で、本編。
 このシリーズは少なくとも映画を公開順(でなくてもいいが)に見てないといきなり話がわからないだろう。非常に不親切というかマニア向けである。
 またそれるが、たとえば「イノセンス」ではバトーが「以前、ダイビング好きの同僚がいてね」というせりふがあるが、これはその1作前の「攻殻機動隊 S.A.C.人形使い」を見ているかTVシリーズを見て、草薙素子の趣味であることを知らないとわからない。「イノセンス」では草薙素子(というよりも少佐)は素の顔で登場すらしないのだ。
 本作ではサービスで冒頭でいきなり港のクレーンの上に登場するが、最初の突入シーンでトグサに「お前がマテバへのこだわりをやめるとは」みたいな会話があるが、マテバの説明も何もない。このシリーズを見ていない人がマテバが拳銃メーカーであることを知っている人はいないだろうに。そういう細かいことはもちろん電脳やらハッキング、ゴーストなど基本的な背景説明がないもなく進むのがこのシリーズだ。要するに少なくともその程度の事前知識は知ったうえで見に来いよ、という映画である。
 シリーズ化した分、これに刺激されて「マトリックス」を作らせてしまう「イノセンス」のような鮮烈な印象はないが、でも面白かった。

 3Dは最初の20分くらいで飽きた。あとはめがねが重いだけ。

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