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内田樹「もういちど 村上春樹にご用心」

内田樹「もういちど 村上春樹にご用心」
以前、同じ著者の「村上春樹にご用心」が、なかなか面白かったので続編を読んでみた。村上春樹評論家ではなく一人のファンだというのは逃げ口上かもしれないが、そういう意味でも礼賛本に近い。とはいえ読者が押さえたいところはついている。
 今回は2010年11月刊行ということで当然ながら「1Q84」のBOOK3まで対象になっているが、前回の2007年版にも収録されなかった2006年以前の文章も入っている。
 前回、著者が主張したのは村上春樹の小説には父が不在であるということで、これは他の評論家もよく指摘する事項である。しかし「1Q84」には初めて父が描かれた。それをどう理解するか。
 あと、もうひとつの最近の話題はエルサレム賞の受賞と受賞講演をどう理解するか、である。受賞講演では今では有名になった「壁と卵」の話に加え、村上春樹の父の生前の思い出が唐突に語られる。スピーチは英語であるが日本語訳、英語本文ともネットに多数掲載されているので興味ある方はどうぞ。これなど

 「1Q84」についての評論はまだ少ないし、熟していないので、いろいろな人がいろいろ言うので面白い。エルサレムスピーチについてはその全文(日本語訳、英語とも)も解説も初めて読んだ。

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