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レイモンド・チャンドラー「ロング・グッドバイ 」

レイモンド・チャンドラー「ロング・グッドバイ 」
 この7年で3冊めとなる外国文学を読んだ。村上春樹訳の「ロング・グッドバイ」である。既読の2冊、「キャッチャー・イン・ザ・ライ」「グレート・ギャッツビー」も村上訳である。
 村上訳は読みやすいのと、主人公・私立探偵:フィリップ・マーロウの名前だけは知っていたので・・・。フィリップ・マーロウってカッコイイ名前でしょ。
 で、名前のごとく難事件を、あたかもアガサ・クリスティのポアロのように、ずばずばと鋭い視点で解決していくのかと思ったら大違い。路上で寝込んでいたどうしようもない酔っ払いとなぜか親交を深め、まるでそれを望んだかのように自らが率先して事件に巻き込まれ、留置所に入れられ、警官のいじめに遭い、出てからはヤクザの脅しに遭う。そしてさらに酔っ払いより事件に巻き込まれていく。
 前半は正直いって、なかなか進まなかった。リーダブルではあるのだが、マーロウは何を考えているんだろう、なぜこんな面倒なことをするのだろうという疑問と、ストーリーが全く見えないもどかしさにページを閉じた。
 読書に飽きて、別の本を開くと、この作品は「ギャッツビー」のリメイクであり、さらにこの作品の村上的リメイクが「羊をめぐる冒険」だと・・・。なるほど、、、。もちろんストーリーは全く違うが、マーロウを主人公として眺めずに語り手として読むと、同じ雰囲気になることに気が付く。
 後半は一気に読み進み、最後のどんでん返しはまるで、まるで最初の酔っ払いが別荘で「僕」と対話した「鼠」のようだった。

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