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「おとなの自動車保険」

 自動車保険の満期が2ヵ月後になったので、例によって「保険の窓口 インズウェブ」やら「保険スクエアbang!」で、一括見積もりしてみた。
 一括見積もりをしてもたいていは現在のものを継続するのが一番リーズナブルという結論が多いのだが、今年は違った。
 まずは現在の契約先の継続がかなり高いということ。昨年途中に車両入れ替えをしているので、現在の契約先で初めてネット契約したときの保険料がいくらかはわからないが、少なくとも以前の車では前年までは最もリーズナブルだった。
 一括見積もりで取得してみると、ほぼ同じ条件で年間1万円前後安価なのだ。

 ただし、ネットの見積もりでは見積もれない条件もあり、そのひとつでかつ最大の条件が「個人損害賠償特約」。これは自転車に乗り始めたときに今の契約先に後つけで付けたもの。自転車は重さそのものは数キロなので加害物の重量としては大したことはないが、30km/h程度で対人事故を起こす可能性もあり、その場合は速度の二乗でエネルギーが大きくなるから、かなりのダメージを相手に与えることになる。
 事故らないことが肝心ではあるが、万一のための保険なので、自転車保険がやはり必要。

 しかし、最近は自転車保険はどんどん廃止され、自転車による事故をカバーする個人損害賠償特約がない保険会社もあるので、JCA 日本サイクリング協会もチェックしてみた。年会費4000円で5000万円までの保険が自動付与され、その他、クロネコサイクル便が安価で利用できたり、機関誌による情報提供もあり、しかも今なら4月から会員になれる。遠隔地でのツーリングに出かける予定があれば、サイクル便のメリットだけでも入会しておく価値はあるが。
 どうしてもオプションがなければ自転車事故はJCAでカバーするというのもありだろう。

 さて、そういうタイミングでセゾン自動車火災から「おとなの自動車保険」の案内ハガキがきた。1月に発売になったばかりの商品で40代、50代の保険料が安い(60代以降は不明だが)。個人損害賠償特約も選択でき、車両保険の金額や人身障害の金額設定などの商品設計の自由度が高い。インターネット割引がなんと1万円あり、これだと現在の保険会社を継続するより15,000円くらい安い。TVCMもときどき見かける。
 セゾンは知っていてもセゾン自動車火災保険は知らなかった。非上場会社だが、会社情報をみる限り、損害保険ジャパンとクレディセゾンが大株主なので会社が消滅することはあっても保険そのものはみずほグループのどこかが引き取ってくれるだろう。

 ということでこれにした。

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原武史「昭和天皇」

原武史「昭和天皇」
 鉄道マニアの原武史の本業の本である。

 けっこう唸ってしまう本である。無知を自覚するというか・・・。

 物心ついたときには東京オリンピックも終わっていた世代にとって昭和天皇はよくも悪くも「植物好きのいいおじいちゃん」にしか思えず、戦前の大元帥の頃の映画やテレビを見ても、実態は軍部なり政府が握っていて、象徴天皇とそれほど変わらなかったのでは、という印象があるし、「現人神」も民衆がどこまで信心していのかはもちろん、天皇本人もどこまで意識していのかかなり疑問であった。
 戦前の国家神道や新嘗祭などの各種の祭祀は知ってはいても、その本当の位置づけはわかってはいない。

 本書は、祭祀の観点から昭和天皇を論じたものである。母である貞明皇后との確執や、高松宮、秩父宮との関係、あるいは太平洋戦争でのサイパン陥落時の考え、2・26事件当時の考えなど、「そうだったのか」と池上彰のニュース解説を聞くような気分になる。
 昭和天皇というまだ歴史というには生々しい対象ゆえ、資料も少ないようだが、この本を読むと太平洋戦争における責任論とかそういう問題が少し見えてくる。
 印象に残ったことのひとつは靖国神社のA級戦犯合祀について。昭和天皇は合祀を理由にそれ以降は参拝しなかったが、高松宮は合祀後も参拝を続けた。

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多摩美大の梅 2011/2/20

久しぶりに尾根幹線から尾根緑道、多摩美、野猿街道のコースに行った。
運動不足がたたって前半は苦戦・・・。

多摩美の裏の梅のあたりにちょうどいい高さの壁があったので
セルフタイマーで初めて自分の写真を撮る。短足露見・・・。


写真&詳細

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青山七恵「ひとり日和」

青山七恵「ひとり日和」
 先日読んだ、原武史「沿線風景」で、舞台は京王線となっていたので読んでみた。
 ヒロインは笹塚駅の売店でパートして、ホーム整理係の青年に目をつける。住んでいるのは調布方面の各駅しか停まらない駅ということで、布田か柴崎っぽいが、別の描写では環八周辺を散歩したりするので芦花公園あたりかな。
 新人としては文章もうまくよく描けているとは思うが、ただヒロインにはあまり共感できない。
 最近の芥川賞はこんなものだろう。

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府中郷土の森の梅 2011/2/13

 先週に続き、府中の郷土の森へ。今回はちゃんと中に入りました。
 3分咲きとのことでしたが、なかなか見ごたえがあり、なかでも蝋梅の群落は見事でした。

 家族連れよりも老夫婦とカップルが多かったですね。

 帰りはいちおう連光寺の坂を(ゆっくり)登って帳尻を合わせました。


紅梅
野点
詳細&写真

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内田樹「もういちど 村上春樹にご用心」

内田樹「もういちど 村上春樹にご用心」
以前、同じ著者の「村上春樹にご用心」が、なかなか面白かったので続編を読んでみた。村上春樹評論家ではなく一人のファンだというのは逃げ口上かもしれないが、そういう意味でも礼賛本に近い。とはいえ読者が押さえたいところはついている。
 今回は2010年11月刊行ということで当然ながら「1Q84」のBOOK3まで対象になっているが、前回の2007年版にも収録されなかった2006年以前の文章も入っている。
 前回、著者が主張したのは村上春樹の小説には父が不在であるということで、これは他の評論家もよく指摘する事項である。しかし「1Q84」には初めて父が描かれた。それをどう理解するか。
 あと、もうひとつの最近の話題はエルサレム賞の受賞と受賞講演をどう理解するか、である。受賞講演では今では有名になった「壁と卵」の話に加え、村上春樹の父の生前の思い出が唐突に語られる。スピーチは英語であるが日本語訳、英語本文ともネットに多数掲載されているので興味ある方はどうぞ。これなど

 「1Q84」についての評論はまだ少ないし、熟していないので、いろいろな人がいろいろ言うので面白い。エルサレムスピーチについてはその全文(日本語訳、英語とも)も解説も初めて読んだ。

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原武史「沿線風景」

原武史「沿線風景」
 「沿線風景」とはいかにも鉄道本のように見えるが実はこれは書評なのである。もっとも書評といっても、ちょっと経緯があって、鉄道で出かけて行ってその場所に関連する本についてちょっと感想を述べてみる、という程度のもので、やっぱり鉄道本である。
 ちょっとびっくりしたのは、秩父・三峰山のロープウェイが廃止になっていたことと、仁徳天皇陵は「いまでは小学生でも大仙陵あるいは大山(だいせん)古墳と習う」ということ。
 三峰山ロープウェイは中学3年の夏に雲取山から秩父に下ったときに一度使っただけだが、山はいつまでたっても変らないもので、それに付随する設備でもある交通設備かつ観光設備のロープウェイも変らないという感じでいたが、赤字が累積すれば廃止已む無しだろうなあ。もっとも変らないはずの山も武甲山のように大いに変ってしまった山もある。

 仁徳天皇陵についてはまあ、古墳群はほとんどが誰のものかわかっていないので(分かっているのは天智天皇と天武・持統天皇陵のふたつだけ、だそうだ)仕方ないけど、これは調査をさせない宮内庁にも問題がある。敗戦とともに万世一系の神話も終了したわけで、そろそろ調査をすべきだという著者の意見も尤もである。

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府中郷土の森周辺 2011/2/6

 梅が咲き始めた府中の森に行こうとしてその近所まで行きました。
 でがけに時間を食ったので、今日は入り口付近を偵察して、近所で梅の写真を
撮って帰った。

 詳細&写真

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レイモンド・チャンドラー「ロング・グッドバイ 」

レイモンド・チャンドラー「ロング・グッドバイ 」
 この7年で3冊めとなる外国文学を読んだ。村上春樹訳の「ロング・グッドバイ」である。既読の2冊、「キャッチャー・イン・ザ・ライ」「グレート・ギャッツビー」も村上訳である。
 村上訳は読みやすいのと、主人公・私立探偵:フィリップ・マーロウの名前だけは知っていたので・・・。フィリップ・マーロウってカッコイイ名前でしょ。
 で、名前のごとく難事件を、あたかもアガサ・クリスティのポアロのように、ずばずばと鋭い視点で解決していくのかと思ったら大違い。路上で寝込んでいたどうしようもない酔っ払いとなぜか親交を深め、まるでそれを望んだかのように自らが率先して事件に巻き込まれ、留置所に入れられ、警官のいじめに遭い、出てからはヤクザの脅しに遭う。そしてさらに酔っ払いより事件に巻き込まれていく。
 前半は正直いって、なかなか進まなかった。リーダブルではあるのだが、マーロウは何を考えているんだろう、なぜこんな面倒なことをするのだろうという疑問と、ストーリーが全く見えないもどかしさにページを閉じた。
 読書に飽きて、別の本を開くと、この作品は「ギャッツビー」のリメイクであり、さらにこの作品の村上的リメイクが「羊をめぐる冒険」だと・・・。なるほど、、、。もちろんストーリーは全く違うが、マーロウを主人公として眺めずに語り手として読むと、同じ雰囲気になることに気が付く。
 後半は一気に読み進み、最後のどんでん返しはまるで、まるで最初の酔っ払いが別荘で「僕」と対話した「鼠」のようだった。

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原武史「鉄道ひとつばなし 2」

原武史「鉄道ひとつばなし 2」
「鉄道ひとつばなし」の続編である。
 今回、もっとも可笑しかったのは著者曰く鉄道趣味界「四天王」の文章くらべ。正確にはこの4人だったらきっとこんな文章になるだろうと想像して書いた東京-熱海間の東海道線紀行。四天王とは時刻表2万キロの宮脇俊三、最長片道切符の種村直樹、ダイヤグラムの川島令三、そしてエッセイイストの嵐山寛三郎。
 とはいえ、実は川島以外は文章を読んだことがない。でもこの比較を読むと、まともに読むならまずは宮脇かもしれないと思った。

 もうひとつ面白かったのは東急田園都市線と小田急ホームウェイ号の話。著者は沿線の青葉台に住んでいるが東急田園都市線の昔からの改善のなさに相当憤慨している。イメージだけで沿線ムードを作り上げてダイヤの改善がされず、これが「正確無比」といわれた日本の鉄道かと憤る。東急のイメージ広告に騙されてこの沿線に住んだ人は猛烈なラッシュに苦しむらしい。
 一方で、小田急ホームウェイ号。これは小田急多摩線に乗り入れているロマンスカー。本線のロマンスカーの混雑(2時間先まで予約は取れない)を尻目にすぐに予約がとれてゆっくり座れる。新宿からの場合、料金も並行する京王線よりも高く、しかも特急料金が必要。しかしラッシュとは無縁で帰ることができる。衰退するニュータウンのイメージだけで判断してはいけない、というもの。ホームウェイはぼくの地元も通るので非常によくわかる。

 ところで、著者は川島令三とJR西日本尼崎脱線事故について意見が対立したとだけ書いてあった。川島はボルスタレス台車欠陥説であり、原はあくまでもスピード超過とATS問題となったのだろう。一般的には後者といわれるが、ボルスタレス台車は使用していない鉄道会社も多く、直線中心の新幹線で実績があってもカーブで大丈夫なのかという懸念がないわけではない。
 このあたりは航空機事故原因と一緒で、装置産業と一体の業界は真相がどれかは明示できないのでは、とも思う。

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