« 桜ヶ丘公園と府中界隈 2010/12/4 | Main | 町田あいす工房ラッテ 2010/12/11 »

塩野七生「絵で見る十字軍物語」

塩野七生「絵で見る十字軍物語」 ルネサンス、ローマに続く塩野先生の今度のテーマは十字軍らしい。もっとも塩野センセの本は1冊しか読んだことがないが・・・。
 うう、十字軍!えっと、第1次とか2次とかあったよなあ、いつ頃の話だっけか・・・。そんなレベルである。
 だから先生曰く、長大な物語の最初を絵で概要をなぞる、という趣旨のこの本レベルがありがたい。
 絵といってもこの本のために新たに描かれた現代のものではなく19世紀の本のために木版に近い手法で描かれたペン画であり、その精緻さにはこの絵を見るだけでもこの本の価値がある。

 とりあえずこの本を見ると、十字軍の回数、十字軍の本質、当時のヨーロッパと中東の文明の違い(もちろんイスラムの中東のほうが進んでいる)、キリスト教とイスラム教の長い争い、一神教ゆえの神の名のもとでの激しい敵への殺戮、イスラムのサラディン、リチャード1世獅子心王-この人はロビンフットにいつでも登場-とかがわかる。
 コンスタンチノーブルの陥落ではパレオロガス帝とか懐かしい名前(漱石「我輩は猫である」に「ばかやろーおたんちん」という意味で「パレオロガス・コンスタンチヌス」というフレーズがあった)に出くわしたり、1492年、コロンブスが西インド諸島に到達した年にグラナダがイスラムから取り戻されたり(レコンキスタ)、30年前の記憶がわずかに蘇った。
 日本史の物語はTVでも見飽きているが、たまに世界史の本を読むとリフレッシュできる気がする。

|

« 桜ヶ丘公園と府中界隈 2010/12/4 | Main | 町田あいす工房ラッテ 2010/12/11 »

TrackBack

TrackBack URL for this entry:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/2457/50239728

Listed below are links to weblogs that reference 塩野七生「絵で見る十字軍物語」:

« 桜ヶ丘公園と府中界隈 2010/12/4 | Main | 町田あいす工房ラッテ 2010/12/11 »