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近藤史恵「エデン」

近藤史恵「エデン」
 「サクリファイス」での事件をきっかけにヨーロッパで走ることになったチカ。日本人ただひとりのチカがツール・ド・フランスを走る。
 カバー表紙はコフィディスの二人、裏面はアンディ・シュレック、コンタドールとたぶんアームストロング。加えて登場人物や選手の名前が実在のチームや選手を彷彿とさせる。
 華やかなツールを走る側から描いた、すっきりとした作品。
 もちろん小説なので小説らしいわざとらしい展開はあるが、それもツールを舞台だから許される感じがする。これがジロやブエルタだといまいちかもしれないし、もう一人の主人公、フランスのロードレース界の新星・ニコラは出てこれない。

 この作品は主人公がクライマーだし、舞台が総合優勝をめぐる戦いなので、平坦ステージのスプリンターはほとんど描かれていない。カヴェンディッシュも形無しである。やっぱり自転車の世界はクライマーがカッコイイんだろうな。

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あれから三年―。白石誓は、たった一人の日本人選手として、ツール・ド・フランスの舞台に立っていた。だが、すぐさま彼は、チームの存亡を賭けた駆け引きに巻き込まれ、外からは見えないプロスポーツの深淵を...... [Read More]

Tracked on 2013.03.01 at 16:10

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