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島田晴雄「男日本の壊れる音がする 今なら、まだ間に合う!」

島田晴雄「男日本の壊れる音がする 今なら、まだ間に合う!」
 2010年4月末、まだ鳩山政権の頃に書かれた「民主党の政策がいかにダメか」についてきちんと書いた本。
 首相は交代したが、新首相は何もしていないので基本的には同じ。

 民主党政策は全くダメだろうというのは素人でもわかるが、経緯や裏づけを素人でもわかるように丁寧に説明しているので分かりやすい。この種の本としては「池上彰」級にわかりやすい。
 項目についてはリンク先の目次を参考にしてもらうとして、やはりバラマキ、郵政、普天間はひとつとして正解はない。唯一の正解は住宅取得資金の贈与非課税を500万円から1500万円にアップしたこと、くらい。鳩山さんの海兵隊発言ではないが、とにかく不勉強かつ安易。
 鳩山、菅と2代続く東大、東工大の応用物理・理系首相は「理系ってやっぱり専門バカか」と世の中に誤解を与えかねない不勉強首相だろう。

 島田教授は普天間移転を決めた橋本政権の頃から沖縄との懇談会を主催しており、沖縄事情には詳しい。奇跡的に基地受け入れを表明した辺野古案を覆されたという思いもあろう。
 民主の政策を罵倒(というに等しい。著作物なのでそれなりの表現に抑えているが)一方、55年体制以降、特に90年代以降の自民党の不作為についても述べている。
 また、少なくとも現政権よりはまともな打開策のロードマップは提言している。特に年金。

 唯一腑に落ちないのは第一優先課題が安全保障なのかどうか。日米関係ということならわかる、また安保の傘のおかげでGDP比1%のコストしか防衛費がかかっていないことはわかる。しかし現在の複雑な外交情勢の中で北のミサイル防御を前提としたところまで意識する必要があるのかどうか。それよりも村上龍「半島を出よ」に描かれたような地方拠点占拠に対する対策など現実的な問題に対処すべきでは。核の傘を強調すると「全面戦争を起こすほど北はバカではない」という議論に押し込まれる。説明が難しいところだ。

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