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村上春樹「若い読者のための短編小説案内」

村上春樹「若い読者のための短編小説案内」 村上春樹「若い読者のための短編小説案内」は、より正確には「若い文学愛好者のための~」であろう。けっして文学とはゆかりのない人向けではない。
 と、感じるくらい読者に高度な文学知識あるいは経験を要求する本だ。はっきり言って難しい。
 もともと村上がプリンストン大学などで大学院生と日本文学のゼミが発端となっている。アメリカの大学生はとてもよく勉強するから村上も驚くほどの知識を持っているので、内容もかなり深い。その形式を日本でやったものがこの本である。

 とりあげたのはリンク先にあるように、吉行淳之介、小島信夫、安岡章太郎、庄野潤三、丸谷才一、長谷川四郎。
 吉行は大昔に「砂の上の植物群」「夕暮れまで」、丸谷は「裏声で歌へ君が代」を読んだくらいであとの人は手にしたこともない。「裏声で~」は発売時にすぐ購入して夢中で読んだ記憶があるが・・・。
 それでも(読んでいなくても)けっこう興味深く話しを進められるのがさすがである。

 巻末に文芸春秋社による取り上げた6名の作家の略歴がまとまっている。6人の作品のいくつかを実際に読んだあとでもう一度読んでみたい本である。

 先日、「こころ」を読み直したのはこの本を読んでいる途中で読みたくなってしまったため。そういう影響力がある本だ。

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