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はじめての文学 村上春樹

村上春樹「はじめての文学 村上春樹」 「文学の入り口に立つ若い読者へ向けた自選アンソロジー」ということで収録は以下のとおり。

 シドニーのグリーン・ストリート/カンガルー日和/鏡/とんがり焼の盛衰/かいつぶり/踊る小人/鉛筆削り(あるいは幸運としての渡辺昇1)/タイム・マシーン(あるいは幸運としての渡辺昇2)/ドーナツ化/ことわざ/牛乳/インド屋さん/もしょもしょ/真っ赤な芥子/緑色の獣/沈黙/かえるくん、東京を救う

 主として10代程度の読者を想定してか、フォントは大きく、適度にふりがながふってある。初読の作品はないが、文字の大きさやふりがなだけで作品の見た目の印象が異なる。
 図書館から借りた本書の背表紙をふと見たら「ティーンズ」と貼ってあった。

 直近に「めくらやなぎと眠る女」を読んだばかりなので、これを重複する、鏡/カンガルー日和/かいつぶり/とんがり焼の盛衰、は飛ばした。
 巻末に村上自身のかんたんな解説がある。この解説の中で収録したかったけどできなかった作品として、「めくらやなぎと眠る女」に収録した、貧乏な叔母さんの話/七番目の男。さらに「中国行きのスロウ・ボート」「図書館奇譚」をあげていた。

 読書になじんでいない大学生くらいが読み始めるきっかけとしてはいいかもしれない。
 しかし、本を読んでいる人の村上春樹入門なら(短編集からとして)「めくらやなぎと眠る女」のほうがいい。

 短篇とはいってもやはりある程度の量があってこそ厚みがでる。この中では「踊る小人/沈黙/かえるくん、東京を救う」がいい。それと短いけど「シドニーのグリーン・ストリート/緑色の獣」もなかなか。

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