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椎名誠「大きな約束」

椎名誠「大きな約束」

椎名誠「続 大きな約束」


 椎名誠の本は、好みが合わない一部のSFを除いて、けっこう読んでいる。
「大きな約束」「続 大きな約束」は、いわば、「岳物語」のずっと先の続編である。「岳物語」は息子の話を書き、思わずベストセラーになり、自分のことを描かれた息子との間がうまくいかなくなり、息子がアメリカへ行ってしまう。しかし、やはりこういう親子のすれ違いもふれあいも、それができるだけいいなあと思い、なかなかいい本でもあり、ベストセラーになったわけもなんとなくわかる。
 「大きな約束」は、その息子の子供、すなわち孫とのふれあいをときおり交ぜながら、椎名誠本人の日常を書いている。しかし、物語のベースに孫がいるので、いつものドタバタではなく、取材旅行の話でも酒の席の話でも、人とのふれあいや思い出などが、椎名にしてはせつせつと書いている。
 15年の歳月をアメリカで暮らした息子夫妻と孫ふたりが帰国するところで続編は終了。
本編では「大きな約束」とはシーナさんと孫の風太くんとの約束のように思えたが、続編になるとそれに加えて息子との約束にも重なってくる。

すっかりジイジイになったシーナさんとともに「老い」を考えられる作品かも

岳物語

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