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立川談春「赤めだか」

赤めだか  落語は好きで以前はよくTVを見ていたが、もともと寄席に行くほどのことはなかったし、志ん朝が亡くなってからは、CDで済ませている。

 立川談志は子供の頃はなぜか林家三平とペアで記憶しており、三平のネタ(もちろん落語でなくて漫談)がかなりつまらない(当時の大人は本当に面白いと思ってみていたんだろうか。死後、昭和のエンターテイナーのように語られているのが不思議)のに対して、談志は刺激的で面白かった。
 そんな立川談志が落語協会を脱退し、立ち上げたのが立川流。談春はその早期の弟子である。立川流は志の輔は知っている(落語以外のTVでね。あ、高田文夫は知ってます)がそれ以外の立川流は談春も誰も知らなかった。この本はその談春が入門から真打になるまでの自伝である。1966年生まれ、刊行の2008年当時まだ42歳。で、なんで自伝を書いたのだろうか。

 AMAZONのレビューではかなり評価が高い。本書を読む前にレビューのいくつかを読み、少し期待して読んでみたが、話としてはそれなりに面白いが、5つ星をそれほどつけられるほどの本とは思えない。まあ落語の世界という独特の世界を垣間見ることができるという程度かな。

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王禅寺界隈

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王禅寺ふるさと公園に行こうとして王禅寺公園に行ってしまいました・・・。

小田急沿線の高級住宅地は坂ばかり・・・。

Trek2.1の走行距離が600キロを超え、625キロになった。

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村上春樹「遠い太鼓」

遠い太鼓
 「遠い太鼓」が刊行された1990年ごろは彼の作品をリアルタイムで読んでいたが、まだ彼のエッセイをほとんど読んでいなかったことや「ギリシャ、イタリア旅行記」という先入観があり手に取ることはなかった。どこどこの町は綺麗でワインがおいしいとかいう話に興味がなかったからだ。
 最近、彼についての論評を読むと、いくつかの心情表現がこの本から引用されていること、この本の書かれた滞在の間に「ノルウェイの森」「ダンス・ダンス・ダンス」を書いたことなどに触発されて読んでみた。

 少し打ちひしがれた感じでスタートするエッセイは山あり波あり、さまざまな小さな出来事やいろいろな話が縦横に散りばめられ非常に面白かった。ギリシャとイタリアの国民性の違い、異邦人として異国で暮らすこと、日本を離れてわかる日本の安全、信頼感、マスコミ報道(この時期は日本はバブルの最盛)のむなしさなど・・・。
 この本を発売当時に読んでいたとしても、たぶんあまり面白くなかったのではないかと思える。
村上春樹の考え方やその作品を、ある程度は知ってか読まないと堅めの部分は理解しにくいし面白くないだろう。
 と、書くと堅いエッセイのように見えるが、かなり砕けた部分や素直な心情、妻との立場の弱いやりとりなど面白おかしい部分もある。中でも可笑しかったのはアルプス山中で初めて購入したランチア・デルタが故障してしまい「イタリア車なんて買うからだ、なんでドイツ車にしなかったの」と責められるあたり。イタリア人も「日本車にしておきなさい」という信頼性のなさ。
 イタリア、特にローマについては厳しい。とにかく窃盗が多い(村上夫妻も帰国の前日にバッグを奪われパスポート、クレジットカード、航空券を奪われている)。損害保険でもイタリアでの被災を除く場合もかなりあるらしい。わずかな時間、駐車しているとカーステレオが白昼堂々なくなるので(ガラスを叩き割って盗む)、彼らはカーステレオを持って車から降りる。日本でもカーナビの被害があるが、白昼堂々とはやらないし、やったら通報される。しかしイタリア人は見て見ぬふりをする。

 それとお役所、中でも郵便制度のずさんさ。彼は原稿を日本に送る目的もあって英国に行っている。なにしろ郵便が届かない、なくなる。日本でも最近は配りきれなくて捨ててしまったなどという事件がたまに報道されているが、ローマでは日常茶飯事らしい。なにせ2階以上だと届けにこない、不在通知を入れるだけ、それすらないこともある。不在通知を手にして郵便局に行っても「ない。何かの間違いだ」といわれ探してくれない。

 海外旅行も、ましてや海外生活にも興味がないぼくでもなかなか楽しんで読めた。

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桜台から南大沢


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 尾根緑道から内裏公園、南大沢あたりをほとんどポタリングな感じで走りました。
 西風が強くて、行きは風に煽られましたが、帰りは快調。

 天気がいい公園の人出はかなり多かったけど、内裏公園の遊歩道は多摩サイの3倍は幅が広いので
ゆっくり走れます。

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タモリのTOKYO坂道美学入門

タモリのTOKYO坂道美学入門 タモリの地図好き、坂道好きはNHKのブラタモリで最近つとに有名になったはずだ。
 で、タモリの坂道の本である。

 全編上質紙でカラー、写真をふんだんに駆使し、とても見やすい。見開きで、右ページには目的の坂にかかわる個人的なエピソードも交えた簡単な解説、左にその坂の写真と下には周辺の坂の小さな写真。ページをめくるとやはり見開きでその坂道周辺の散歩コースの解説。こちらは編集者による解説のようだ。散歩コースの延長距離、所要時間、立ち寄りスポット(主として飲食店)が3つと統一感がある。

地図が大きく見やすい。残念なのは周辺ポイントの写真が小さすぎてよく見えないこと。構成はとても良いので本そのものをもう一回り大きくできたら良かった。

 ただし、取り上げた坂の数の絶対数は少ない。

 ちなみにタモリは日本坂道学会の副会長である。会員数は2名(残りはもちろん会長)


江戸の坂―東京・歴史散歩ガイド  で、こちらはその会長の本。
 取り上げた坂道の数は副会長の本よりも圧倒的に多い。
 しかし、会長の本なのに副会長の本よりも金がかかっていない。写真はモノクロで小さくみにくい。
 都内の駅を起点に取り上げた坂道をいくつか通る散歩スタイルで順番に坂道の謂れを解説していくが、正統的すぎてやや面白みに欠ける。というのはきっとぼくが坂道入門レベルのせいであって、ツウになれば会長の本のほうが興味深く思えるに違いない。

 本とはまったく関係ないが、以前、安田サーカスの団長が激坂熱中人として、都内の坂を自転車で登るTVを放映していたが、(レベルは別として)同じ趣味を持つものとして、坂道の本を読むと「登れるかな」と思ってしまう今日この頃。

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村上春樹「1Q84 BOOK3」

BOOK3が出るそうだ・・・・。

http://www.amazon.co.jp/gp/product/B002PEX3M6

ということは、青豆は健在??

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再開:アナログ音源デジタル化

audio-technica AT10G RD
 久しく中断していたアナログ音源のデジタル化を再開、と言ってもそれほどアナログ音源もないのだけれど。
 2002年に購入したUSBオーディオアダプターD2VOXは、まだ現役。
 アナログレコードをUSB経由でPCに取り込む。MP3に変換する。MP3GAINでレベル調整をする、iTunesに取り込む。アルバム名をつける、アルバムジャケットの写真をAMAZONから探してくる。

 以前やったときには面倒だったこのデジタル化手順がけっこう気に入ってきた。正確にいえば、この過程で聞くアナログレコード(昔はLPレコードといいました。Long Playです・・・)の音が好ましい。
 同じアルバムでもCDで聞くのと、多少(かなり?)プチプチ音が入ってもアナログレコードで聞く音はけっこう違うという、当たり前のことに気が付いたせい・・。CDを持っていても、アナログレコードをヤフオクで探してしまったりして、あまりいい傾向ではないけど・・・。
 もっともCDですら保存スペースに事欠いているウサギ小屋なのでこれ以上アナログレコードは増やしたくないけど。

SHURE M44G
 アナログプレーヤーのカートリッジは、プレーヤーにつけっぱなしだったオーディオテクニカのAT10G RDを使っていたが、ネットを見ていて、やっぱりSHURE M44Gが欲しくなってきた。安いし。で、さらにネットを検索すると、なんと自分のサイトが出てきた。あれれ、持っているんだ。忘れてた。
 というわけで、カートリッジをM44Gに付け替えました。

 AT10GとM44Gを同時に同じアルバムを聞き比べていないので違いはわからないけど・・・。

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椎名誠「大きな約束」

椎名誠「大きな約束」

椎名誠「続 大きな約束」


 椎名誠の本は、好みが合わない一部のSFを除いて、けっこう読んでいる。
「大きな約束」「続 大きな約束」は、いわば、「岳物語」のずっと先の続編である。「岳物語」は息子の話を書き、思わずベストセラーになり、自分のことを描かれた息子との間がうまくいかなくなり、息子がアメリカへ行ってしまう。しかし、やはりこういう親子のすれ違いもふれあいも、それができるだけいいなあと思い、なかなかいい本でもあり、ベストセラーになったわけもなんとなくわかる。
 「大きな約束」は、その息子の子供、すなわち孫とのふれあいをときおり交ぜながら、椎名誠本人の日常を書いている。しかし、物語のベースに孫がいるので、いつものドタバタではなく、取材旅行の話でも酒の席の話でも、人とのふれあいや思い出などが、椎名にしてはせつせつと書いている。
 15年の歳月をアメリカで暮らした息子夫妻と孫ふたりが帰国するところで続編は終了。
本編では「大きな約束」とはシーナさんと孫の風太くんとの約束のように思えたが、続編になるとそれに加えて息子との約束にも重なってくる。

すっかりジイジイになったシーナさんとともに「老い」を考えられる作品かも

岳物語

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小山内裏公園で走り初め


より大きな地図で 小山内裏公園で走り初め 2010/1/16 を表示

 今年になって初めて乗りました。
 寒波が到来しているけど、走り始めると意外とすぐに体が温まった。
 でも、指先、足先はなかなか冷たいまま・・・。

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風丸良彦「村上春樹短篇再読」

風丸良彦「村上春樹短篇再読」

 「納屋を焼く」っていう短篇がフォークナーが書いていたなんて知りませんでした・・・。
 もっともフォークナーはじめ海外の作家はほとんど読んだことないけど。
 ちなみにフォークナーの「納屋を焼く」はこちらで私訳が読めます。これを読んだあとにこの本、あるいは村上春樹の「納屋を焼く」を読むと理解が進みます。

 というようなことをはじめ、いろいろな発見があり非常に楽しめる本。
「蛍」と「ノルウェイの森」における寮の内部描写、「プレイボーイ」のピンナップがなぜノルウェイでは「平凡パンチ」になったのか、とか、「ねじまき鳥と火曜日の女たち」「ねじまき鳥クロニクル」ではなぜ冒頭の一文の主語が異なるのかなど、非常に興味深く、この本を読むと「短篇再読」しないといけないような気分になってくる。

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多摩市界隈のダイヤモンド富士ポイント 

 1月は多摩市界隈はダイヤモンド富士の季節。
近所のよこやまの道展望台は1月末なのだが、自転車でいける場所をカシミール3Dで探してみるとけっこういろいろある。
ということで、カシミール3Dのカシバードで日没前後の画像を作成してみた。

31日のところと前の週末になるところがあり、どこにいつ行くか悩む。
  まあ、どこへ行っても晴れてないとダメだし、富士山方向に雲があればダメだけど

1月20日府中四谷橋

1月31日よこやまの道展望台

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楠木誠一郎「秋山好古と秋山真之」

楠木誠一郎「秋山好古と秋山真之」

 2009年9月刊行と、いかにもNHKスペシャルドラマ「坂の上の雲」狙いに思える本。
 本家?NHKのドラマは3年かかりで年末に4回づつで、まだ最初の4回しか終わっていないが、本書のそのあたりまでの内容はNHKのドラマのエピソードをなぞるようというか、ネタ本を読んでいるように思える。
 という感じで、けっこう軽めに始まったが、日清戦争以降、特に日露戦争の各会戦、海戦はそれなりに説明が必要にもかかわらず紙面が少なくわかりにくい箇所も多い。
 例えばいきなり下瀬火薬が出てきたり、日本海海戦の経過の途中で日本の命中率が日清戦争当時の3倍にあがっていたと唐突に言われても・・・、まあ、この本は戦争の本ではなくて、秋山兄弟の本なんで仕方ないが。

 とはいえ「坂の上の雲」も学生時代に読んだだけなので、それとはまったく違う視点で足早に秋山兄弟の経歴をさぐるというのはある意味効率的ではあるし、エピソード中心なので気軽に読める。

 しかし、好古が阿部寛、真之が本木雅弘のイメージが浮かんでしまうのには参った。

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村上春樹「村上ラヂオ」

村上春樹「村上ラヂオ」

 2000年から1年にわたり雑誌「アンアン」に連載していたエッセイ。
 読者層を意識した語り口になっていて読みやすい。もっともテーマについては村上春樹自身があとがきで述べているように特に性別や年齢層を意識せずに、好きなことを書いている。ただ、その書きぶり、語り口がまるでアンアンの読者層よりも少しだけ年長の男性が語るようにやさしく、古めの言葉や古めの事件、テーマについてはちょっとした説明を入れることでアンアン読者層でも、すんなりと読めるようにしている。
 大橋歩の挿絵もやわらかい。

 こんなところにも村上春樹が多くのファンを獲得するエッセンスが交じっている。

 単行本最後のエッセイは20世紀最後の大晦日で感動した話だった。
 というのにあやかったわけでもないが、2010年の最初のブログに取り上げてみた。

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