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再読「ノルウェイの森」

ノルウェイの森

 21年ぶりに再読した。冒頭の飛行機の中で「ノルウェイの森」が流れてきて主人公のワタナベ君が苦しむシーンとヒロインの直子が自殺してしまうことしか覚えておらず、なんだか暗くてじめじめした小説だったという記憶しかなかった。
 初期3部作では幾分かは突飛だったストーリーだても100%リアリズム小説ということで都合の良い展開(死や別れ)はあるにしても、耳専用モデルが予言者的にみずぼらしい「いるかホテル」への宿泊を決めたり、死んでいる鼠と会話したりはしない。
 赤(上巻)と緑(下巻)のカバーにつく金の帯には「100パーセントの恋愛小説」と書かれていたが、恋愛小説という印象は薄い。もちろん恋愛の話はあるのだが、50近い今読むとワタナベ君がなぜ直子にあれほどこだわるのかは今となってはよくわからない。全く忘れていた直子のルームメイトのレイコさんや大学の緑さんや永沢先輩の彼女のハツミさんとの話のほうがよっぽど面白い。
 永沢さんや突撃隊の話を読みながら、そういえばこの寮のモデルになった和敬塾の奴はやっぱりちょっと変わっていたなと思い出したが、最初に読んだ時にそんなことを感じたかどうかは覚えていない。

 いずれにしても最初に読んだときのうじうじ青年ワタナベ君は直子についてはやっぱりちょっとうじうじしているとは思えるものの、その他の行動については初期3部作の主人公となんら変わらないちょっと変わった涼しげな青年に思えた。

 ストーリーテラーとしてはまだまだ不十分な感じは残るがふつうの人がいきなり読むのにふつう程度の小説だなあと思った。

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