« 愛宕給水塔 2009/7/19 | Main | 町田ダリア園 2009/7/26 »

今尾恵介「線路を楽しむ鉄道学」

今尾恵介「線路を楽しむ鉄道学」

 今尾恵介「線路を楽しむ鉄道学」はテツ初心者向けの本というか、鉄道に少し興味がある人向けのネタ本という感じ。
 軌道幅や勾配、スイッチバック、ループといった初歩的な事項から、鉄橋、トンネルなどのベストxxなどいろいろ楽しめる。
興味深いのは地形から路線を考察する箇所。平面図で見るとなんでわざわざこんなに迂回するのか、さては大物政治家の力かというような路線も開通当時の技術力と地形によるものが多い。
 そのひとつとして中央線の辰野のいわゆる大八回りがあがっている。これは代議士伊藤大八によるものとされているが、笹子トンネルが日本一のトンネルの時代に塩尻峠を貫通する塩嶺トンネルが掘れるわけがない(塩嶺トンネル開通は1983年)ので技術的にはこの路線しかなかったわけだ。中央線には同じような話が塩山にもある。

 面白い本だが、前半はこの人の本にありがちな、やや詰め込み感がある。
 鉄道関係の本は地図など図解で見たい部分が多いが、図が少なくわかりにくい。もう少し解説項目を少なくして図を入れるとわかりやすくなるだろう。

 後半は読みやすい。これは話題に地図や図が必要がないものが多いことと、ひとつのテーマに割く項目が長めになっているので、文章だけで内容が理解できるためだ。

|

« 愛宕給水塔 2009/7/19 | Main | 町田ダリア園 2009/7/26 »

TrackBack

TrackBack URL for this entry:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/2457/45700699

Listed below are links to weblogs that reference 今尾恵介「線路を楽しむ鉄道学」:

« 愛宕給水塔 2009/7/19 | Main | 町田ダリア園 2009/7/26 »