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疋田智のロードバイクで歴史旅

疋田智のロードバイクで歴史旅

 久しぶりの自転車本「疋田智のロードバイクで歴史旅」
 「バイシクルクラブ」2005年12月号から2007年5月号までの連載をまとめたものである。

 字が小さい! と、怒るほどではないはずだが、かなり小さく感じる今日この頃。

 全体を妖、言、匠、戦と分けてそれらに関連している場所に輪行していく、というか連載の記事を前記の4つに分けたわけだが、一応題名が「歴史旅」となっていることもあり、その土地に関わる歴史について語りながらの自転車旅になる。もっとも中には話が先行するあまり、これのどこが自転車旅なんだ、みたいな編もあるが。 うちの近隣では八王子から横浜への絹の道をたどるもの。近所(というほど近くはないが、自転車で30分から1時間圏内だろうと思われる)の遣水の絹の資料館かな。あと個人的には幼少時代を過ごした富岡製紙工場。このふたつはもちろん「匠」編に出てくる。
 面白かったのは冒頭の「妖」編。人魚伝説の小浜(あのオバマ市です)、安倍晴明の京都、伊勢神宮の話、いや旅。ついこれらの記事に関係ある本を読みたくなった。

 それとこの疋田さんは、TBSが本業なのだが、TV人の感覚だなあと面白く感じたのが、北関東3県(栃木、茨城、群馬)がマイナーなのは地方TV局がなくて地元をアピールする機会がない、としたこと。それと壱岐でかつてあったイルカ撲殺事件(異常繁殖したイルカを魚を食い尽くしてしまい、困窮した漁師たちが棍棒でイルカを撲殺した事件)で血に染まった海をTVが報道し、世界に流れた結果、牛は殺してもいいがイルカや鯨がはダメだというオリビア・ニュートン・ジョンのような風潮を作り上げたことを取り上げていたこと。このあたりの感覚はメディア人だなと思う。

 さて、自転車本として読んだときはやや物足りない。
 道路状況やサイクリストとしての感想などが、山だらけで苦しんだ対馬と赤城おろしに苦しんだ富岡をのぞくとリアルタイム感というか実感や情報が少ない。これは元の現行が自転車雑誌に連載されたものなので、小道具や走り方など雑誌の内容とダブルものを載せられないというハンディもあるだろう。

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