勝間和代「決算書の暗号を解け! ダメ株を見破る投資のルール」

勝間和代「決算書の暗号を解け! ダメ株を見破る投資のルール」を読んだ。
要するに株式投資のノウハウ本であり、個人に個別会社の投資を奨めるということは、「お金は銀行に預けるな 金融リテラシーの基本と実践」で個人が個別の会社の判断をして投資を行うのは無理だから投信がいいと言っていることと矛盾しているのではと最初に思った。「決算書~」は2007年10月25日刊行、「銀行に~」は2007年11月16日刊行。編集、校正等を考えれば同じ時期に別の趣旨の本を刊行している。まあ、初心者は投信、リスクを取ってもいい人は株式にということだろう。
それはさておき、中身は少なくとも「銀行に~」よりは面白い。粉飾決算の手法の紹介から始める構成はなかなかだと思う。筆者は証券会社のアナリストとして企業寄りの立場だったことと、監査法人として会計監査の立場で居たこともあるため、両方の視点での見方は興味深い。
内容は平易に解説してあり、多少なりとも財務諸表を見たことがある人なら面白く読めるだろう。ただし、用語の解説はほとんどされていないので、たとえば繰延税金資産がわからなくても読めるが、減価償却や売掛金がわからない人にはちょっと無理だろう。


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