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森博嗣 Vシリーズ10冊

黒猫の三角人形式モナリザ月は幽咽のデバイス

 年始から断続的に読んでいた、森博嗣のVシリーズ10冊を読み終わった。なかなか面白い。
 設定はS&Mシリーズの1世代前、具体的にはS&Mシリーズの犀川助教授の実母である瀬在丸紅子が中心となる話である。VシリーズのVとは紅子(Venicoと表記)のV。設定は紅子29歳で、息子は12歳なのでS&Mシリーズの24年前後前ということになる。
 最初の3巻で面白かったのはやはり最初の1冊。これで登場人物の関係や性格、力量がわかる。

夢・出逢い・魔性魔剣天翔恋恋蓮歩の演習

 このシリーズもやはり刊行順に読まないと話が見えないところがある。
 次の3作で印象に残ったのは「魔剣天翔」。若き美貌の女性パイロットの話であり、どうしてもスカイクロラの草薙水素と重なる。

六人の超音波科学者捩れ屋敷の利鈍朽ちる散る落ちる

赤緑黒白 最後の4巻では最後の「赤緑黒白」が読後まもないこともあり新鮮。妙にしっかりした6歳くらいの少女が途中にちらっと出てくるが、想像どおり事件解決後のエピローグで図書館に向かった紅子がこの少女に出会う。そのシーンは昨年読んだ「四季シリーズ」に登場するものだ。
 それと「捩れ屋敷の利鈍」にだけなぜかS&Mシリーズの西野園萌絵と犀川も登場する。ここだけ時代が飛んでいる。

どちらかが魔女 「どちらかが魔女」はS&MシリーズとVシリーズの登場人物による短編。これはS&MおよびVシリーズを各1冊読んでからでないとわかりにくい。ぼくはVシリーズの1冊目を読んだすぐ後に読んだ。短編なのであまり派手な事件もおこらない分、読みやすく、エピソード的なのんびり感があって良い。

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