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丸紅コレクション展




 入場券をもらったので「丸紅コレクション展」を見てきた。場所は新宿副都心の損保ジャパンのスカートビルの42階、東郷青児美術館。あの58億円のゴッホのひまわりが常設展示されている美術館だ。

 パンフレットにはどの程度の数が展示されているか記載されていなかったのと、着物がメインのような案内だったので、あまり期待もせずに行ってみたが、意外にも展示数、質ともなかなかのものだったと思う。
 展示されたコレクションの詳細はこちらから主要なものが見られる。展示されていたのはこのサイトに紹介されているもの以外の小品やデザインなどもあった。

 丸紅は元が呉服店なので最初の展示は着物。秀吉の茶々の着物の端切れは現代人が見るとそれほどのものとは思えなかったが、それ以外の着物は美術品としてもすばらしい、ということが分かった。
 中でも源氏物語の須磨の情景が細かく描かれた小袖は、江戸時代の人々の王朝文化への憧れがにじみ出ており、一際すばらしかった。

 絵画は日本画、洋画とぼくでも知っている人の絵も多く、またいかにもその人の画風の物が多く、見ごたえがあり、かつ分かりやすかった。
 いかにも梅原龍三郎の桜島、いかにも小磯良平の裸婦像、ルオーらしいキリストのようなピエロ、写真のようなミューラー。クールベやコローやルノワールの色使いなど、いかにもという作品が多かった。日本画では加山又造の雪山が良かった。題材への自分の好みもたぶんにあるが、山肌に金粉?を使ってきらびやかに描いているのがそばで見るとよくわかるが、少し離れると何の違和感もなくすばらしい雪山に仕上がっている。
 洋画ではパンフレットの表紙にもなっているボッティチェリの「美しきシモネッタ」。亡き妻の面影を描いたとのことだが、ボッティチェリの描く女性はそういえばみんなこんな顔をしている。ただ、油彩ではなくテンペラなので意外と迫力はない。

 で、最後に例のひまわりを見た。大きさといいタッチといいさすがに迫力はあるが、58億円という価格に圧倒される部分が多いかもしれない。

 図版2,000円はリーズナブルだが、読み返しそうもないので購入しなかった。パンフレットは映画のパンフレットよりも薄く数ページで500円。これは高い。入場料1,000円はリーズナブル。

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