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黒澤明「天国と地獄」

天国と地獄

 ALWAYS 続・三丁目の夕日に151系「こだま」が出てきたので思い出した。
 「続・三丁目の夕日」のこだまはセットとCGであるが、黒澤明「天国と地獄」では実際にこだまを借り切って1回限りの本番撮影が行われた。この映画は身代金目的の誘拐事件を扱い、身代金受け渡しという誘拐事件最大の関門を「こだま」を使ったトリックで成功している。列車内の電話室、ビュッフェ、ないよりも実際の電車ならではの横揺れと外を流れる景色。

 この映画ではもちろんこのこだまのシーンも印象的だったが、個人的には舞台が横浜だったこと。標的にされた権藤氏の自宅は横浜中心部の高台の設定であるが、劇中の地図から見ると西区軽井沢付近で自動車教習所がある場所、通学路に近かった。犯人は黄金町の赤線?地帯に入り込むが、そのあたりの光景がかなり衝撃的だった。普通の人を寄せ付けない異様な雰囲気、麻薬で朦朧としている人々・・・。幼少の頃からあのあたりに行っては行けないとよく言われたものだが、あんなもの凄い場所だったのかというのが一番印象に残った。

 江ノ電の(パンタグラフの代わりの)ポールと架線が擦れる音が犯人への手がかりの一つとなるが、まだまだ路面電車が多かった時代でよく区別できたな、とも思った。

 最近見た映画の中ではずば抜けて面白かった。

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