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ティファニーで朝食を

ティファニーで朝食をティファニーで朝食を

 またも村上春樹訳の本を読んだ。トルーマン・カポーティ「ティファニーで朝食を」である。
 映画はもちろん見たことがある。「ローマの休日」とは全く雰囲気の違うヘプバーンが破天荒なヒロインを演じていた。見る前には「なんでティファニーで朝食なんだ」と思ったが、オープニングで納得した。ヘプバーンは映画によっていろいろな役柄を演じるので、ラブコメディのようなこの映画では違和感はなかったが、原作(というかこの村上訳)を読むうちに、ああ、映画とは別物の(映画が別物)作品だなと感じた。ヒロインのホリーは最初のころはどうしてもヘプバーンの顔が思い浮かんだが、読み進むにつれてあまり思い浮かばなくなった。あえて言えばマリリン・モンローのようなもっと社会の枠から外れた女性の印象である。

 原作と映画、どちらが面白いかと言われれば、別の作品なので比べられないけれども、やはり原作が圧倒的に面白い。映画はジョージペパード(原作の「僕」)とのラブコメディになっているが、原作ではあくまでも「僕」は語り手であり、とても気になる隣人という立場で、ホリーを取り巻く人々の描写に終止している。エンディングも余韻があって良い。
 村上による後書きで映画化のときにヒロインがオードリー・ヘップバーンになってカポーティが怒ったと書いてあったがさもありなん。マリリン・モンローに断られたという話もネットで見かけた。・・ヘプバーンがヒロインだと原作そのもののヒロインを演じるのはやはり無理で、あのような映画になるのだろうと納得。

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