ハーフクリップを試す
効率的なペダリングにはビンディングペダルと専用のシューズが必須。ビンディングとはスキーのビンディングと同じで固定すること。すなわちペダルにシューズを固定してしまう装置がついているペダルと専用のシューズの組み合わせである。これによって(調整が必要らしいが)最適ポイントで足を固定し、しかも引き足(踏み込んだ位置から上に引く動作の部分でも駆動力を得る)ができるようになるので効率的なペダリングができることになる。
しかし、初心者が試すには2つの難点がある。
ひとつはシューズの種類。シューズにはペダル固定用の器具がついておりその部分が靴底から出ているものが多い。このため自転車に乗っている間はいいが、降りたとたんに歩行はしにくくなる。スキーブーツのまま歩くようなものだ。野球のスパイクやサッカーシューズで歩行する感じだろうか。
もうひとつは、立ちこけの問題。足をつこうとしてもペダルにシューズが固定されているので、はずしてからでないと転んでしまう。はずすには足をひねるだけ(これもスキーのビンディングに近い)だが、とっさのときにその手順を踏まないと転んでしまう。
いずれの問題も初心者向けペダル・シューズの採用や慣れで解決できるものだが、価格という第3の壁もある。靴とペダルで最低でも2万円くらいからとなるだろう。
というわけで、トゥークリップを試した。これは普通のペダル(普通の靴でペダリングできるもの。フラットペダルというらしい)の先端に足先を挟むもの。トゥークリップにも写真のハーフクリップともっと長いものもあるが、試したのはハーフクリップ。価格は税込み723円でした・・・。
今のペダルのどっちの面に付けるのが正しいのか不明でしたが、左右とも方向だけ合わせて、反射板をドライバーで抜き、ネジ止めした。
![]() 右のペダルを上から | ![]() 左のペダルを横から。反射板がない! |
感想
・平坦地しか走っていないせいか、劇的に変化した印象はないが、下りなどで回転数が上がってもペダルから足が落ちない。
・発進時は右ペダルは最初からかませて、左は走り始めてから下を向いていることを意識すれば簡単にはまる。
・油断していると立ちこけっぽくなるので止まるときはやはり少し前に左をゆるめ気味にする必要あり。
ちなみに、今日、多摩サイの途中の休憩ポイント(国立市河川敷公園)で他の人のペダルを眺めていたが、ローディはほとんどがビンディングペダル。初心者らしき女性が止まるときによろけて「はずれていると思ったのに」グループの男性「ちゃんとはずれたことを確認してからね」とアドバイスをしていた。
靴も千差万別で横からみてあきらかにビンディング部分が盛り上がっていて歩きにくそうな靴や、靴底にわずかにストッパーがあり横からは普通のシューズにしか見えないものもあった。
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