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中野翠「今夜も落語で眠りたい 」

中野翠「今夜も落語で眠りたい 」

中野翠「今夜も落語で眠りたい 」を読んだ。

 志ん朝讃歌であり、哀惜でもある。
 志ん朝の「文七元結」で落語に目覚め、文楽、志ん生、志ん朝をメインに20年にわたって毎晩落語のテープやCDを聞きながら寝ていたという作者が本人曰くように「素人」とは思えないが、まさに素人のぼくにとっての志ん朝のイメージと重なる部分が多い。
 作者が目覚めた「文七元結」は夜のTVの落語番組と書いてあったので、たぶんTBSの「落語研究会」だろう。最近若い奥さんをもらったたれ目の山本アナウンサーと落語にふさわしくない堅い印象の解説者(京須偕充さんというようだ)がやっていた・・・。 あら、まだやっている、しかも志ん朝の火焔太鼓だって、放送日は、ああ、過ぎてしまった、BS-iでの放送も先週だった・・・、残念。
 そう、ぼくの場合はこの「火焔太鼓」である。ツウに言わせると志ん生のほうがいいというが、志ん生は音しか残っておらず、仕草を想像できないんだよね。それと細かいところがやっぱり少し古い。鎮西八郎為朝や小野道風では今の人にはそれこそ時代がわからない・・・。それと「二番煎じ」。これも志ん生がいいということで志ん朝のほうはかなりけなす人がいるが、志ん生のは聞いたこともないので何ともいえない。
 まあ、これらの作品をTVからラジカセに録音して、家族みんなで何回も聴いてげらげら笑っていた。家族の中では、ひとり飲んべえの父親はすでに故人となっていた志ん生を飲んだくれだったというだけでファンであったようだ。

 さて、本書はその「素人」による有名な噺の解説とそれにまつわる個人的な逸話であり、なかなか面白い。聞いたことがない噺も多数あったが、適度にストーリーや聞き所も記載されており、初心者にはいい演目指南書になるだろう。
 とはいえ、最近の現役の人はどうなんだろう。
 以前は、NHKの「日本の話芸」を録画していたがだんだん見なくなってしまった。
落語研究会 古今亭志ん朝 全集 上 やっぱり、このDVDを見るしかないかなあ・・・。
 というわけで、iTunesに入っている志ん朝の「文七元結」と「二番煎じ」、志ん生の「火焔太鼓」を聞いてみた。

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