« May 2008 | Main | July 2008 »

泉麻人「キサナドゥーの伝説 」

泉麻人「キサナドゥーの伝説 」 泉麻人の職業を一言でいうと何になるのだろう。WIKIペディアではコラムニストということになっているが、その対象は今の時代よりも少し後ろを振り返っていることが多いようだ。そのあたりの趣向は外向けのものかもしれないが、まあわかりやすい。
 年齢が少し上なので、幼少から学生時代までの彼の記憶とぼくの記憶には少しずれがあるがまあ四捨五入の範囲でもある。

 小学校のこじんまりとした同窓会から始まるオジサンバンドの再結成や、転校して行方がわからない美少女を探す話がメインのこの小説の主人公は中学はみんなと分かれて私立に行き、今の職業は紀行ライターで名字が浅見。泉麻人の本名は朝井泉だから彼そのものである。

 出だしから展開やおおよその結末が読めてしまうのは彼の小説の欠点でもあるが長所でもある。彼が描きたいのは物語ではなく昭和の時代なのだから。とはいえ、この小説の結末はちょっぴり意外ではあったが、これも最後の方で読めてしまったのはご愛敬。
 やっぱり彼は小説よりもコラムのほうが生き生きとしているなあ。

| | TrackBack (0)

中野翠「今夜も落語で眠りたい 」

中野翠「今夜も落語で眠りたい 」

中野翠「今夜も落語で眠りたい 」を読んだ。

 志ん朝讃歌であり、哀惜でもある。
 志ん朝の「文七元結」で落語に目覚め、文楽、志ん生、志ん朝をメインに20年にわたって毎晩落語のテープやCDを聞きながら寝ていたという作者が本人曰くように「素人」とは思えないが、まさに素人のぼくにとっての志ん朝のイメージと重なる部分が多い。
 作者が目覚めた「文七元結」は夜のTVの落語番組と書いてあったので、たぶんTBSの「落語研究会」だろう。最近若い奥さんをもらったたれ目の山本アナウンサーと落語にふさわしくない堅い印象の解説者(京須偕充さんというようだ)がやっていた・・・。 あら、まだやっている、しかも志ん朝の火焔太鼓だって、放送日は、ああ、過ぎてしまった、BS-iでの放送も先週だった・・・、残念。
 そう、ぼくの場合はこの「火焔太鼓」である。ツウに言わせると志ん生のほうがいいというが、志ん生は音しか残っておらず、仕草を想像できないんだよね。それと細かいところがやっぱり少し古い。鎮西八郎為朝や小野道風では今の人にはそれこそ時代がわからない・・・。それと「二番煎じ」。これも志ん生がいいということで志ん朝のほうはかなりけなす人がいるが、志ん生のは聞いたこともないので何ともいえない。
 まあ、これらの作品をTVからラジカセに録音して、家族みんなで何回も聴いてげらげら笑っていた。家族の中では、ひとり飲んべえの父親はすでに故人となっていた志ん生を飲んだくれだったというだけでファンであったようだ。

 さて、本書はその「素人」による有名な噺の解説とそれにまつわる個人的な逸話であり、なかなか面白い。聞いたことがない噺も多数あったが、適度にストーリーや聞き所も記載されており、初心者にはいい演目指南書になるだろう。
 とはいえ、最近の現役の人はどうなんだろう。
 以前は、NHKの「日本の話芸」を録画していたがだんだん見なくなってしまった。
落語研究会 古今亭志ん朝 全集 上 やっぱり、このDVDを見るしかないかなあ・・・。
 というわけで、iTunesに入っている志ん朝の「文七元結」と「二番煎じ」、志ん生の「火焔太鼓」を聞いてみた。

| | TrackBack (0)

「耳すま」ツアー(その1)

聖蹟桜ヶ丘一帯はスタジオジブリ映画「耳をすませば」のモデルとして有名だが、地元のくせに、車での移動ばかりだったので今まで映画のモデルの場所を訪ねたことはなかった。
 最近自転車に乗るようになったので、こういう細かい場所探しにはうってつけなのだが、今度は駅から地球屋のあるロータリーの途中の通称「いろは坂」が問題になった。もっとも「いろは坂」とはいえ急カーブはわずかに3つという本家からはずっとこじんまりとした坂ではある。とはいえ駅から見上げるとそれなりにある。

こんな感じ(カシミール3Dで駅付近のOPAあたりからのイメージ)

 でも、来た道を戻るのも面白くないので、天沢聖司を気取って登ってみた。
 最初の急カーブまで歩道を走ったがそこで歩道が終わってしまうのと、太ももがもたずに思わず下車。その間に車道をロードレーサーが二台登っていった。一台は楽々と、後ろの1台はかなりきつそう。というわけで再度こぎ始めた。それからは少し落ち着いて登れたが登り切ってすぐ左折し、金比羅神社。下車すると思わず脚がもつれた・・・。反対側にはなぜか白バイがじっとしている。この先のロータリーは一時停止取り締まりで有名だがここでは何の取り締まりだろうと聞いてみると、居住者以外の二輪車進入禁止の取り締まりだって。いろは坂は13時から翌朝5時までそういう規制になっているようで、それ以前は走り屋がけっこう多かったということらしい。原付は見逃していると白バイの警官は言っていた。
 神社の写真を撮っていたら、白バイの警官に、こちらから撮りますか?と聞かれ丁重にお断りした。


 ロータリーに行くとなぜか警官だらけ。いつもは右に白バイが1台隠れているだけだが、今日はロータリーに二人、その向こうに婦警が3人並んでいる。何の取り締まりかと思ったが、ここでは聞かなかった。ロータリーの写真を撮影しようとすると、警官の一人がもうひとりに「写真撮るみたいだから、そこどいてあげて。このあたり写真取りに来る人が多いんだよ」と言っていた。

 ということで、「耳すま」ノートがあるノアの前まで来て今日はお開き・・・。地球屋のモデルになった邪宗門は一度見に行ったし、また今度にしよう。

写真轍による走行ログ解析

| | TrackBack (1)

ホリプロ鉄道オタクマネージャーの鉄ちゃん

ホリプロ鉄道オタクマネージャーの鉄ちゃん
 ホリプロマネージャー南田裕介の「ホリプロ鉄道オタクマネージャーの鉄ちゃん」を読んでみた。
 タモリ倶楽部に鉄道オタクマネージャーとして登場して有名になったが、鉄子として育てた豊岡真澄は結婚して引退してしまった。もっとも新人の頃の担当は優香だったようでこちらのほうが良さげに思えるが、仕事となると違うのかも。

 冒頭に野月貴弘との濃い対談から始まり、小学校以来のハマリ度を順次紹介していくが、さすがになかなか本格的な鉄ちゃんである。
 本を読むにはある程度の鉄度が必要かもしれない。まあ車両の型式などの記号や数字がわからなくても記号として見ればいいだけだが。
 最後にタモリ倶楽部への出演の経緯や豊岡真澄の話が出てくるが、ぼくの記憶ではタモリ倶楽部の最初は昨年あたりの「埼京線ダービー」だったので、この番組そのものを以前はあまり見ていなかったのだろう。最近はリアルタイムに見て備忘用に録画もしているが・・・・。

 普通の人より少し電車が好きかもしれないけど、このことは黙っておこうと思っている人には、この本を読んで自分はまだまだ軽いんだと安心できる本。まあ、最近はそんなにタブーではないけど。

| | TrackBack (1)

「轍-Wadachi-」

 NIFTYのフォーラムのオフ会で1,2度お会いしたことがある地図ソフト作者の茅沼呼人さん「地図ソフト作者のGPSサイクリング」というブログをたてているのを知った。BD-1を携え?08年6月15日で輪行300回!という・・・。そのブログを読むうちに「轍-Wadachi-」を思い出した。

 GoogleMpasがメジャーになり始めの頃、GoogleMapsのスクリプトを少しいじってみたが、GPSのログを表示させるには「轍-Wadachi-」が一番簡単で良いということで、過去のGPSログを「轍」で加工してみたりした。
 が、そもそも「轍」とはその名のとおり自転車用のソフトなのである。ということで改めて、最近の近所へのクロスバイクでのお出かけのログを轍で加工し、以前の山関連のものに追加してみた

 以下、簡単に加工手順をまとめる。
【カシミールのログを轍で読める形式に変換】

カシミール3DでGPSのトラックファイルを選択

gpx形式を選択して出力

【轍でカシミール3Dのログを加工】
轍側の手順はサポートサイトが詳しいので詳細はそちらを参照してください


最初の1回だけGoogleMapsを使うサイトのGoogleに登録する

ファイルメニューからインポートで上記で作成したgpxファイルを選択
自宅など近隣のログを隠したい場合は、「トラックタブ」を選択し、対象トラックを選択のうえプロパティをクリック

プライバシー保護はデフォルトではオフなのでここをチェックして距離(デフォルトは500m)を設定する
GoogleMap形式で出力する

【Webでの表示】
GoogleMapsなのでもちろんずりずりできます。「トラック再生」ボタンをクリックすると再生が開始する。上り坂はゆっくり進み、信号で止まったりと、おお、そうだったな、と思い出せます。

距離や高度などはデフォルト設定です。


| | TrackBack (0)

ヘッドホン2つ

ゼンハイザー ヘッドホン ダイナミッククローズド型 PX200 WHITE

SONY 密閉型インナーイヤーレシーバー 「N・U・D・E EX」 MDR-EX90SL

 今更ではありますが、愛用のヘッドホンのご紹介。
 2つとも家内のお下がりです・・・。

 自宅ではゼンハイザー ヘッドホン ダイナミッククローズド型 PX200 WHITE
 iPodではSONY 密閉型インナーイヤーレシーバー 「N・U・D・E EX」 MDR-EX90SL
 どちらも実売で8千円弱。

 PX200は軽くて良い。密閉型のほうが音はいいのだろうが、めがねをしているので耳が痛くなるし、全く外部音が聞こえないと日常生活では不便。折りたたみ式でキャリングケースもついているのでiPodとかでも使えるが、オープンエア式を電車で使うほど若くもないし、度胸もない。
 ゼンハイザーなら上を見ればきりがない・・・。

 NUDE EXは銀色のユニット部の質感が良いのと耳に入れる方向を合わせるのに便利。5千円以下のレベルとは音が全然違い、安物イヤホンを使っている人を見ると、もう少しでもっといい音がするのにと余計なお世話。もっとも2万円以上クラスの人が同じ目で見ているだろうな。
 音漏れがするという噂も耳にするがハードな曲や大音量ではかけないので冷たい視線を感じたことはない。突起の本皮キャリングケースもついているが使っていない・・。

| | TrackBack (0)

旧白洲邸 武相荘

鶴川にある旧白洲邸武相荘(ぶあいそう)に行って来ました。以前に車で行ったときは駐車場が一杯で入れず。今回は自転車なので受付の前に停めさせてもらいました。
 白洲次郎よりは正子の趣味の展示がかなり多く、派手ではないけど高そうなものが多かった。うちの数倍ある書棚には自分でも懐かしい書籍もありました。



0img458
パンフレット表紙
0img459
パンフレット中身
DSCN0321
mapion
母屋への入り口、長屋門
2008/06/15 13:32:59
DSCN0323
mapion
母屋に周囲に咲いていたドクダミ
2008/06/15 13:46:20
DSCN0327
mapion
母屋
2008/06/15 13:48:32
DSCN0330
mapion

2008/06/15 13:49:19
LOG080615
左はしの小野路交差点までは広い道で下り、左折して鶴川街道に入ると交通量が多く、歩道も狭い。折り返して坂道を登るところは一部自転車を押さざるを得ない箇所もあったが、そのあとは快適な道が旧白洲邸まで続く
log20080615182252
一番低い場所が白洲邸。行きは30分少々、帰りは45分くらいかかった。ニュータウンに抜ける鎌倉街道の長い登りがなかなかしんどい


私の百人一首白洲正子「私の百人一首」愛蔵版。ショップでつい購入してしまいました。奥付に武相荘のゴム印を押捺してしまいました。
クロスバイク

| | TrackBack (0)

尾根幹線から多摩川

先週引き返した地点を通過し、稲城市を抜け、是政橋を渡り、多摩川サイクリングロードを少し走ってきました。多摩川の向こうはほとんど平らでした・・・。尾根幹線の上り坂ではこちらがゆっくり歩道を登っているとロードレーサーが車道を颯爽と追い抜いていきました。


0806141
本日のログ
20080614140205
若葉台まで登ればあとはほんと下りか平坦。川を渡ってゆっくり登りになるがたいした登りではない
20080614140337
GPSのグラフは30km/hであるが、マークのあたり(6キロ手前)の下りでログは39.9キロ、サイクルコンピュータでは40キロ超でした。
PICT1252
mapion
尾根幹線ではおなじみのくじら橋
2008/06/14 12:53:06
PICT1255
mapion
是政橋。ずいぶんきれいになったのでびっくり
2008/06/14 13:10:10
PICT1257
mapion
対岸のマンションの前にサイクリングロード
2008/06/14 13:10:23

| | TrackBack (0)

尾根幹線

 昨日に続き尾根幹線を走ってみた。
 今日は自宅からみて反対側の稲城方面に行ってみました。若葉台から稲城・向陽台への下りはいかにも気持ちよさそうでしたが、帰りの登りにおびえて途中で引き返しました・・・。


行き(左下から右上)の前半は歩行者・自転車専用の道、後半は車道の横の歩道を行きました。
多摩大学の右の161メートル付近が最高点です。ここから気持ちよい下り。

3キロの少し手前が折り返し点

折り返し点の手前ではサイクルコンピュータでは30キロ超でしたが、
GPSログではそれほど出ていませんでした。

折り返しポイントの歩道橋にて。ボトルケージもついて格好がついてきた。mapion


Webにブログをまとめた「クロスバイク」コーナーを作りました。

| | TrackBack (0)

GARMIN用RAMマウント

GPSを取り付けました。
メーカーはもちろんGarmin、機種はVenture HC 英語版です。

取り付け器具はカラー版Venture用RAMマウントセット。楽天で購入。

取り付け方法
まあ、ものを見ればだいたいわかるのですが・・・。

この製品はリンク先にもあるようにUボルト付きベース、3インチアーム、ボール付きダイヤ、ホルダーに分かれています。


自転車のフロントアームにをベースを付けます。いったんUボルトをはずし、下からアームをはさんで止めます。Uボルトのナットは最初はかんたんに手で回りますが徐々にレンチでしかまわらなくなります。向きをどうするか悩みましたが、他の方の写真などを参考にして真上にボールがくるようにしました。


ホルダーにボール付きダイヤを+ネジでつけます。ぼくは最初、締め付けが不十分だったので走り始めていきなりカタカタ音がして最初はその音の発生源に悩みました。これでホルダーは完成です。

 ホルダーはよく出来ていて写真のとおりそのままPCとの通信ケーブルもささります。

また、左の写真のとおりストラップ穴もそのまま使えます。


3インチアームはUボルトベースとホルダーを連結する部分で手で取り外しができます。写真の右部分がアームです。ホルダーにGPSを入れる場合はGPSの下を先に入れると楽です(というかでないと入らないと思います。上部は広がるので出し入れできますが、下部は開きません)。

取り付け後の全体の写真は山と自然の旅などを参考にしてください。
P.S 撮影しました(2008/6/8)




というわけで、とりあえず近所の尾根幹線を走って、バイクプラス多摩センターまで往復してきた。とはいえ、まだ車道を走るほどではないので歩道を。歩道といってもバス路線区間にはわずかに歩行者がいるもののそれ以外の区間にはまず歩行者はいない。一部自転車用ロードもあるのだがこちらは歩道よりもかなり狭いためあまり走られていないようで、路面に小石がかなりあり荒れていた。

 英語版なので地名も英語(ローマ字)だが、位置検索のずれはほとんどない。GPSのログは下記のとおり。かなり広い道路なので行きと帰りの違いがきちんとわかる。左上がバイクプラスの場所。



| | TrackBack (0)

中野翠「この世には二種類の人間がいる」

中野翠「この世には二種類の人間がいる」

中島義道「偏食的生き方のすすめ」で解説が面白かったので読んでみた。
 中野翠の名前はずいぶん昔から随所で見かけるが彼女の著作を読んだのは初めて。1946年生まれらしいのでまさに団塊の世代であるが、書体はもう少し若い。30代と言ったら言い過ぎであるが、まあ同年代には思える。
 「マニュアルを読む人、読まない人」をはじめさまざまな二種類の人間についてのエッセイであるが、かなり面白い。彼女の好みに100%一致はしないが半数以上はそう思える。特にTVや流行、人つきあいなどについては同感の部分が多い。まあ、だからこそ、中島義道の偏食的な生き方に面白い解説が書けるわけである。
 ひとつだけ気になった記述。
 「それはあのかたをヤワラちゃんと呼べる人と呼べない人だ」の項。元ネタはエッセイストの堀井憲一郎の意見であり、彼は「谷亮子をヤワラちゃんと呼ぶな浦沢直樹「YAWARA!」の猪熊柔をばかにしてんのか運動」の人である。中野翠はアイドルや芸能人、スポーツ選手をニックネームで呼ぶことであたかも自分と近い関係にするような幻想が嫌だと言っているが、堀井さんが言っている意味とはきっと違う。
 田村亮子は小学生?くらいからマスコミに出てきていたように記憶しているが、その頃はともかくオリンピック選手以降の彼女をヤワラちゃんと呼ぶのを見ているのには相当抵抗があった。で、その理由はたぶん中野翠の理由ではなく、堀井憲一郎のほうの理由だと思う。

| | TrackBack (0)

« May 2008 | Main | July 2008 »