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中島義道ほか

横山秀夫「深追い」
警察小説の短編集。いずれもよく出来ている。警察にはいろいろな組織があり、いろいろな考え方をする人がいるのだということが悪い意味でよくわかる。

横山秀夫「陰の季節」
やはり警察小説の短編集。警察という組織の自己保全性がよくわかる。ある意味もっとも官僚的な組織といえる。「翔んでる警視正」はどこにもいない。

横山秀夫「影踏み」
こちらは泥棒側にたった小説。いろいろなタイプの空き巣が出てくるが主人公は「ノビ師」と呼ばれる深夜に家の者が就寝中に盗みに入るタイプ。これを読むと一戸建など怖くて住めない。

中島義道「私の嫌いな10の人びと」
椎名誠がエッセイの中でこの著者のものは全部読んでいるというので、読んでみようと思ったら、家内が図書館で借りていた。著者はカント研究者が一応の肩書き。嫌いな10人のタイプは「いつも笑顔を絶やさない人」など一般的には好感を持たれるタイプばかりであるが、氏のいうことはかなりもっともである。結局のところ一般的な組織人、大人は相手に何かの好意あるいは親切をすることが、相手も喜ぶと信じており、迷惑に感じる人はいないものと考えているということで、そのあたりは全く同意見である。
 本音で生活ができる大学教授という倒産がない究極の個人事業主が羨ましい。

中島義道「孤独な少年の部屋」
 著者の自叙伝的なもの。小学校以来の日記や遊びで作ったものをほとんどすべて保管していたりするがその時点でかなり変。こういう人は東大文1に受かっても哲学に行ってしまうのだろうなあ。

夢枕獏「陰陽師 夜光杯ノ巻」
 夢枕獏の陰陽師シリーズは全部読んでいるが、今までで一番つまらなかった。安倍晴明と源博雅を主人公とするこのシリーズはけっこう好きなのだが、もう少し意外な展開、ネタであってほしい。

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