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生誕100年 東山魁夷展

図録 生誕100年 東山魁夷展の公式サイトでは東山魁夷の絵を壁紙としてダウンロードできる。「残照」をダウンロードして壁紙にしてみたが、ディスプレイのせいか手元の画集3冊と色が微妙に違う。しかも3冊とも違う。本当の「残照」はどんな色なのか気になってでかけた。
 公営美術館の展覧会は17時で終了してしまうことが多いが、この展覧会は木・金・土は20時までやっているので仕事帰りに見に行くことができた。平日10時くらいは入場制限が出る盛況らしいが雨の夕方ということで予想外に閑散としていてゆっくり見ることができた。

 実物の色を見ても、帰宅して画集と見比べられないので図録(2,300円)を購入して、図録の絵と実物を見比べてみた。結論として図録と現物は同じ色である。しかし雰囲気や迫力が全然違う。油絵と違い和絵の具を使った日本画にそれほどの質感があろうとは思わなかったのだが、かなり違う。さらに色は同じなのだが照明の関係もあり全体に暗めでありそれが荘厳な雰囲気を醸し出す。図録の色の再現性は十分だと思うが、写真で言えば原寸とサムネイルの差くらいの迫力の差がある。
 ちなみに帰宅して図録と3冊の画集を比べたがやはり図録とは色が違う。そして図録と壁紙はやはり色が違う・・・。いずれにしてもこれからは図録を東山魁夷の絵のリファレンスにしなければならない。

 さて、すばらしい展示であった。総数150点という規模からそのボリュームは想像していたが、画集ではすべて同じサイズで見てしまう絵がかなりの大きさ、それも異なった大きさであり、それを実感できた。たとえば「月篁」は竹林の上が明るく画面には書いていない上部に月があることを思わせるが、これは画集の小さな画面ではなかなか実感できないが、大きな現物を下から見上げると光を感じることができる。

 驚いたのは唐招提寺の障壁画、第1期の濤声(部分)と第2期の揚州薫風が展示されていたこと。作品の性質上、せいぜいスケッチや試作しか展示されないのだろうと思っていたが、襖絵の現物はもちろんそれを支える建具、手前には奥行き二畳分の畳もあった。濤声は好きな絵であるがこればかりは奈良まで行かないと見られない、あるいは行っても障壁画が見られるかどうかは唐招提寺のwebでもわからない。本物があるがままに近い状態で見られたのでとても良かった。

 展示数も多いので図録も立派である。作品の解説が細かく、上記のとおり印刷の再現性も良いのでこれだけでも価値がある。

 売店では図録のほかに数十万円のリトグラフをいくつも売っていたが、当然見るだけ。
 1枚800円で大判の絵も売っていたが、もう飾る場所もないので、これも見送った。

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