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劇団ひとり「陰日向に咲く」

劇団ひとり「陰日向に咲く」
 劇団ひとり「陰日向に咲く」を読んだ。
 映画より原作がいいというので読んでみた。最近、芸人のしょうもない本を2冊読んで間もなかったので、まともな文章にほっとした(と、ここまで昨日の角松敏生と同じ・・・)。

 けっして感動作ではないけれども映画にするとけっこうさわやかなものになるのではないかと思える佳作である。
 すべてのエピソードはそれぞれの主人公のモノローグの形で進む。冒頭の「道草」はホームレスの話なので少し前に読んだ、芸人田村某の駄作を思い出してちょっとイヤな感じがあったが、まあそれほどでもない。ストーリーとしてはなかなか面白いがモチーフはありきたり。ただこの小説が工夫しているのは、ひとつのエピソードで登場した主人公が大小の差はあれ、別のエピソードにも絡む形にしていることだろう。これは明確に映画化を意識した造りだ。映画では別々のエピソードをばらばらに流しても退屈な2時間になるだけで、様々な登場人物の絡まないと1つの映画にはできない。

 とはいえ後半のギャンブラーからオレオレ詐欺になりさがる主人公から相手の婆さんとその過去のエピソード、さびしい葬儀の最後の訪問者などの流れはこれだけでもスクリーンにまとめることができており、よく計算している、と改めて感じた。
 ただ、あのギャンブラーの口調はV6の岡田くんではなくて、やっぱりルー大柴がぴったりのような気がする。

 映画では婆さんの娘が登場するようで、たしかにそのほうがストーリーがまとめやすいなと思う。

 さて、劇団ひとり、次が書けるかなあ。

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