「銀色のシーズン」

八方尾根からの白馬三山を見たくて羽住英一郎「銀色のシーズン」を見てきた。
「私をスキーに連れてって」以来20年ぶりのスキー映画。「私をスキー~」を作ったのはホイチョイ&フジテレビ、「銀色のシーズン」はROBOT&フジテレビである。

監督が「海猿」の羽住英一郎であり、バカ3人組を「雪猿」と呼んでいるので「海猿」ばりのマジストーリーではと多少懸念したが、そうではなくて安心した。「私をスキー~」はどちらかといえば恋愛ものであるが、「銀色」はスキーそのもの。どう見ても実年齢も役柄も瑛太よりも年上の田中麗奈がヒロインというのが少し気になったが、ヒロインの設定で納得した。テーマもあまり重いものではなく純粋な娯楽作品として楽しめる。
途中で映った五竜岳の武田菱が冬の割には黒く見えて撮影時に記録的な雪不足であったことがわかる。そのため一部はカナダやニセコで撮影しているものの、全編、八方尾根(と、五竜遠見)の宣伝番組に近い。それでいい。
「私をスキー~」の唯一の欠点は当時の西武プリンス旋風のため、ロケ地が焼額や万座など西武系スキー場だったこと。まあ、クライマックスのツアーの設定上、あの場所しかないのだが・・・。しかし80年代にスキーをやっていた人間にとってはやはりスキーは八方尾根でなくてはならない。プリンス系はやはり軟弱・・・。まあ、本人けっして硬派ではなかったが、いちおうリーゼンや黒菱、名木山の壁に行かないと・・・。当時のリーゼンはみんながウェーデルンしているように見えて、志賀一之瀬とは大違いであった。
それはさておき、映画としてはなかなか楽しめた。
3バカはオフシーズンは何して食っているんだとかのツッコミはやめて、最近のゲレンデ風景を楽しみました。道路越えのジャンプやジャンプ台からのパラグライダーのシーンは冒頭あっという間に流され、その後賭けスキーでハーフパイプ、レール、クロスが出てくる。モーグルのシーンは最後。モーグルコースは映画のために長野五輪の制作チームが作ったもので撮影前のセレモニーでは地元の上村愛子も滑っており、本番ではスパイダーマンなどの撮影で使われたその名も「スパイダーカム」と呼ばれる空中撮影システムが使われている。
瑛太など役者本人もそれなりに練習したようで、「私をスキー~」ほど吹き替えとの差が目立たない、というか本人が滑ってもそれなりに形になっている。
最近のスキーはほんとに短いんですな。
靴は昔に戻っているというか、銀が履いているレクザムなんて知らなかったし、祐治の履いている靴はなんとサロモン。サロモンと言えば「私をスキー~」のころはリアエントリーで着脱がしやすい靴で人気があった(もっとも映画はサロットと名前を変えながらも実際の靴はラングだった・・・)。そのサロモンが右下の写真のようにラングのようになってしまった。


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銀のモデルとも言われる岩渕隆二のサイト
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