« December 2007 | Main | February 2008 »

「都市伝説」2冊

ハローバイバイ・関暁夫の都市伝説
 ハローバイバイ・関暁夫の都市伝説。芸能人の本は期待はずれなのでほとんど読まないが、都市伝説に誘われて読んでしまった。
 都市伝説そのものも、あまりに有名な口裂け女や徳川埋蔵金があるかと思えば、そんな噂があるのか?というレベルのものまであるが、なにせ解説が下手で全く面白くない。この数年の中で最低の本でした。

アエラ都市伝説探偵団「都市伝説探偵団」
 口直しにアエラ都市伝説探偵団「都市伝説探偵団」を読んでみた。こちらは正統派都市伝説を割りとまじめに研究している。朝日新聞アエラだけのことはある、とほめあげるほどではないが、直近に読んだ本がひどすぎたので・・・。
 「からだの伝説」「健康の伝説」「恐怖の伝説」など分類わけしてあり読みやすい。
 恥ずかしながら、この本を読むまで信じていた都市伝説もあった・・・。
 そのひとつが「死体プールの高額バイト」。この話は中学の数学教師が自らの体験談のように話したので、その話が出るたびに、「あるんだよね、そういうの」ってとくいがっていた・・・。もうひとつが幼少のころに聞いた「いたずらすると黄色い救急車が来て精神病院に連れて行かれる」というもの。
 今でこそ都市伝説といわれて信じられていないこともその根拠があったりしてなかなか面白い。

| | TrackBack (0)

「銀色のシーズン」



ゴンドラ兎平駅付近から
 八方尾根からの白馬三山を見たくて羽住英一郎「銀色のシーズン」を見てきた。

 私をスキーに連れてって「私をスキーに連れてって」以来20年ぶりのスキー映画。「私をスキー~」を作ったのはホイチョイ&フジテレビ、「銀色のシーズン」はROBOT&フジテレビである。

海猿
 監督が「海猿」の羽住英一郎であり、バカ3人組を「雪猿」と呼んでいるので「海猿」ばりのマジストーリーではと多少懸念したが、そうではなくて安心した。「私をスキー~」はどちらかといえば恋愛ものであるが、「銀色」はスキーそのもの。どう見ても実年齢も役柄も瑛太よりも年上の田中麗奈がヒロインというのが少し気になったが、ヒロインの設定で納得した。テーマもあまり重いものではなく純粋な娯楽作品として楽しめる。

 途中で映った五竜岳の武田菱が冬の割には黒く見えて撮影時に記録的な雪不足であったことがわかる。そのため一部はカナダやニセコで撮影しているものの、全編、八方尾根(と、五竜遠見)の宣伝番組に近い。それでいい。
 「私をスキー~」の唯一の欠点は当時の西武プリンス旋風のため、ロケ地が焼額や万座など西武系スキー場だったこと。まあ、クライマックスのツアーの設定上、あの場所しかないのだが・・・。しかし80年代にスキーをやっていた人間にとってはやはりスキーは八方尾根でなくてはならない。プリンス系はやはり軟弱・・・。まあ、本人けっして硬派ではなかったが、いちおうリーゼンや黒菱、名木山の壁に行かないと・・・。当時のリーゼンはみんながウェーデルンしているように見えて、志賀一之瀬とは大違いであった。

 それはさておき、映画としてはなかなか楽しめた。
3バカはオフシーズンは何して食っているんだとかのツッコミはやめて、最近のゲレンデ風景を楽しみました。道路越えのジャンプやジャンプ台からのパラグライダーのシーンは冒頭あっという間に流され、その後賭けスキーでハーフパイプ、レール、クロスが出てくる。モーグルのシーンは最後。モーグルコースは映画のために長野五輪の制作チームが作ったもので撮影前のセレモニーでは地元の上村愛子も滑っており、本番ではスパイダーマンなどの撮影で使われたその名も「スパイダーカム」と呼ばれる空中撮影システムが使われている。
 瑛太など役者本人もそれなりに練習したようで、「私をスキー~」ほど吹き替えとの差が目立たない、というか本人が滑ってもそれなりに形になっている。

 最近のスキーはほんとに短いんですな。
 靴は昔に戻っているというか、銀が履いているレクザムなんて知らなかったし、祐治の履いている靴はなんとサロモン。サロモンと言えば「私をスキー~」のころはリアエントリーで着脱がしやすい靴で人気があった(もっとも映画はサロットと名前を変えながらも実際の靴はラングだった・・・)。そのサロモンが右下の写真のようにラングのようになってしまった。
08モデルREXXAM DATA10008モデルSALOMON FALCON RACE JP

-----------
岩渕隆二「スキー初中級レッスン 完全版」銀のモデルとも言われる岩渕隆二のサイト

| | TrackBack (1)

逸失利益の計算

 自動車保険の「人身傷害保険」にいくらかけるべきか・・・。

重複するが、人身障害保険とは「運転者自身や同乗者が事故でケガを負ってしまった時に、その治療費用などを補償するものです。搭乗者傷害保険に上乗せして保険金をお支払いいたします」「下記の損害等について保険金額を限度にお支払いいたします。
・死亡時・・・逸失利益、精神的損害、葬儀費用等
・後遺障害発生時・・・逸失利益、精神的損害、将来の介護費等
・傷害発生時・・・治療関係費、休業損害、精神的損害等」


 自動車事故で相手が死亡したり後遺症が残った場合の逸失利益の計算するサイトがあったので、どのくらいになるのか計算してみた。
 逸失利益はその人が健常な状態で生存した場合の本人の生涯所得を計算する。ただし一生かかって稼ぐお金を賠償金という形で一時に受け取るので将来受け取るべきお金を今受け取るために割り引く必要がある。国債などの利付債券の現在価値引きなおしと同じ考え方である。この計算は割引率を使って複利計算が必要であるが、実務上はライプニッツ係数あるいはホフマン係数を使うらしい。
 当然、余命期間が長いほど、年収が高いほど高額になる。学生など未就労の時は平均賃金を使うが、すでに勤務している場合は本人の年収を使うようだ。また高学歴ほど高額になる。なんだか社会の縮図を見ているようだというか格差社会はこういう所にも影響するわけで・・・。

 で、上記のサイトでいくつか計算してみた。細かい設定はわからないので年齢と年収以外は標準設定

●例1:年齢20歳、基礎年収600万円
 【死亡の場合】20歳から67歳まで47年間に対応するライプニッツ係数 17.98102
    【計算式】6000000×(1-0.3)×17.98102= 75,520,284円
     死亡した場合は本人の生活費もなくなるのでその割合が0.3ということ。
  【後遺障害の場合】労働能力喪失率 100%
    【計算式】6000000×(100/100)×17.98102= 107,886,120円
  【後遺障害の場合】労働能力喪失率 79%
    【計算式】6000000×(79/100)×17.98102= 85,230,034円
      労働能力喪失率とは後遺症によりどの程度年収が減るか、ということで100%なら労働不能

●例2:年齢40歳、基礎年収1000万円
【死亡の場合】生活費控除率  50%
40歳から67歳まで27年間に対応するライプニッツ係数 14.64303
   【計算式】10000000×(1-0.5)×14.64303= 73,215,150円
 【後遺障害の場合】労働能力喪失率 79%
    【計算式】10000000×(79/100)×14.64303= 115,679,937円

・・・ということで、死亡よりもむしろ後遺症の場合が高額となる。しかも楽に1億円を超える。
しかし事故を起こした当事者の車の同乗者に同じだけの金額が請求されるものかどうかはわからない。
 他人を同乗させることが多い人は高額に、家族以外乗せない人は低額なのかなあ。






| | TrackBack (2)

自動車保険の時期

 レガシーの自動車保険の更新通知が来たので、例年どおり他社見積もりも取ってみた(次回は14等級、ゴールド免許、30才/35才未満不担保、家族限定)。
 やっぱり現行のアクサが一番安いが、他社と見比べると人身傷害保険の金額が小さい。サイトを見ると上限は1億円まで。
 人身障害保険とは「運転者自身や同乗者が事故でケガを負ってしまった時に、その治療費用などを補償するものです。搭乗者傷害保険に上乗せして保険金をお支払いいたします」とある。ただしよく見ると「下記の損害等について保険金額を限度にお支払いいたします。
・死亡時・・・逸失利益、精神的損害、葬儀費用等
・後遺障害発生時・・・逸失利益、精神的損害、将来の介護費等
・傷害発生時・・・治療関係費、休業損害、精神的損害等」となっている。

 事故を起こした場合の相手方ではなく自分のほうなので最低限ということらしい。死亡時の逸失利益、精神的損害、あるいは後遺症の場合の逸失利益、精神的損害が相手ではなく自分の場合にどのように算定されるのかわからないが、2億円とか無制限とかつけるのはあまり意味がないようにも思える。アクサで1億にしてもまだ他社より安いが・・・さて、どうしようかな。本当はもう1台の車の保険会社であるチューリッヒが安ければそっちにしても良かったのだが、けっこう差がある。



アクサ(現行)ソニー損保エース保険セコムチューリッヒ
対人無制限
対物1000万
自損人身傷害による
無保険車2億無制限2億
搭乗者傷害1500万1000万1000万1000万1000万
人身傷害3000万2億無制限2億1億
身の回り品保険10万なしなしなし10万
車両保険95万
(免責5-10)
105万
(10-10)
125万
(5-10)
115万
(10-10)
125万(5-10)
保険料45,96070,20053,39053,69062,210
備考人身傷害1億
49,600
対物無制限
71,040
対物2000万
53,510

人身無制限
65,820








| | TrackBack (3)

「阿修羅のごとく」

「阿修羅のごとく」
 「時間ですよ」「寺内貫太郎一家」。向田邦子のTV番組はそれと知らず見ていた。意識して読んだのは氏が台湾の航空機事故で亡くなってからで、短編集「思い出トランプ」「父の詫び状」を読んだ記憶があるがそのほかはTVドラマもエッセイも読んだことがない。
 映画「阿修羅のごとく」は1979年から放送されたTVドラマを2003年に森田芳光がリメイクしたもの。元のTVを見ていないのでそれとの比較はできないが、現実の家族に起こったらひとつひとつがけっこうな大事件なのに見終わったあとになんとなくほっとしてしまう向田邦子らしさを出した映画であった。

 しかし4姉妹のせわしなさ・・・。母親・八千草薫がおっとりしている反動だろうか。彼女たちを4人も育てた父親も立派だなと思うが、仲代達矢は歳の離れた愛人・紺野美沙子とその連れ子と何をしていたのだろう。黒木瞳の夫の愛人役の木村佳乃のわざとらしいまでの色気を蒔き方が妙に印象的であった。
 それにしても独立した4姉妹が実家に集まり、鏡開きにもちを割って揚げモチ。。。昭和だと思う。

P.S 原作TV(1979年)と映画(2003年)のキャストを比べてみるのも面白い

配役原作TV映画
三田村綱子(長女)加藤治子 大竹しのぶ
里見巻子(次女)八千草薫 黒木瞳
竹沢滝子(三女)いしだあゆみ深津絵里
陣内咲子(四女)風吹ジュン深田恭子
竹沢ふじ大路三千緒 八千草薫
竹沢恒太郎佐分利信 仲代達矢


 原作TVを知らないので逆に見るしかないが、加藤治子では映画の大竹しのぶ本人のようにいつも男狂いしている女はちょっと無理ではないか(大竹しのぶもNHK朝ドラ「水色の時」のころはあんなになるとは思わなかったが)。いしだあゆみは美人もさえない女も演じられるという意味では深津絵里と同じタイプかも。風吹ジュンは深田恭子役は問題ない。大路三千緒?・・・存じません。

| | TrackBack (2)

コンパクトカー選び(結果)

 年末からいろいろ乗ってみたコンパクトカーであるが、「主たる運転者」である家内が成人の日の3連休に動き出して2日で車種選定終了、さらに2日で購入契約をした・・・。

車種運転席と視界試乗感想結果
ステラ椅子が低い--NG
デミオ良い良い速すぎ。営業の質問が細かすぎてイヤNG
ekワゴン良い良いこのくらいでいいOK
OTTI良い良いekワゴンのOEMだから同じOK
スイフト視界がだめ--NG
ワゴンR視界がだめ、ミラーが邪魔--NG

ということでekワゴンがOTTIにすることにした。一人で乗るので電動スライドドアは不要。高速に乗らないので4速もいらない、ということで、3ATのベース車にリアワイパー、マップランプを、OTTIでは標準装備のABSをekワゴンに付けて、あとは三菱と日産2ディーラーの3ディーラーで値引き、下取り競争の結果、ekワゴンとなった。
 マツダでは5万円の査定だった9年落ちのスパシオが12万円弱、値引きはオプション等込で13万円強だったのでなかなか良い条件だった。

 とうわけで軽自動車選びからコンパクトカー選びになった今回は軽自動車で幕を閉じた。

 さて、今回いくつかの車の見積もりをとったが、各種手数料がディーラーによってかなり違う。法定費用はもちろん同じだが、車庫証明、新車登録、下取り車登録関係の手数料が1件あたりせいぜい数千円であるが差がある。また今回はつけなかったが3年めの車検までの点検パックのようなものもかなり違う。細かい話ではあるが、少額の車を購入する場合にはこういうところも気になる。



| | TrackBack (0)

後藤田正晴「政と官」

後藤田正晴「政と官」わが上司 後藤田正晴―決断するペシミスト
後藤田正晴「政と官」を読んだ。
 後藤田正晴については佐々淳行「わが上司 後藤田正晴―決断するペシミスト」を読んだことがある。佐々さんから見た後藤田さんは常に悲観的な想定をしながら物事を決断していった。後藤田も佐々も警察官僚だからそうなるだろう。
 「政と官」は一部に著者の生い立ち、経歴が記されており、警察庁退官後の政界入りの判断も記されている。政治家も官僚も経験した後藤田さんによる両者の境目と役割分担はわかりやすい。戦前の「天皇の官吏」から戦後の「国民の公僕」に立場が変わっているのにそれを認識していない官僚が残っているとの記述はさもありなんである。
 また、このクラスからみた、田中角栄、中曽根、竹下、宮沢、安倍(もちろん父親のほう)、細川といった有名政治家の評価は興味深い。

 この人の本を読んでみようかと思ったのは中曽根政権での官房長官時代、イラン・イラク戦争でのアラビア湾への自衛隊派遣を拒否したからだ。専守防衛の範囲をどう考えたのか、憲法との関係をどう考えたのかを知りたかったからである。現在の憲法の解釈では専守防衛が限界であり、また機雷掃海作業なども自衛隊法の設立趣旨から日本近海に限定されるから無理である、ということ。この問題に限らず成文解釈には限度があるのだから法律が間違っていると思えば政治家は法律を変えてから行動せねばいけない、という考え方である。だから自衛隊派遣反対=憲法改訂反対とはならず、目的にあった法律の改定を行うことが代議制民主主義で選ばれた政治家の役割である、という非常に筋の通った話になる。閣僚の不祥事と本人の経験不足で政権を投げ出してしまった安倍(息子のほう)さんの政権方針は正しかったと最近になって再評価されているのにもうなずける。

| | TrackBack (0)

「亀は意外と速く泳ぐ」「バブルへGO!!」

亀は意外と速く泳ぐ バブルへGO!! タイムマシンはドラム式
「亀は意外と速く泳ぐ」はそこはかとなくおかしい。「バブルへGO!! タイムマシンはドラム式」は能天気なまでにおかしい。
「亀は意外と速く泳ぐ」の上野樹里は若すぎて海外単身赴任の夫に放置された暇な奥さんには見えにくいが、目立たないようにする「スパイ」役にはとてもふさわしい。脇役もちょっといなそうな変人ばかりで存在そのものがおかしい。目立たないようにそこそこの味のラーメンしか作らなかったラーメン屋が最後の晩に自分のために最強の味のラーメンを作るところが哀愁を感じてこれもおかしい。
 爆笑はないけど、くっくっく、とちびまる子ちゃんの野口さんのように笑い続けた。

 一方、「バブルへGO!!」はいかにもホイチョイらしい、どたばた映画で1990年にタイムスリップした広末涼子を落とそうとしていた阿倍寛(いくらバブルの時代とはいえMOFの官僚があそこま遊んでいたとは思えないが)が娘と知って態度を急変させてからが面白い。
 思えば90年当時はたしかに携帯電話はまだなかったなあ。携帯がないための待ち合わせや連絡方法(先進的なポケベルとか)や六本木のスクエアビルなど懐かしい。
 一方、AMAZONのレビューにもあったけど、薬師丸ひろ子がお母さん役をやってしまうところに年月の流れを感じ、きっと一世代上の吉永小百合に対する印象が同じなんだろうなあ、などと思う。原田知世はまだお母さん役はできないけど。

| | TrackBack (0)

江畑謙介「日本防衛のあり方」

日本防衛のあり方―イラクの教訓、北朝鮮の核
江畑謙介「日本防衛のあり方―イラクの教訓、北朝鮮の核」を読んだ。2004年の刊行である。

 本書は「武力を持たなければ、相手も攻撃してこない」という現実から目をそむけて安心している人たちに最低限の軍事知識と国際情勢を教示する啓蒙書と言える。特に国政やメディアの報道で故意あるいは無知なために展開された武力保持=戦争という国民受けする曖昧かつ誤った概念へのアンチテーゼといえる。

 イラク戦争の総括、北朝鮮の核兵器と弾道ミサイル、日本の選択肢の3部構成となっているが、最初の2部が現状分析であり、結果として最終章があるわかりやすい構成である。
 イラク戦争の総括では戦争に直接かかわった米軍とイラク軍の軍事的・技術的な検証はもちろんあるが、それ以上に興味深いのが当時のフセイン政権が米軍に本気で勝てると思っていた証拠とその背景である。要するに独裁体制によるトップへの適正な情報伝達の阻害と政治的に「負けたことがない」という宣伝、負けたことがないから改善する必要がないという道筋である。イラク戦争の勝敗は米軍とイラク軍の暗視装置の差であるとよく言われる。米軍が相手の赤外線を検知するため火災の煙幕の向こうの敵を把握できたのに、イラク軍はベトナム戦争当時の光増式(弱い光を強く見せる)であるために火災の炎が明るすぎて使えなかったという話である。これは事実のひとつであるが、なぜそうなったのかというのが先のトップへの情報の問題であり、独裁政治、とりまき政治が弱体化していく理由である。
 同じような状態は第2部の議論でも当然あり、量はすごいが朝鮮戦争当時とあまり変わらない装備が実態のようだ。しかし、だから安心できるわけではなく、弾道ミサイルや核の問題が解決されているわけでもない。特に北朝鮮の場合は、イラクとは違い、平地が少なく、多くの民間人が戦場となる範囲に居住しており、兵器のほとんどが地下に格納されていることから、仮に米軍が攻撃をしかけたとしてもイラクのように簡単にはいかないと筆者は推測する。また仮に南北で開戦となると国境から40キロでしかないソウルは一旦は間違いなく壊滅的な破壊を受けるとも予想する。
 また南北情勢についてはロシア、中国とも経済的に韓国(資本主義)主導となる統一は阻止したいはずとの意見も述べる。
 日本の選択肢では自衛隊の装備が米軍に次ぎ近代的ではあるものの「専守防衛」のための政治的配慮のために遠距離での運用を行う必要がある国際貢献や平和維持活動にいかに効率が悪いものであるかも述べられており、誤った国民の認識により、結果的に無駄な税金投入が行われ、しかも日本以外の世界では認められない議論で安心し、国際社会から孤立を深めていく日本の現状がわかる。
 「自衛隊=>軍隊=>太平洋戦争」したがって九条死守という思考はいかにもヒステリックな日本人らしい発想であるが、戦後の日本人をここまでヒステリックにさせたのは戦前のマスコミや政治であることは間違いない。

| | TrackBack (0)

福原直樹「黒いスイス」

黒いスイス
 福原直樹「黒いスイス」の「黒」とは暗黒面である。
 国民皆兵制度の永世中立国スイスを知る本を探したが見つからなかったので、題名があやしいこちらを先に読んでみた。
 多少でもスイスの歴史を知っている人には驚くことでもないのかもしれないが、ヨーロッパアルプス、レマン湖、時計くらいのイメージしかないぼくには十分衝撃的な内容である。
 この本に書かれたスイスの暗黒面は、ジプシー(ロマ)の子供誘拐、親からの隔離、差別といったナチスのホロコーストを彷彿とさせる人種差別政策に始まり、そのような政策を許す国ならばやるであろう、第二次大戦中のユダヤ人への難民受け入れ拒否、つい最近まであった核装備計画、移民への激しい嫌悪と監視社会、他国では考えられない麻薬政策そしてマネーロンダリング・・・。いずれも公的な資料とインタビューによるものである。
 フランス、イタリア、ドイツに接した小国が生き抜く知恵ともいえるが、美しいアルプスの国からはなかなか
想像できない過酷な現実でもある。
 マネーロンダリングについてはゴルゴ13の秘密番号口座ではないが、たぶんゴルゴ13以上の莫大な不正蓄財による金融資産がこの国にはいまだに眠っているようだ。リストの中にはマルコス(5億ドル)をはじめ著名な独裁者が多数あった。かの国では所得の申告もれ程度の脱税は犯罪ではないようで、高率な所得税を課す他国から救うという気持ちすらあるようだ。残念ながらぼくには関係ないが・・・。
 
 これらスイスの黒い部分の大元は外国人労働者による労働市場のひっ迫に対する国民の異常な警戒心から来ているようだ。たしかに肌の色や目の色が異なり、別の言語を話す人が周囲にあふれるのは生物学的に防衛本能が働くだろうし、同じような思いをしないこともないが、少なくともこの本が執筆された2004年になっても国民のかなり多くの部分がユダヤ人をヒトラーのいる国に追い返した当時とあまり変わっていないのはいかがなものかと思う。最近この国でも勃興しているネオナチの人たちはナチスと同盟した日本を尊敬していると本書には書いてあるが、ネオナチ以外のふつうのスイス人は黄色い肌のアジア民族を本心ではどう思っているかはわからない。

 スイスは連邦政府よりも州のほうが力があり、その州の国民投票により決定されることもいまだに多く、直接民主制の発祥として有名であるが、間接民主主義とどちらが正しいのかどうか、スイスの例を見ると考えざるを得ない。民主主義とは権利と義務の組み合わせてあるはずなのが、権利、もっと言ってしまえば、趣味・趣向で決定していないか、という印象がある。同じようなことは、日本でも近々始まるらしい陪審員制度にもいえるかもしれない。陪審員がすべて正しい法律知識と常識の持ち主かどうか、ということである。同じことは間接民主主義にももちろん言えるが、正しい情報を伝えられていない場合、間違った判断をする可能性はどちらが多いのか。

| | TrackBack (0)

コンパクトカー選び(その6)

 試乗した中で軽自動車を除くと一番非力なワーゲンPOLOがなぜグイグイ走るイメージだったのかが不思議だったので、パワーウェイトレシオ、トルクウェイトレシオを計算し、パワーウェイトレシオが小さい順に並べてみた。
 なんとPOLOは軽自動車を除き最下位・・・。
 しかし、最大馬力発生の回転数が全車中一番低く、最大トルク発生回転数も下から3番目。通常発進時にせいぜい3千回転で巡航時には2千を切ることもよくあるので、最大馬力はもちろん最大トルク発生回転数で走ることはめったにない。だからこれが低めに設定されているPOLOが力強く感じるのだろう。
 車種で太字は以前、現在乗っている車および回転数が馬力では6000未満、トルクでは4000以下のもの。
 こうやってみるとパッソやFITがスペックが高いのに、走らない、あるいはそれほどではないと感じる理由がなんとなくわかる。
 ちなみに、馬力=トルク×回転数×0.001396。トルクは「力」なので、馬力は「仕事」、

車重kg馬力ps (rpm)トルクkgfm (rpm)パワーウェイトレシオ
kg/ps
トルクウェイトレシオ
kgfm/kg
パッソ1.393092 (6000)12.5 (4400)10.174
FIT 1.31010100 (6000)13 (4800)10.178
TIIDA 1.51110109 (6000)15.1 (4400)10.274
スパシオ 1.61180110 (5800)15.2 (4600)10.778
ミラージュ 1.395088 (6000)11 (3000)10.886
デミオ 1.399091 (6000)12.6 (3500)10.979
COLT 1.3102092 (6000)12.6 (4000)11.181
SWIFT 1.2100090 (6000)12 (4400)11.183
ヴィッツ 1.3102087 (6000)11.8 (4000)11.786
インプレッサ 1.5i1230100 (5200)14.5 (4000)12.385
POLO 1.4111080 (5000)13.5 (3800)13.982
(軽)パジェロミニ VR98064 (6000)9.0 (4000)15.3109
(軽)ステラ83054 (6400)6.4 (4400)15.4130

 もっとも、小柄な家内は運転席から前が見えるか、椅子の奥行が長すぎないかあたりの基本的なところから絞り込みを始めたようで上記に記載していない車がどんどん出てくる・・・。



| | TrackBack (1)

「時代屋の女房」「間宮兄弟」

溜まっていた映画の続き・・・・。
時代屋の女房
 村松友視の「時代屋の女房」を読んだのはもう20年以上前だと思う。あまりストーリーは記憶していないが古道具屋「時代屋」の前にある歩道橋のらせん階段を女房が帰ってくるラストシーンだけはなぜかよく覚えている。
 映画のほうはヒロイン夏目雅子を筆頭に、沖田浩之、TV「大岡越前」の村上源さんの大坂志郎、初井言栄 などの故人の元気な姿や、かなり若い渡瀬恒彦、津川雅彦、朝丘雪路などの俳優・女優陣、103系が走る京浜東北線や0系の新幹線など、なつかしき昭和を見ているだけもなかなかだった。
 まあ、ストーリーはもともとないようなものだけど、25歳の夏目雅子はとてもきれいだった。でも年齢の割にはふけ顔かもしれないとも思った。

間宮兄弟
間宮兄弟
 たまたま図書館に原作本があったので、原作を先に読んで、それから映画を見た。
 原作を読んでしまうと原作がどのように映像になっているのかに注目してしまうので良し悪しであるが、やっぱり原作との差に目が行く。
 ストーリーはほぼ原作どおりで、もてない兄弟の物語。原作と同じセリフも多かったが、やはり原作のこまやかさが欠けてしまっているのが少し残念。兄役の佐々木蔵之介(07年の大河ドラマ「風林火山」で真田幸隆役)がいい男なのでもてない役がややずれている。大垣賢太の妻がなぜ離婚に同意するに到ったかの心理描写がない、・・・とか。
 ただし映画としてはほのぼのとしていて後味が良い。特に高架から見る新幹線の車両区の映像は映画ならではのものだ。原作では、弟が失恋すると近所の新幹線を見に行くとだけの記述であるが、夕日をあびる車両区でゆっくり動く700系の映像はなかなか良い。
 エリカ様も出演されていましたが、役柄に合っていた。

| | TrackBack (0)

コンパクトカー選び(その5)

 スバルの軽・ステラ、ワーゲン ポロ1.4、三菱の軽・パジェロミニの順に乗ってきた。3台ともそれなりに良かった。

【ステラ】
 軽は音の大きさ、安全性で敬遠してきたが、スバルのディーラーに用があったのでついでに乗ってみた。一番安いL。出だしこそ軽特有の回転音が大きいが今まで乗った軽よりは静か、動き始めると軽としては十分静かでそこそこトルクもある。この車は軽自動車に多い3気筒ではなく、4気筒なのだ。この差はかなり違う。
 女性をターゲットにしているため買い物用によく作られており、ハッチバックからの後席の倒し方など工夫がされている。パーキングブレーキは足踏みで上部についていたが、稼働はせず運転中も位置は変わらなかったが、よほどのことがない限り走行中に誤って踏む可能性は少ない。足踏み式に何台か試乗してきたせいもあり慣れてきたかも。シフトはインパネなので座席の位置によってはやや遠い。オーディオを操作する位置関係になる。サイドエアバックはLタイプでの設定はなく、LXのフルオプションで設定される。LXは下記追加オプション(ABS、シートリフター、格納ミラー等)+後席20センチスライドで1,055,000円から。サイドエアバックがつくオプションはさらにディスチャージドランプなどが付き税抜き本体価格1,197,000円。
 軽自動車は検討開始当初にダイハツムーブ、ミラターボ、三菱ekワゴン、スズキセルボターボに乗ったが、ターボなしなのでパワーはともかく、ステラが一番走りのバランスが良い。4輪独立サスのせいか。ブレーキも良い。
 
【ポロ】
 次にポロ。最新の6ATでなく、マイナーチェンジ前の4ATだった。
 これはやはり高級車である。内装や細かいつくりが非常に高級感があり、今まで試乗したコンパクトカークラスとは「品格」が違う。運転席ドアの開く角度が3ステップ(後席は2ステップ)だったり、物入れ、シートの固さ、チルト+テレスコ付きステアリングなどすべてが高級。
 ウィンカーとワイパーが左右逆だと試乗前に注意するように言われたが、たしかに3分で慣れた。ウィンカーも軽く触れるだけで3回点滅する車線変更仕様など芸が細かい。1.4リッターのくせにメーターは220キロまでついている・・・。
 出だしこそ1.4という排気量の小ささを感じるがあとはスムースに加速する。タイヤも太めで足まわりも良い。遮音性が高く外の雑音はほとんど聞こえない。ブレーキがレガシーなみによく効く。車庫が少ないドイツでは雨ざらしが多いとのことで塗装も国産車とは違い、錆穴12年保証が付いている。おまけに故障時24時間移動サービス(事故は別)などドイツ車とはこういうつくりをしているのかと思う。ただし、維持費は部品代の高さなどにより国産車の1.5倍だと言っていた。1台だけであれば1.6スポーツラインあたりを買いたいところだが、あまり乗らない2台めに2ドア仕様で車両本体170万というのはちょっと考える。

【パジェロミニ】
 最後に三菱パジェロミニ。外観は軽には全く見えない風格がある。後部座席は噂どおり狭いが助手席を使わなければ大人も問題ないが運転席の後ろの席は子供用だろう。シートはスライドしないが、分割で前に倒れる。荷室は通常の軽なみの狭さ、ただしスペアタイヤは後部ドアに着くので、荷物室の床下に余裕があることと、万一バックでぶつけてもタイヤが最初にぶつかる(ただしタイヤケースがあるけど)ので本体へのダメージが少ないかも。
 運転席の視界は予想通り良い。視点が高くサイドミラーが大きいので運転は楽なかんじ。ボンネットの先端左に左下を見る小さいミラーが付いているがこれは電動ではない。問題は軽特有の音。これはかなりうるさい。2Wと4Wの切り替えレバーがサイドブレーキとやや近いが間違える不安はない。ブレーキのフィールも動力に見合ったもので良い。車高があるのでコーナーはやや振られるが足まわりはしっかりしている。サスペンションが堅くデコボコを拾いすぎとの評判だがレガシーも硬いせいか全く気にならない。インタークーラーターボ付きなので音を除けば上り坂でもあまり問題はない。パッソの1.3リッターよりはよく走る。
 あと、気になるのはステアリング。グリップがやや細いせいか大きく感じるのとチルトも付いていないので家内の体格に合うかどうかである。メーターは低めなので円形に盛り上がることはないのでこの点での視界の悪さはない。
 インタークーラーターボ付きなので価格は標準で1,491,000円とそれなりにする。
 サイドエアバッグの設定はない。


スバル ステラ(軽)
L iCVT
三菱 パジェロミニ (軽)
VR
排気量、馬力、トルク660cc/54ps/6.4kgfm660cc/64PS/9.0kgfm
重量830kg980kg
シフト4AT インパネ4AT フロア
タイヤ175/65R14175/80R15
回転半径4.7m4.8m
ABSオプション(下記価格に含む)標準
エアコンマニュアルマニュアル
ドアミラーLグレードアップパッケージで電動格納ミラー+シートリフター+アームレスト(下記価格に含む)格納なし
サイド、カーテンシールドエアバッグこのクラスはなしなし
その他Pブレーキ:足踏み。DOHC 4気筒チルトハンドルなし。SOHC 4気筒
大きさ L/W/H3,395/1,475/1,645 3395/1,475/1,635
本体価格税抜き973,000円1,491,000円




| | TrackBack (0)

年末年始に観た映画

年末年始はいろいろなTVで映画をやっていますね。多くは続編や主演俳優・女優の映画の公開を見越してのプロモーション活動の一環なんでしょうが、とりあえず録画して順次見ています。
まだ見終わっていないものもいくつかありますが・・・。



ナショナル・トレジャーナショナル・トレジャー
007とインディージョーンズを合わせたような娯楽作品。主人公たちがアメリカ独立戦争の登場人物などにやたら詳しい(というか、見ているぼくは受験の世界史レベルなんで・・・)ことに映画とはいえ最初は感心したけど、よく考えたら彼の国の歴史はメイフラワー号のピルグリムファーザーズが1620年だから、それ以降ってことだ。日本は有名な戦乱だけでも源平、戦国、明治維新と有るわけだから情報量が違う。彼らが独立戦争に詳しいのはまあ当然か・・・。
 まあ、面白い。ナショナル・トレジャー2はリンカーン暗殺が素材のようす。
手紙手紙
原作を読んだときに、話が重すぎて映画はあまり見たくないなあ、と思っていたが、昨年話題になったエリカ様を見たいなということもあり、見てみました。
 やはり原作のほうが重い。映画は言われない差別を受ける主人公の悲哀な物語という印象が強く、原作にあるもっと根深い重さのようなものが伝わってこない気がする。ただ、あの原作そのままを映画化して何のメリットがあるのか、とも思える。2時間の映像という限界を感じるが、エリカ様の食堂のバイトから始まる七変化?はまあ、なかなかだったように思える。
武士の一分武士の一分
 昨年度のナンバーワン?映画という触れ込みだったので見てみたが・・・・。いまいち。悪役とされる上司が最初の登場ではあまり悪役のようなにはふるまっていないし、武士の一分で上司との果たしあいで勝ち、藩主の情けで捨扶持で生きていくキムタクの主人公と、試合に負け、藩の調べに一切答えずに切腹した上司とどちらに一分があるのかやや微妙だな、という感じはある。あれで負けてしまえば一分はキムタクにあったと思うが。
 同じ監督、同じ原作者ではあるが「たそがれ清兵衛」のほうが映画としては楽しめる。
 ただし、「たそがれ清兵衛」よりも勧善懲悪的なので言いたいことはわかりやすい。
あずみ 2あずみ2
 あずみの舞うような殺陣はけっこう好きです。あのマントも。前作に続き、あずみ強すぎではあるが・・・。北村一輝はまだ死んでいないので3もありかな。TVドラマを見ないので有名な金八先生の性同一性障害の鶴本直も見たことがないが、CMやあずみの印象で上戸彩を見ていると力が湧くような気になる・・・。
 単なるオジンだからか。
7月24日通りのクリスマス7月24日通りのクリスマス
 とても楽しいラブ・コメディ。大沢たかおがちょっともてすぎ、中谷美紀がもてなすぎではあるが・・・。佐藤隆太がちょっとかわいそう、沢村一樹が出てくると「サラリーマンNEO」かと思ってしまう・・・。
 劇中に登場する少女マンガ「アモーレ・アモーレ」の作者はいがらしゆみこ。キャンディ・キャンディである。あの画風はあまり好みではないが・・・。映画の途中のCMは大沢たかお主演の「ミッドナイトイーグル」でした。
大停電の夜に大停電の夜に
 公開前のCFでは沢山のひとが登場しすぎる気がして、原田知世があまりにぞんざいに扱われていると嫌だな、映画としてどうなのかな、せわしないストーリーは嫌だなと思って見なかった。
 で、見た印象はせわしない、ということもなく、BARに集まっていくところがアリエネーとかいう批判もあるようだが、その程度は設定しないと映画にはならないし、あまり気にもならなかった。原田知世がBARの窓まで来て帰るのがいい。
・・・と、ビルエヴァンスのMY FOOLISH HEARTを流しながら書いてみた。

| | TrackBack (0)

2008年正月 多摩市から見える山


 久し振りに市内をめぐって山岳展望して来ました。デジタル一眼になってはじめて市内からの山の写真を撮りました。前回は2005年だったのでなんだかんだ言って3年もさぼっていました・・・。ただ展望ポイントの周辺の開発は進み、一等三角点の天王森が三角点と神社を残して公園ですらない状態になり、農鳥岳や上越の展望ポイントであった鶴巻東公園は駅周辺のビル建築が進み、上越・日光方面の展望がかなり悪化しました。一方、同じ開発でも連光寺のNTT鉄塔周辺はみはらし緑地として公園化され新たな展望ポイントが整備されました

 デジタル一眼(コニカミノルタαSWEET digital)のおかげで塩見岳の尾根や山襞が見えるようになりました。
多摩市から見える山 (2008/1/3)

| | TrackBack (1)

« December 2007 | Main | February 2008 »