コンパクトカー選び(その2)
試乗2日め。FITとデミオに乗ってきた。販売店が100メートルと離れていないので、デミオに乗りに行ったら「FITに乗られたあとですか」と聞かれた。その通りです。
FITは1.3L GタイプCVT Fパッケージで車両本体価格税抜き1,225,000円のもの。ミラーが電動格納ターン式、運転席アジャスターとプライバシーガラスになる。非常にノーマルな車。エンジン音はやや高めであるがうるさいほどではない。CVTがよくできている印象。ただし100psという感じは受けない。
デミオは最初1.3CVTに乗った。このCVTもよく出来ている。試乗した道が異なるので一律に比較できないが、路面のごつごつを割りと拾う。サスペンションがややスポーティなせいであろう。前方視界(というか車両感覚)はFITよりもややつかみやすい。ドアミラー部分の視界がFITよりは良い。これは意識的に前方部分のガラス面を下げているせいで、通常ドアミラーの下は見えないがデミオでは見える。ただしデザイン上後方が切りあがっているので後方側面の視界がやや悪いが、印象的にはFITも同じ。ただし後ろのガラスはFITのほうが大きい。これは車高の違いもある。長さが15ミリの差に対し高さはFITが1525、デミオは1475と50ミリ違い、この差はスタイリングの差になる。
デミオはCVTよりも税込で11万円安い13Cにも乗った。こちらは4AT。シフトアップがやや遅い印象でその分多少うるさい。ブレーキはCVTではやや弱い印象だったが4ATでは良いと感じたが、ブレーキは同じなので慣れのせいだろう。装備はフルオートエアコンがマニュアルに、プライバシーガラスとアレルバスターフィルターがオプションになること。またいずれのタイプも白いスピードメーターがややチャチ。ロードスターで人気があったタイプらしいのだが。
後部座席はデミオのほうが座りやすいと感じた。運転席はいみじくもスズキの営業マンが言ったとおりFITの座席は後部座席のスペース確保のために薄くなっている。
トランクの開口部などはFITの勝ち。
シフト位置を示すランプはFITが3連メーターの右の中にあるが反射して見えにくい。デミオはスピードメーターの右にデジタルで表示されこちらもやや見にくいが、FITよりは良い。シフトそのものはどちらも同様のフロアシフト。
デミオで特筆すべきは後方衝突の安全基準を国内の50キロではなく欧州の80キロにしていることか。
全般的にはFITはファミリーカー、デミオは女性をターゲットにしたパーソナルユースに近い印象があり、デミオのほうがデザイン的に良い。
候補として安全装備が充実したトヨタ・ヴィッツといかにも頑丈そうでワーゲン・ポロを追加。ポロは1.4Lで80PSながらトルクは13.5KとFITよりも大きい。横滑り防止装置とトラクションコントロールが着く。ちなみに2ドア
トヨタ ヴィッツ 1.3F | ホンダ FIT G Fパッケージ | フォルクスワーゲンPOLO 1.4Trendline | |
排気量、馬力、トルク | 1.3L 87PS/11.8kgfm | 1.3L 100PS/13kgfm | 1.4L 80PS/13.5kgfm |
重量 | 1020K | 1010k | 1110K |
シフト | CVT フロア | CVT フロア | ティプトロニック付き6速 A/T |
タイヤ | 165/70R14 | 175/65R14 | 185/60 R14 |
回転半径 | 4.4m | 4.7m | 4.9m |
ABS | 標準 | 標準 | 標準 |
エアコン | マニュアル | マニュアル | セミオート |
ドアミラー | 格納・ターン | Fパッケージで格納ターン | 格納・ターン・ヒーテッド |
サイド、カーテンシールドエアバッグ | 標準 | Fパッケージで+14.7万円 | 標準 |
その他 | オーディオレス リアワイパーに間欠なし | オーディオレス リアワイパーに間欠なし | ESC(横滑り防止装置)、トラクションコントロールあり |
大きさ L/W/H | 3,785/1,695/1,520 | 3,900/1,695/1,525 | 3915/1655/1480 |
本体価格税抜き | 1,240,000円 | 1,260,000円 | 1,609,524円 |

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