« 飯島夏樹「ガンに生かされて」 | Main | 原田知世「music & me」 »

山口耀久「山頂への道」

山口耀久「山頂への道」
 山口耀久「山頂への道」を読んだ。
 山口耀久といえば「北八ツ彷徨」というのがぼくのイメージ。高校時代に触れた角川書店のエーデルワイスシリーズの編集者であることもあり、過去の人という印象があり、2004年刊行の本があるとは知らなかった。「北八ツ彷徨」「八ヶ岳挽歌」に続く3冊目の著作であり、1955年から2001年までのものを収録している。ちなみに本書に収録された「坂巻温泉」は上記エーデルワイスシリーズ第6巻(奇しくも同名の「山頂への道」)にも収録されている。
 内容は3部に分けられ紀行編、評論編、敬愛した人たちの紹介・論評となっている。
 やはり1部が面白い。ほとんどが60年代前半のもので、丹沢通いから谷川岳、八ヶ岳、滝谷と続く岩と雪の遍歴も良いが、60年代の礼文島(当然、利尻山の帰りがけの駄賃・・・)での出来事を綴った「スコトン岬」とまだ名前も知られていなかった頃の西上州「鹿岳(かなだけ)・物語山」がいずれも自分と多少の関係もあるせいか、印象に残った。
(関係あると言っても礼文島に行ったことがあること、鹿岳・物語山がある下仁田は山口耀久さんの名前と同じ「耀」の字を使う母の故郷であり、鏑川ではよく遊んだ、という程度)
 しかし、山口耀久の登り方はすごい。初めての山でも一般縦走路に興味がなく、沢や岩から登るのが当然だったようで、その結果、甲斐駒は2月の摩利支天中央壁から、北岳はバットレス中央稜から12月に、槍ヶ岳は北鎌から、仙丈ケ岳は三峰川をつめて・・・という感じである。まあそれだけの実力がなければできないが。

 評論以降では尾崎喜八と辻まことに関するものが多く、彼らのものも読みたいという気になり、とりあえず尾崎喜八「山の絵本」を借りてきた。

p.s で、本箱を整理したら岩波文庫版の「山の絵本」が出てきた・・・。

|

« 飯島夏樹「ガンに生かされて」 | Main | 原田知世「music & me」 »

TrackBack

TrackBack URL for this entry:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/2457/17251067

Listed below are links to weblogs that reference 山口耀久「山頂への道」:

« 飯島夏樹「ガンに生かされて」 | Main | 原田知世「music & me」 »