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青山二郎をめぐる3冊

 青山二郎の名は白洲正子の著作で初めて知った。
 とらえどころのない人物である。10代で骨董の目利きとなり、それまで茶道中心だった陶器の鑑賞方法に変革をもたらし、李朝白磁などを広め、今につながる骨董ブームの基礎を作った。
 「われわれは秀才だが、あいつは天才だ」と小林秀雄に言わせ、彼の文章を批評し泣かせることができた人。
白洲正子「いまなぜ青山二郎なのか」

 白洲正子「いまなぜ青山二郎なのか」は師から「韋駄天お正」と渾名された弟子・正子から見た青山二郎論で、人となりがわかるが、さすがの白洲正子も師にはやや甘いかという印象。単行本の装丁は青山による。

白洲信哉「天才 青山二郎の眼力」

 一方、正子の孫 白洲信哉「天才 青山二郎の眼力」は、図画を多様した時系列の標準的な青山伝であり、辞典・図鑑的に理解できる。


 もう少し内面に迫るのが「思い出の小林秀雄」等の著作がある「文学界」の野々上慶一の「高級な友情」。青山二郎と小林秀雄の出会いから訣別までを本人たちや周囲の著作で綴る。内容もかなり深く、書き方もやや小林秀雄寄り、すなわち中原中也などそちらの話も多く、小林秀雄研究書とも言える。「思い出の小林秀雄」と重複する文章も多い。

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