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牧山桂子「次郎と正子―娘が語る素顔の白洲家」

牧山桂子「次郎と正子―娘が語る素顔の白洲家」

「風の男」「日本で一番カッコイイ男」、吉田茂の懐刀といわれた父次郎と、類稀な審美眼、研ぎ澄まされた美意識の持ち主といわれた随筆家で伯爵家の母正子を持つ娘は、さぞかし大変だったろうとこの本を読む前から想像できたが、やっぱり大変だったようだ。特に家事能力ゼロで娘が出産しても病気で寝込んでいてもどこかへ行ってしまう趣味優先人間の母にはかなり手を焼いたようだ。まあ、天は二物を与えずというところか。
 それでもきちんと育ってしまったので何もしなかった母はまったく後悔も懺悔もしていないところは、ときどき見かける頑固なばあさんでしかない。

 とはいえ両親の伝記を書くのであるから両親への愛情はもちろんあるわけで、父母の晩年から死に至る描写は暖かい。

 秋も深まり著者・牧山桂子(かつらこ)さんが管理をする武相荘(ぶあいそう)も周囲のもみじがきれいになった頃だろう。家から車で15分ほどのところにあるがまだ行っていない。

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