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アニメ版「時をかける少女」

時をかける少女
 アニメ版「時をかける少女」を見た。
 原田知世の映画はもちろん、NHKドラマ「タイムトラベラー」(1972年)からこの作品を見ているぼく的には、原作から20年後の話であり、跳び上がる明るい女子高生の絵に「ちょっと違うんでは」・・・、さらに原作の芳山和子がアニメではヒロインの伯母さん役で「タイムリープ」に関するアドバイスをするという。ふう~ん、なんか興味ないですな、という感じでDVDになったのも知らなかった。
 今月28日のBSアニメ夜話「時をかける少女」の録画を見始めたらなんとこのアニメ映画のことのようだ。すっかり原作の話だと思っていたが題名を見ればわかるとおりアニメの話だった。アニメ夜話で特集するということはそれなりの作品なのだろう、というわけでこの録画を見るにはアニメを見ておかねば、というので今日借りてみた。

 まず最近のアニメの作りに驚く。
 宮崎アニメ以降、背景の書き込み、CG化は実写に迫るものがあるがこの作品は技術にこだわるかのように書き込んでいる。背景はプレステ3のゲーム並みでありながら、人物はいわゆる影なし手法ではっきりと存在させる。
 キャッチボールのシーンが何度も登場するが、女投げはもちろん男の投げ方やキャッチの仕方などかなりよく書いている。ジブリアニメ「耳すま」でバイオリン演奏のシーンの書き込みが話題になったが比較にならない。
 芳山和子がヒロイン真琴に自分の若いときのことを語るシーンでは横顔のむこうに書棚のガラスにうつる和子の横顔、さらにガラスの中に飾られた高校時代の男友達と3人の写真なども見事だ。ついでにいえばその写真に移る女子高生の和子はもう少し原田知世っぽくしてほしかった・・・。

 原作との大きな違いはタイムリープを自分の意思でできること、そして未来人(原作では深町くんことケン・ソゴル)が未来へ戻ってもタイムリープや彼の記憶をそのまま持ち続けることだろう。
 筒井康隆がこのアニメを認めたといわれ、BSアニメ夜話でも概ね好意的なコメントをしていたが上記の技術はもちろん、ストーリーや映画としてもなかなかよくできた作品だと思う。

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泉 麻人「東京版アーカイブス―「あの頃のニュース」発掘」

泉 麻人「東京版アーカイブス―「あの頃のニュース」発掘」
 泉 麻人「東京版アーカイブス―「あの頃のニュース」発掘」を読んだ。
 著者はぼくより少しばかり年上だがほぼ同年代なのでこういう昔懐かし系のコラムの感覚はかなり一致する。というわけでかなりの冊数を読んでいる。もともとコラム系の連載が多いので文章はうまい。
 この本は昭和27年から47年までの朝日新聞東京版の中からB級ニュースを取り上げている。さすがに昭和30年代前半の記事には記憶がないもののなかなか面白い。
 新聞の記事を引用している箇所が多いが当時の大朝日新聞であっても、今ならこんな書き方をしたらクレームだらけになるような差別表現やラフな表現も多い。
 B級ニュースなのでそんな出来事や風俗は知らなかったというのも多いが、浅草スペースタワーや小田急ロマンスカーのオルゴールのように、やっぱりそれってあったんだよね、と思うものもあり・・・。昭和46年の記事に多摩地区の土葬が廃止、というのがけっこうびっくりした。その頃まで土葬だったのですね。

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今尾恵介「日本地図のたのしみ」

今尾恵介「日本地図のたのしみ」
 今尾恵介「日本地図のたのしみ」を読んだ。コラム記事の難しさを感じた。

 この本は日本地図センター「地図ニュース」や地方紙への配信記事と書き下ろし記事から構成されているが、前段のコラム記事的な短文がとても中途半端で消化不良の印象が残る。
 地名や地図という固有名詞、しかもその多くは由来や歴史をひもとく必要があり前段が長くなる。通常の今尾の文章はそれから面白くなるのだが、原稿用紙2,3枚程度の制限をかけられると話はそこで終わってしまう。
 270ページ、厚さにして1センチ強という本のつくりそのものはまったく問題ないが、上記のような短文が多数出てくるとやや食傷的に思える。挿絵となる地図が小さくモノクロでみにくいのも読みにくさを増加する。いったん配信した記事は修正はきかないだろうから文章を修正するのは無理としても、作者コメントなどで補足するか、地図を大きく見やすくして読者がゆっくり楽しめる構成が必要ではないかと思う。
 ・・・と、苦言ばかり書いたが上記のような印象があるのは全体からすると3割程度か、あとの書き下ろしは十分面白い。

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魔法のことば―星野道夫講演集

魔法のことば―星野道夫講演集
 魔法のことば―星野道夫講演集を読んだ。2003年に刊行された講演集で10回の講演を収めている。
 一個人の講演集に「魔法のことば」とはかなり大胆だな、と題名を見て思った。

 アラスカとの最初のかかわり(北極圏の村への手紙と滞在)や鯨のブリーチング(海面に飛び上がる鯨の動作)を見た友人の感想、身近な自然と遠くにある自然、アラスカインディアン、エスキモーとモンゴロイドである日本人星野とのつながり、カリブーの季節移動、クマの冬眠の目覚め、クジラ漁など講演される内容はだいたい決まっている。
 最初の3つくらいを読んだあと、あまりに内容が同じなので少し飽きたが我慢して読み続けると繰り返し話される内容に慣れたのか、同じことが話されることが快感になってくる。内容を知っている落語やコントを何度も見るようで、ここでこう言うぞと期待する。 「なるほどこれが魔法か」と合点する。

 巻末に池澤夏樹がこれらを締めくくるのがなかなか良い。
 ただし、読んだのが初版だったとはいえ、八ヶ岳自然ふれあいセンターを2箇所も「山形県」とするなど初歩的な誤植が何箇所かあり興醒め。

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坂本直行「わたしの草と木の絵本」

坂本直行「わたしの草と木の絵本」は子供向けの詩集「サイロ」に寄稿された表紙の絵とその解説文をまとめたものである。アマゾンでは在庫切れになっているが版元の茗溪堂ではまだ購入できるようだ。


見開き2ページの構成で右に取り上げた草木の説明、左にスケッチが掲載される。短い文章のなかに草木の特徴やエピソード、北海道や全国での分布などを子供でも理解できる文章で綴っている。坂本がこれらの草木にいかに親しんでいるのかがよくわかり、好感が持てる本だと思う。


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細川貂々「ツレがうつになりまして」

ツレがうつになりまして
 細川 貂々「ツレがうつになりまして」を読んだ。
 PCサポートをやっていた39歳の夫がうつ病になってから徐々に回復するまでを漫画家である著者が漫画でレポートしたもの。相当の苦労があったはずだが、あくまで楽しく読めるように工夫している。
 うつ病の症状等はいろいろな場所で書かれているが、じゃあ、そういう人を抱える家庭は実際にはどんな感じなのか、本人はどうしているのか、というのはなかなか想像しにくい。また、うつ病になる兆候やきっかけは何だったのか、そういうことを具体的に表現していてなかなか良い本だと思う。

 もともとアスペルガー(だが高機能自閉症ではない、との本人申告あり)の家内が一時期うつ状態になったことがあり、この本の「つれ」と比較すると、軽くてよかったかもと思える。うちは娘がかなり特異で生活しにくい自閉症なので娘のほうには注意が向くが、家内のアスペルガー状態に慣れてしまったのか、はたまたぼくが鈍感だけなのか、当時何が原因でうつ状態になり、どうやって回復したのか、実はぜんぜん記憶にない・・・。ただ、やたらと買ったばかりのものや家内が仕事で必要なPCや備品をだああ~っと捨てようとしていたことだけは記憶に残っている。

 家内のレビュー

自閉症の僕が跳びはねる理由 もう1冊。東田直樹「自閉症の僕が跳びはねる理由」

 東田直樹君は中学から養護学校に入った軽い自閉症で、会話の苦手な彼がPCで書いた本である。自閉症の本人はなかなかこのような文章を書けないのでそれだけで貴重ではあるが、娘との比較で読むと「こういう場合はこうしてください」という彼の主張はあくまで彼のみに当てはまることであって自閉症の最大公約数ではない。こういう人が人材がマスメディアに露出することは悪いことではないが、すべての起業家がホリエモンではないことと同じで、見慣れないものを見るときにすべて同じ尺度で見ると危ないな、と思う。
 この本そのものについていえば、彼の主張に対して心療内科や精神科の専門家が個別にコメントなり解説をつけるべきではなかったか、と思う。

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「夫の紹介」

 家内のサイトに「夫の紹介」がアップされた。今までは本人と娘しかなかったのだが。
 で、紹介された夫からの紹介内容の一部をぼくのコメントとともに紹介する。

項目紹介内容コメント
趣味パソコン、山岳展望、カメラ、読書パソコンそのものが趣味ではないです。あくまで道具。
カメラは山岳展望の記録のため
特技本を読むのがやたら速い友人にも言われるが1日で読んだとかのレベルであり
速読しているわけではない。
好きなもの明るい電気、山、ドライブ、テレビ、カシミールテレビ好きねえと言われるが人気ドラマも見ないし
平均よりは視聴時間は短いはず。
家内も娘も1日1分も見ないこともよくあるので比較の問題
嫌いなものきゅうり、漬物、めんどくさいこと面倒なことはふつう嫌いだと思う。
最近のブーム古本集め、娘とでかけること古本集めではなく欲しい本が絶版だったり
新刊だと高価なため。娘がぼくと出かけるのがブームであって・・・。
特徴手先が不器用かもしれない。Σ(゚Д゚ υ) 否定できない・・・。
他の家族より普通ぽい。他の家族が異常
何故か集団の中でも不適応を起こさない。普通っぽいので・・・。
寝ているときも楽しげ。歌ったり、叫んだりしているようだ。証拠録音あり・・・。。
今日の寝言は面白かった、と言われること多し

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デスクトップミュージック

 ぼくの環境で音楽をPCスピーカーで聞く場合はスピーカー(PIONEER MPC-P550)がいまいちで、ヘッドホンで聴く場合はジャックがスピーカーの裏面なので使いにくい。で、USBオーディオプロセッサ経由でAVアンプで聴くことが多いのだが、AVアンプにつないだスピーカーのレイアウト上、背中から聞こえてくるし、AVアンプで聴くには音源をオーディオプロセッサに切り替える必要があり面倒。
 iPod nanoとiTunesを使い始めてからPCで音楽を聴く機会が増えたのでPCスピーカーをもう少しまともな音にしたくなった。
GX-70HD SE-90PCI
 価格.comではONKYOの評判が良い。ONKYOはオーディオに凝り始めた中学時代にもあったが、当時はパイオニア、ビクター、ダイヤトーン、トリオ、サンスイなどがひしめき合っており、その中でオンキョーはやや負け組の印象だった。
 しかしオーディオ不況のあとどんどんと他社が脱落していき、この数年、オーディオ関係をチェックすると必ずこの会社が出てくる。2002年に購入したAVアンプもONKYOである。最近はHDオーディオというハードディスク上の音楽をPCで楽しむという独自の世界に入ってきている。
 という御託は余計ですが、スピーカーをGX-70HD、サウンドボードをSE-90PCIにしてみた。GX-70HDは近所に本社があり、MacやiPodを買ったPLUSYU、ボードはアマゾンマーケットプレイスで半額。

 スピーカーが先に届いたのでまずスピーカーを交換し、ボードは後から交換。リファレンスになるほど立派なオーディオはないので、AVアンプに付けているVictor SX-L33との比較の印象は、SX-L33を5として、今までのPCスピーカーを3とすると、スピーカー交換で3.6になり、ボード交換で4.5くらいになった感じである。スピーカーを変えたときの改善度は期待していたより小さく、その後にボードを変えたときは、お、まだこんなに改善されるのか、という印象であった。SX-L33にはDENONのサブウーハーを付けており、サブウーハーを使うと差はもう少しあるが、サブウーハーなしだとかなり差がない。GX-70HDにもサブウーハーは付けられるがそれほど低音不足でもなくサブウーハーを付けるかどうかは微妙なところ。試しにAVアンプにつけているサブウーハーを付けてみたらなかなかいい。ケーブルを調達して共用にしてしまうかな。

P.S 共用しちゃいました、というかふだんはPCで聴くのでGX-70HDにサブウーハーをつなぎました。深夜だと響いてしまいサブウーハーの電源を思わず切りってしまいます。
 それとオンボードのAC97は殺していません。なのでオーディオのプロパティを見るとデフォルトでは再生がSE-90PCI、録音がAC97になっています。あと、このせいかどうかは不明ですが、ボードを付けてからPCの起動が終了する時間(HDDアクセスランプが消えるまで)が少し伸びたように思えます。

P.S 2007/7/17
 使い始めて1ヶ月が経過し、急に音が響くようになり、サブウーハーを付けても消してもさほど変わらなくなった。で、サブウーハーをはずしました。

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星野道夫「未来への地図」

未来への地図―新しい一歩を踏み出すあなたに
 図書館で魔法のことば―星野道夫講演集の隣にあったので一緒に借りた。
 講演集である「魔法のことば」は友人の教師の依頼で中学校卒業式での星野の講演から始まる。この最初の講演の英訳と代表的な写真を一緒にした冊子が「未来への地図」である。
 星野がアラスカを目指したきっかけやアラスカで感じたことを高校生になる若者たちに素直に伝えた講演である。本を右からめくると日本語、左からめくると20年以上前のさびた英検2級でも(時々知らない単語に出くわすが)まあラクに読める英文。
 高校生くらいの人たちには美しい写真集としてもまたメッセージとしても、もちろん英文問題としてもちょうど良い本だ。

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GARMIN GPSを無償レンタルする

 最近のハンディGPSは高機能にはなったが、かなり高価だ。高感度チップSiRFStarIIIを使用した上級機は10万円を超える。あったほうがいいにしてもなかなかオイソレと買えない価格であり、昔ながらの地図なしモデルで済ましている人も多いだろうし、GPSそのものの購入を諦めている人もいることだろう。
 日本語地図モデルはGARMINで発売当初に当時のニフティのフォーラムFGPSで借りて使ったことがあるが、地図付きかやはり便利である。こういう機器はやっぱり使ってみたいので、レンタルサイトがあるとうれしい。
 GARMIN GPSのレンタルは以前カシミール3Dの「山旅地図」を提供しているIILで行っていたが現在は中止している。
 
 ところが、これがありました。SAKURAさんのサイトれんてんです。
 SAKURAさんはFGPSの古くからの女性会員で早くから女性向け初心者向けのGPSサイトを公開している方で、ぼくのGPS関連サイトからもリンクさせていただいているが、灯台元暗しというかサイト放置というか、SAKURAさんのサイトでGPSがレンタルできることを実はさきほどまで知らなかった。

 SAKURAさんは受付サイトを公開し、機器を貸し出しているのは、ハンディGPSショップのSPAさんIDAさんいいよねっとさんの3社。借りられるGPSはGARMINの入門機から上級機まで各種あり、2~3週間程度借りられるので長期の山行でも対応できる。6月1日現在で延べ760人が借りている。費用は送料実費のみである。

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