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塾員・千住博展


 山種美術館で開催中の千住博展に行って来た。今回は、―フィラデルフィア「松風荘」襖絵を中心に―ということで、フィラデルフィアの松風荘に納める滝の襖絵がメインで、その他にG市の記憶などの過去の作品や2006年に発表したフォーリングカラーズも展示されていた。
 美術館は入ると簡単な受付と小さな売店があり、グッズにおばちゃん連中が群がっていた。展示室はすぐ横で、くらい照明がほどこされた襖絵の展示スペースはいい感じであったが、中央のベンチにたむろするおばちゃんたちが目障りだった。千住博の日本画は松田権六の漆芸のようにいかにも難しそうな作品ではなく、誰でもその気になれば描けるのではないかと錯覚してしまうので、圧倒されるという印象はなく、むしろ全体のバランスや色遣いのようなもののほうが素人目には印象に残る。
 1500円の図録には今回の出典作について千住自らが細かく解説している。巻末に作品の年譜が出ているが、ここに出ていない新作を知った。

 その新作とは慶應義塾大学150周年の記念ロゴである。リンク先にはこのロゴの製作、選定過程のビデオクリップが掲載されているが、その中で「塾員千住博」という字幕があった。塾員ってなんだ?千住博は慶應の講師でもやっているのかな、と思ってネットで調べたら、卒業生・OBのことを塾員と慶應では呼ぶようだ。慶應義塾ことば辞典を見ると他にも独自の表現がある。「先生」は福沢諭吉のみで大学教授も学生も「君」。慶應義塾を構成する職員、学生などすべてを「社中」と呼ぶようだ。「社中」なんて坂本竜馬の亀山社中以外では初めて聞いた。
 ぼくは慶應出身ではないが、慶應の学生や出身者の知人、上司、同僚、親族もいるが、在学中の学生を「塾生」というのは聞いたことがあるが、塾員も社中も聞いたことがなかった。
 これらの独自の用語を部外者が知らないということは関係者が関係者のみで使うようにしているためでもあり、業界用語をひけらかすマスコミと違ってその点は慶應関係者の節度が感じられる。
 翻って業界用語やIT用語など仲間うちだけにしか通じない用語を無意識のうちに共通語だと思い込んでいないだろうか、と自省することしきり・・・。

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