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赤木智子「ぬりものとゴハン」

ぬりものとゴハン
 赤木智子「ぬりものとゴハン」を読んだ。「漆 塗師物語」の作者で輪島塗の塗師(ぬし)である赤木明登の奥さんの本である。
 「漆 塗師物語」が綴る修行時代から現在までを妻の立場から書いたものとも言える。

 楽天的でいいなあ、というのが第一印象。マスコミ編集者の高給を捨て、無給に近い塗師の弟子になった旦那ももちろんであるが、家族もこうでないとこの生活には飛び込めないだろう。
 弟子入りするときに、師匠の岡本さんにわけもわからず頭を下げていた幼少の百ちゃんが、こちらではもう女子高生として登場している。
 都会暮らしに慣れた身にとって、田舎暮らしは相当の決断である。経済的なことはもちろん、日常生活、そして自然。体力と気力がないと決断するのは難しい。
 筆者の赤木夫人は、弟子入り前の旦那を工芸品等の企画を通じて知り合っているので、互いの価値観を理解し、また相当似通っていることも大きい。
 自分の好みや嗜好のままに道具や生活形態を選び、楽しんでいるようで、とても楽しい作品になっているが、ここまで来るには上記のような障害をどれほど乗り越えたのか、はたまた障害とも認識しなかったのか・・・。

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